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無名の作家は、自分の本の宣伝を自分でする

 無名の作家(砂塵に隠れて見えない、という意味で、砂塵小説家、と呼んでいたこともあった)は、自分の本の宣伝を自分でする。そうしなければ売れないからである。買ってください、とSNSで宣伝をしても、買ってはくれない。それで、買ってくれるのなら、苦労はない。それは、どんな商品についてもそうだろう。
 紙の本についてである。
 私は、大変迂回的な方法をしている。たとえばnoteで、あるいはインスタで、自分がどんな本を読み、どんなことに興味を持っているかを書く。あるいは、自分が気に入っている写真を投稿する。それで、どんな人物なのか、どんな書き手なのかを知ってもらう。もちろん、それは知ってもらうだけである。買ってくれるわけではない。だが、いつか、この人の本、読んでみようかな、と読んだ人(インスタを見た人)が思うかもしれない。それを期待してつづけている。
 話は変わるが、電子書籍作家はどれくらい売れているのだろうか、と思うことがある。
 もっとも、これもざっくりしすぎている質問である。売れている電子書籍作家もいるし、そうではない作家もいる(だろう)。
 世界中でベストセラーになっているという電子書籍作家さんをネットで知っているが、羨ましい限りだ。まあ、そのためには、たぶん、英語で書かなければならない。私の語学力では、英語で書けるわけがない。
 村上春樹さんは、最初の頃、自分の小説を信頼できる翻訳家に自腹で依頼し、自分で訳文をチェックして、外国の出版社に持ち込んだ、とエッセイに書いていた。誰でも努力をしているのだ。


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