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アクティブ・ラーニングは学力を向上させない

「アクティブ・ラーニング」とは?

大学の教育改革の中で取り入られるようになり、小中高でもアクティブ・ラーニング型授業の実践が歌われています。

アクティブ・ラーニングとは、生徒が受け身にならず能動的に学習することを目標とした教授方法です。
導入されている大学では、生徒が積極的に発言できるよう授業設計がされており、グループディスカッションやディベートを講義毎で実施しています。狙いとしては「認知的、倫理的、社会的能力、経験etc...凡用的能力の育成を図る」とされています。

発言機会を増やす=教授内容が少なくなるという現状

一見アクティブ・ラーニングは社会的能力(コミュニケーション能力)が育成される為良いのでは?と思うかもしれません。
しかし、実際に導入されている大学の講義を受けている筆者の経験上、アクティブラーニングは学力を向上させないと言えます。
講義で教授される専門的知識というのは、その分野の専門家である教授から授かるものであって一般生徒の挙手発言で得られる専門的知識は無いと言えます。更に言えば、挙手発言機会を設けることによって教授内容が少なくなる(具体的に言えば機会を設けることで時間が減る)ことになります。
教授側は、難しい問題を設定しても答えられない生徒が多発する為に敢えて簡単な問題を設定し発言させるようになります。

もう一度考え直して欲しい

筆者は、「得た知識を実践する・主張する」ことは重要だと思います。それを行うことによって違う分野の知識が繋がるという発見にもなるからです。しかし、大学は社会的能力などの凡用的能力を育成する場所でしょうか?幾ら社会的能力が備わったとしても、根拠なき主張(知識なき主張)では意味がありません。大学では第一としてその分野の専門的知識を学ぶ、第二として、その知識を活用できるようにするべきだと筆者は考えます。

以上を踏まえ、もう一度「アクティブラーニング」は本当に学力を向上させるのか?について学生や保護者は考えて欲しいです。

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