イトノパースグラフ - 楕円底の『2粒の斜線』

底を楕円にした「2粒の斜線」
「2粒の斜線」は、編み模様制作初期の頃に作ったもので、円底での編み図がすでに出来上がっていたために、楕円底でもすぐ出来るだろうと高を括っていたのですが、ずいぶんと時間がかかってしまいました。

かぎ針編みの楕円は、鎖編みを必要分編み、これを作り目として、両端に半円を作りながら大きくしていきます。この両端の半円部分に入れる増し目は、円編みのように一方向に入れるか、左右対称に入れることで、美しい楕円となります。
このかぎ針編みの法則から逃れるのに時間がかかりました。

今回の「2粒の斜線」で制作した楕円底の簡単な解説図。赤い V が増し目です。増し目が一部分だけ隣り合っています。かぎ針編みの人が見たら、ペンを片手にすっ飛んできて、すぐさま描き換えられてしまう編み図です。

※ビーズは編地の裏面に編み込まれるので、裏を「表」にして扱います。したがって、上の編み図は裏を表として描いており、左から右へ向かって編み進める格好になっています。

下の黒いものは、「2粒の斜線」用の編み図で制作した楕円底のもの。
上の白いものは、かぎ針編みの楕円編みの法則に則って編んだもののうちのよくわかるダメなビーズ配置。

ビーズの斜線を底の作り目付近まで伸ばすために、2つ上のような画像の増し目配置に落ち着きました。
しかし、この増し目の配置は、増し目が集中している部分だけが突出して角が目立つので、底の面積を狭くデザインしました。

これは、左上がりの斜線だからこそ起こった問題で、違うビーズ配置のものなら、また違った手こずりがあったのでしょう。

「ビーズ編みはビーズの並びを優先させる」を徹底していたはずだったのですが、今回は、既存のルールに縛られました。

ビーズ編みはかぎ針編みの変種であると思っていましたが、やればやるほど違いが見つかり、亜種にカテゴライズされるのではなかろうかと考えるようになりました。

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レザーの小銭入れをモデルに製図した形状です。

薄い形状なので、編み上がりは早いです。

欧州産のリネン糸を日本で織り上げたリネン布の裏地付き。
今まで使用していた欧州産リネン布のお店が一時閉店し、まだ再開していないので、布が手に入りませんでした。
この欧州産糸を使った日本産リネン布は、チクチクせず、柔らかいのに腰が強くしっかりしていて、衣類用の加工がされているようです。

裏地に印刷された八角形のマークは、弦倉のマークとして使っているもので、円底の形を表しています。中の数字は、制作年です。

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