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バーテンダーにとって氷とは


ご覧いただきありがとうございます。

こんにちはitoluです!

バーマナーも書き終えてひと段落といったところでこれからは、バーのこと以外も書いていきたいんですが。やはり、長くやっていただけにバーの思い出はまだまだたくさんあるので気が済むまで綴っていこうと思います。興味のある方は是非お付き合いください!

それでは、本文どうぞ!!

▼ バーテンダーにとって氷とは

 それは、一言でいうとお寿司屋さんでいう「シャリ」のようなもの。営業中に氷を使い果たしてしまうわけにはいかない。寿司屋で「シャリ」がないなんてありえないことです。それと同じ。

 まさにこれがなきゃ営業ができないわけです。なので、お店にとっては心臓みたいなものです。

氷を割らせてもらったときは、嬉しかったですね。
何しろ、お店の力に少しでも慣れてると思えること!

 しかし、それだけ責任は重大でプレッシャーもあります。氷は貫目で仕入れるので営業前に2貫3貫と、2時間3時間かけて割っていくわけです。
さらに、氷は「目方に応じて幾ら」というはっきりとした価値があります。
限りなく無駄なく使わなくてはなりません。当然、はじめはうまく割れるわけもないしどんどん溶けていくのでスピードも大事になってくるわけです。       
 
 お店のお金を無駄にするわけにもいかないのでひたすら自分で貫氷を買ってきては、練習していました。

 何より、お客様が口にするものなのでバーテンダーの新人は触れることすら許されない。
 一般的なオーセンティックバーなら、皿洗いから始まって氷を割るのに最低でも1年はかかります。


▼ 氷の仕込み 


 いろんな仕込み方がありますが、包丁を使うのがきれいに割れます。
自分は6年ずっと牛刀を愛用しておりました。
同じく三又のアイスピックも!

 それらを使ってカクテルのシェーク、ステア、ビルド、ウィスキーのロック用の丸氷で使う用途に合わせた様々な形の氷を作り出していくわけです。
 
 とても時間がかかりますが、黙々と割っていくうちに心がスッキリして一日の仕事のやる気を上げてくれる、言わば儀式のようなものになっていました。

 お店によっても様々ですが、氷をお酒と同じくらい大切に扱うお店はバーテンダーの心意気が表れているようで見ていてとても気持ちいいものです。
そんなお店で、カクテルをのみたいなと常日頃から思っているわけです。


▼ 氷の旨さは溶けてこそ


 氷とは、単に冷やすものでない。ウィスキーなんかまさにそうだが氷が溶けて加水されることによってまた一段と風味が変わる。
氷は自らの命を削るようにしてグラスの中に美味しさを創出してくれる。
こんなに健気で、いとおしく思えるものが、はたしてほかにあるだろうか。


今までなかなか書けずにいた思いを綴れてとても満足です(笑)

といったところで恒例のおすすめボトルを紹介して今日の記事もおわります!


▼ itolu's choice 5本目


本日の一本はこちら!

「タリスカー10年」は「宝島」や「ジキル博士とハイド氏」の著者であるスチーブンソン氏から「King of Drinks(酒の王様)」と評されたシングルモルトで、タリスカー蒸留所を代表するボトルです。

タリスカー10年は力強い潮の香りとスパイシーさが特徴的です。

香りはピートがきいており、香ばしくスモーキーです。

クセがありながら全体としてバランスがとれており、個性派ぞろいのアイランズモルトの中では比較的飲みやすい一本です。

色         :輝くようなゴールド
香り        :ほのかな海水の塩、生ガキ、そして柑橘系の甘みを感じさせ    
        る、力強いピートのスモーキー加水するとジンジャーよりス 
       モーク  
フレーバー     : 煙るようなスモーキーさと力強いモルトの香味を伴う、豊  
         かなドライフルーツの甘み。暖かく、情熱的。のどの奥に                               ペッパーの香りを感じる
フィニッシュ  :食欲をそそる甘みを伴った、広大な、長く温かいペッパー                               を伴うフィニッシュ
ボディ     :ミディアムボディ

【飲み方】

 ストレートで飲むことで、潮っぽさと甘さのあるスモーキーさを感じ、後から痺れるようなスパイシーさを感じられます。クセがありますが、バランスがとれており、ストレートでも飲みやすいです。

 ロックで飲むとストレートで飲むよりも、潮の香りやヨード香、スモーキーさやスパイシーさが強調され、タリスカー10年の風味を余すことなく味わえます。

 氷がとけ加水されるにつれ、味わいが円やかになりフルーティーさもでてくるので、風味の変化も楽しむことができます。

 ハイボールでは炭酸の爽やかさと、タリスカー10年のもつスパイシーさが絶妙にマッチし、ストレートとはまた違った味わい深さになります。スパイシー感が好きなら、タリスカーの販売元が提案する、ハイボールに黒コショウをかけた「スパイシーハイボール」も一段とスパイシー感が増しおすすめです。

 水割りで飲むと、潮の香りとスモーキーさに隠れていた甘いフルーティーな香りが顔を出します。味わいも円やかになり、タリスカー10年らしい潮の香りやスパイシー感がほどよいアクセントに変わります。

 水割りは、力強いピートのスモーキーな香りやむせるようなペッパー感を感じたい人にはおすすめしませんが、アイランズモルト初心者や、これからアイランズモルトを楽しみたいと考えている人にはぴったりの飲み方です。

紹介する4つの飲み方で、やはりもっともタリスカー10年と相性が良いのがハイボールと考えます。

いつもお勧めするのは香りがより広がる強炭酸です。
お店でも使われます。

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気になった方は是非チェックしてみて下さい🙇

それでは本日はこの辺で!
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