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味園ビルの記憶

味園ビル無くなるらしいですね…
Twitterで情報見てものすごくショックでした。
現時点では、ビル内のテナントの契約終了ということしかわかっていないようで、地下のユニバースもなくなるのか、建物自体なくなるのか、などの情報はまだ出ていないようです。

私が初めて味園ビルに出会ったのは2019年の1月。
ストロベリーソングオーケストラというバンドの座長がやっているバーがあるということで、ライブ前日に行ったのがきっかけでした。
それ以降、彼らのライブや関西旅行のときには毎回訪れていました。


アングラな雰囲気が大好物の私にとっては、味園ビルはまさに天国でした。
今はもうありませんが、過去には宿泊施設も付いており、2階のバーで思う存分飲んだ後、上階のホテルで寝るという素晴らしい体験ができました。
また、そのホテルもこれまたレトロな趣のある部屋でして、本当にワクワクしたものです。



そんなディープな味園ビルの中でも、特によく訪れていたのは、アニマアニムスと夕顔楼というバーでした。


アニマアニムスは先述したストロベリーソングオーケストラというバンドの座長が切り盛りしているバーで、お酒はもちろんのこと、バーにしては珍しい豊富なフードメニューも取り揃えています。
一軒目にここで夕食を食べながらお酒を飲み、暫くした後2軒目に繰り出す、というのが私の黄金ルートでした。
このバーでは養命酒バックという特殊なお酒を出しているのですが、これがまた飲みやすく何杯もおかわりしていました。簡単に説明すると、養命酒をジンジャーエールで割って、生姜のすりおろしを入れたお酒です。
口当たりも良く、養命酒ということでなんとなく健康になった気にもなり、罪悪感を感じさせない素晴らしいお酒です。
2杯目以降はだいたいこれしか飲みません。

また、マスターも他の店員さんも非常にユニークでいつも笑いが絶えません。
初めて訪れたときも非常に良くしていただき、一発でファンになりました。



さて、アニマアニムスで食欲を存分に満たしたあとは、夕顔楼に向かいます。
雰囲気たっぷりな薄暗い店内で、他ではなかなかお目にかかれないような珍しい洋酒をいただきます。
メニューはなく、私もそこまでお酒に詳しくないため、毎回マスターにハーブ系でおすすめのやつ、とか甘いのでおすすめのやつお願いしますという感じでふわっと選んでいただいています。
勧めてくれるお酒はどれも美味しく、店内にあるこれまた珍しい蔵書を眺めながらじっくり飲むのは至福の時間です。
ちなみにマスター選曲のBGMも最高です。

マスターは少々話しかけにくい雰囲気ですが、話しかけると旅の話や好きな芸術家の話など、いろいろなお話をしてくれるので、そこもまた好きなポイントです。


願わくば私の大好きなこのお店たちが、何処かに移転して来年以降も営業していただきたいなという気持ちしかありません。

取り急ぎ、近いうちに大阪に行かなければと思う次第であります。

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