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【おすすめ本】中小企業診断士二次筆記試験にじわじわ効いた本『売れる会社のすごい仕組み』佐藤義典著

伊藤麻子です。
私は本を読むことがとても好きです。

知り合いやSNS上の誰かから
熱くおすすめして貰った本を読む
という行為も好きなので、
私も本好きな方へ向けて、
本をおすすめしたいと思います。

今回の本は、私の実感として、
中小企業診断士の試験にもとても役に立ったので
そんな切り口でもご紹介します。

『売れる会社のすごい仕組み』佐藤義典著

マーケティングを学ぶために本を読もうと思ったら、
ネット記事でも本屋さんでも
まずおすすめされているのが
『ドリルを売るには穴を売れ』だと思います。

今回の記事でおすすめする本は、
この本の続編となる一冊です。

とっても有名な本なので、
言われなくても読んでるわい!と
なるかもしれません。

ですが、
自分の中小企業診断士の試験を振り返ってみて、
この本の内容がずっと頭にあったなと思ったので
改めておすすめしたいと思いました。

出会ってから6年間ずっと役に立っている本

私がこの2冊の本に出会ったのは、
6年くらい前です。

その時は食品の商社に勤めていて、
ある日上司が突然
「うちの会社にはマーケティングを
分かっている奴がいないんだよね。
伊藤さんマーケティングのこと考えてよ。」
みたいなことを私に言ったので
勉強せねばと思ってこの本を手に取りました。

その時から、転職をした今でも、
ことあるごとに開き、そうだそうだと納得して、
自分や会社がやろうとしている事の
妥当性のようなことを確かめたりしています。

どんな規模でも、どんな業態でも

ちなみに以前勤めていた会社は
年商1000億くらいの食品卸売業、
いまの会社は従業員5名くらいの
英語スクールなのですが
どちらの仕事にも活かせる内容です。
それって凄い事ですよね。

『ドリルを売るには穴を売れ』は
「マーケティング脳を鍛える」
という序章から始まっているのですが、
この本を読んでいくと、
そうした脳のトレーニングのようなことが
できるように感じます。

続編『売れる会社のすごい仕組み』では、
マーケティングの戦略を練り
タイトルの通り、
仕組みとして確立するところまでの手法を学べます。

 通常の戦略本には、「□△マトリックス」などの多くの手法が載っています。しかし、そうした手法のすべてを日々の経営現場で使いこなすのは容易ではありません。
 それに対して、本書ではたった4つのツールで「売れる仕組み」を完成させます。

『売れる会社のすごい仕組み』より

うれたまちゃんと生きてきた

この2冊はストーリー調になっているというのも、
内容が頭と心に強く記憶として残る
理由だと思います。
できれば両方読むのがおすすめです。

主人公は、20代・女性会社員のうれたまちゃん。
舞台はチェーン展開を目指すイタリア料理店です。

こうしたストーリー調のビジネス書や、
自己啓発本などの実用書は、
ともするとライト過ぎる印象になる
なんてこともありますが
この本はそうではありません。
と、私は思います。

読むたびにいつも、
この本のつくりの精巧さに驚きます。

そして主人公うれたまちゃんの顔を妄想しながら、
「まだまだできることあるよな」と
自分の仕事について奮い立たされるのでした。

中小企業診断士の二次筆記試験にも活きる『差別化軸』

『売れる会社のすごい仕組み』で
説明されている最も重要なフレームワークは
BASiCSと名付けられて、
ポーターの5Forcesや、ポジショニング理論など
さまざまな戦略理論が網羅されています。

個人的に診断士の二次試験で
特に役に立ったと感じているのは
この中に含まれている
強み・差別化に関する考え方です。

3つの差別化軸

あらゆる商品、サービスの
差別化の方向性を
大きく3つに分けています。

①手軽軸:安い、早い
②商品軸:高品質、高い技術
③密着軸:お客様の特別仕様、カスタマイズ

ひとくちに差別化といっても、
種類があるのですね。

この軸を意識していないと、
商品軸での差別化したいのに、
安売りや割引といった
手軽軸に属するような
施策を打ってしまう等、
一貫性のない戦略になってしまいます。

私の二次試験の勝因:とんちんかんな回答を回避できた

診断士の二次筆記試験については、
私は一次試験の合格が分かってから
超短期決戦で一心不乱に準備をしました。

私にとっては、
問題を読むこと、
言わんとしていることを読み取る事、
情景を想像すること、
文章を書くことなど、
自分の過去のあらゆる経験が凝縮されて
活かされた試験だったと思います。

なので再現性のあるかたちで
コツなどをお伝えする
なんてことは私にはできないなあと感じます。

ですが、
この本を読んで、
普段の仕事で実践してきたおかげで、
瞬発力や想像力が必要になる
掴みどころのない二次筆記試験でも
とんちんかんな回答は回避できたのだと思っています。

じわじわ効くはずです!

この本は具体性がありすぎて、
また、試験問題以上の深さがありすぎて、
試験対策という意味では
即効性はないかもしれません。

私も試験の前にこの本を読み返すということを
した訳ではありません。
毎日必死過ぎて本を読むなんてことに
思い至りませんでした^^;

ですが、そのもっと前のタイミングから
繰り返し読んでいれば、
きっとマーケティング脳が鍛えられて
試験にもプラスに働くはずです。

ビジネスに関わるすべてのひとへ

という、
まったくターゲットを絞れていない
あまあまなおすすめをしたくなるくらい、
個人的に大好きな一冊です。

きっと大学生くらいの自分が読んでいても、
マーケティングって、
仕事って、そういうことなのか!と
かなりワクワクして読めたはず。

よかったらぜひ読んでみてください!


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