見出し画像

特別研修の内容を認定考査に活かす

 皆さん、こんにちは。クラスマネージャーの黒澤です。

 今回は、合格者の方向けに、先日始まった特別研修を計画的に認定考査の勉強に利用しましょう!というお話をさせて頂こうかと思います。

 昨年の合格者の方で認定考査を受ける方は、ちょうど今の時期は研修期間中で、鬼の研修教材に面食らっていることかと思われます。既に実務に就かれている方は研修が主に土日に配置されていますので、人によっては「ほぼ研修中休みがない」というかなりきついスケジューリングでの研修期間をこれから送る方も多いかと思われます。研修のある意味「ラスボス」に該当するのがこの特別研修ですから、その場合はとにかく気合です。がんばってください。

 さて、今回の本題ですが、よく合格後、既に認定持ちの先輩やネットで言われることとして、「特研(特別研修)と認定考査は別物だから特研は、遅刻さえしなければいい。」だとか「できるやつが必ずいるのでそいつに任せてしまえばいい」といった風に、実に乗っかってしまいたい「魅力的な言葉」があります。

 確かに、「特別研修」は遅刻さえしないで(今年はパソコンの前にさえ行けばいい日があるのでここは大分楽です)一応のやることをやっていればなんとなくこなせてしまう部分はあります。また、高度に実務的な内容を扱う「特別研修」とあくまで試験である「認定考査」には内容としても難易度としても一定の開きがあるので、考査に受かりさえすればいいという方から「特別研修」は適当にやればいいという話が出てくるのも分かります。

 しかし、私は、自分の認定考査合格から特別研修教材を3年連続で研究しているのですが、特別研修教材の内容で聞かれることはきちんとやっていると後の認定考査で使えることが大量にあったりします。

たとえば、昨年などは認定考査では新法ではじめての出題で契約不適合責任による解除が出題されたのですが、研修課題の中ではこれが主要なテーマになっていると考えることができる課題があったりします(ちなみに、伊藤塾の認定考査の模試はこのテーマについて的中しました。驚愕の模試です。)。また、二段の推定などは認定考査で多く出題されていますが、研修ではこれが当然課題で聞かれますし、チューターの質問を通して聞かれないときはないかと思われます。さらに、研修では多種の訴訟類型の要件事実を学習することになりますが、それを研修課題できちんと勉強しておけば「研修でやったやつだ」という強力なエピソード記憶が研修後に頭に残ることになります。これがあるかないかがある意味研修後の認定考査の勉強に地味に効いてきます。特に実務で研修後も忙しい方はここでやったことが「貯金」ないし「へそくり」になります。

 ですから、研修はまじめにやっておくと考査との関係で「お得ですよ」ということをあえていっておきます。

 まじめな話今年の認定考査は、研修後2ヶ月の準備期間しかありませんし、実際既に実務に就いていらっしゃる方はたくさんいらっしゃるかと思われます。ですから、準備期間も例年に比べてあまりありませんし、まとめて認定考査の勉強に時間をとれない方というのもかなりの割合でいらっしゃるかと思われます。

 そこで、タイトルで既にいいたいことは言ってしまっているのですが、特別研修の内容を後の認定考査に活かすつもりで、これからの研修を「貯金」「へそくり」だと思って学習していただくのをおススメします。研修期間中はおそらく研修課題で手一杯でしょうが、それをまじめにやった分認定考査の学習が課題との難易度の落差で楽になるというご褒美があります。それはちゃんとやった人しか味わえません。

 司法書士に関する試験のフィナーレが「官報に自分の名前が掲載されない」という悲しい結末になるのは断固阻止して、有終の美を飾ってください。研修がんばって!!

画像1


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?