星で作った金貨が溶けてね

 染み込んだのさ。

 金髪にしたってだけの話だ。二回ブリーチして、不自然な金になった。髪が明るい時に外人のおばさまが「あなた外国人? ハーフ?」と流暢な日本語で話し掛けてくれたのを思い出すけど、私は純粋な日本人のつもりです。同時にばあちゃんが「わたし本当は朝鮮人でねー、名前はこうなのよ」なんて嘘をついた話も思い出した。ジュンスイなニホンジンとはなんでしょう、そんなことを話すためにnoteは書いていない。どちらかというとメイクが綺麗に仕上がったからそんな話をしたかっただけ。
 日曜には青系を入れる。色が抜けてグレーかアッシュになればいいなぁなんて目論みながら時を待ち侘びているわけ。

 そういえば創作垢でいいねされているツイートがあった。

夜が物理になってから、俺は先生を先生と呼べなくなってしまった。
括り付けていた固有名詞すら禁句となった今、彼は金の糸で流星を編む。
彼が目覚めないのは、俺が彼を神様にしてしまったから。
太陽は二度と昇らない。分厚い遮光カーテンの隙間では夜風が彼の髪になって、細くたなびいていた。

 私はいつだって昔の自分には叶わないのだ。どこに進んでいるのだろう。3月の私のようには書けない自分を知ってしまった。私はどこに行ってしまったのだろう。でも、書けるのは、挑めるのは、私しかいないのよね。

 一次創作が書けないでいる。最後の話は決めている。そこまでの繋ぎが浮かばない。だから別のことをしているまでだ。
 忘れないと生きていけないほど、苦しいことがある。それでも生きると決めたから、忘れないといけない。私の描く人々はいつも酸素を吸うのを忘れがちだ。当たり前にそこにあるのに。そういう生き方が好きならば止めようがない。

 私も髪を染めるのはやめるといってやめないから、おばあちゃんになってもこうだろうね。緑にもしてみたい。自然に還らないような不自然なみどり。

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