E-Sportsイベントを企画することになったがゲームは何を選べばいいか困っている人のために

今回は仕事を依頼する側やイベントを企画したい人に向けて書いた記事です

私はフリーランスでE-Sportsのイベント企画をする仕事をしております

日を重ねるごとに「E-Sportsのイベントに興味がある」との声が増えてきました

E-Sportsという単語が段々浸透してきて嬉しい気持ちなのですが一つ気になるところがありまして

「で、E-Sportsって何のゲームをやればいいの?」

って話になるケースがけっこう見受けられました

E-Sportsのおかげで今までゲームに興味がなかった層に興味を持ってもらえたのはスゴいメリットです。が、

E-Sportsという単語だけが先走りしてE-Sportsの内容が浸透していない状態と言えるのではないのでしょうか


こうなると仕事を依頼する側はイメージできずに依頼し、受ける側はE-Sportsの説明から始まり依頼者のイメージを正しく汲み取るために多くのヒアリングが必要になり仕事量の増加、安定しない品質、仕事スピードの低下に繋がってしまうのではと懸念しています

長い問題提議をさせていただきましたが言いたいことは「E-Sportsの知識を共有していきます」ということです


では本題です

ゲームを選ぶ前にまず前提で知っておいてほしいことは何を持ってE-Sportsなのかです

競技性があればE-Sports

これだけだと私はE-Sportsの要素は足りていないと考えています

観て楽しめる

この「観て楽しめる」があるから人々は集まり熱くなり娯楽からスポーツへとステージをあがっていく持論です

ゲームの選び方のはこの「観て楽しめる」をテーマにしていきますのでよろしくおねがいします


私流ゲームの選ぶ方はゲームジャンルから選べです


1.FPS(First Person Shooter)

直訳すると1人称シューティング、各自1兵士として戦場で銃を使い相手を倒します

人気の理由はなんと言っても1人称のため 自分の視線のように動くところでしょう

自分の分身を操作している感覚になることもあるぐらいです

また1人称ゆえ敵を目視で探す必要があるため、目を使った周囲の索敵

撃ち合うため、瞬時の判断能力や反射神経 敵を照準にいれる正確かつ最速な筋肉の使用

プレイヤーの身体能力がすごく影響するジャンルになっています


「観る」でいうとプロプレイヤーや上手なプレイヤーに視聴が集まりやすいです

身体能力が影響するジャンルゆえ人間の限界をみたい意思が強いです

他のメジャープロスポーツと似ている動きです


メリット

・何しているかわかりやすい

・盛り上がりやすい(敵を倒すというシンプルな目的が理由です )

・歴史のあるジャンルのためE-Sportの文化がすでに浸透している

デメリット

・身体能力に影響するため初心者が上級者に勝つことが凄く難しいためテキトウに人を集めて対戦をすると一方的な試合ばかりになり失敗しやすい

・設備を整えるのが大変(複数人でのオンライン対戦が前提になるのでネット環境と人数分の機材)

・FPSは使用するデバイス(マウス、キーボード、ヘッドホンなど)はプレイヤーごとこだわりがあるため下手なものを使うとクレームの原因になるため対策しておく必要がある


開催実績があるゲームをあげると

・Unreal Tournament

・Quake

・Counter Strike

・CALL OF DUTY

・Battlefield

・OVER WATCH

・PLAYERUNKNOWN'S BATTLEGROUNDS(PUBG)

などです 90年代からあるジャンルで歴史があるため多くの有名タイトルがあります


2.RTS(Real Time Strategy)

チェスや将棋って、交互に駒をうごかしますよね?

RTSは「よーいドン」で一気にすべての駒を動かして相手のキングをとりにいきます

凄く頭を使うジャンルとともに体力も消費します

リアルタイムで変化する盤面をすべて頭で計算しながら、高速にボタンを押して駒を動かしていくからです

このジャンルもFPS同様プロの試合に人気が集まりやすいです

ちなみにプロは1秒間にボタンを2~3回押すのが当たり前です


メリット

・FPSに並び歴史の長いジャンルのためE-Sportsの文化が浸透している

・基本1人vs1人なので機材を揃えるのがFPSに比べ楽

・観戦しやすいジャンルのため観ていて楽しみやすい

デメリット

・日本では盛んではないため国内だと競技人口が少ない&初心者が少ない

・ゲームのルールを理解していないと観て楽しめない

・起きたことをわかるように伝えるために実況・解説が必須なレベル


開催実績があるゲーム例

・Start CraftⅡ

・Age of Enoures

・Warcraft

などです


3.MOBA(Multi Online Battle Arena)

現在のE-Sportsでもっとも主流なジャンルです

これは元々RTSから派生したジャンルで

1人vs1人だったのを5人vs5人にしたら面白くね?

から始まり複数人でチームを組んで、相手の陣地を攻め落とすチーム戦をします


先程あげたFPS、RTSは個人技で魅せるジャンルですがMOBAは集団技で魅せるジャンルです(個人と団体を比べるのはどうかとも思いましたがあくまで例ということで。。。)

刻一刻と変化する盤面で互いにチームで出来る最善の手を考え動きます

あるときは戦略で勝敗が決まりあるときはチームワークの差で勝敗が決まったり団体戦の面白さが上手に表現されたジャンルといえます

ちなみにMOBAは賞金額正解一位の実績があったりします

また現在でも競技プレイヤーが増加しているのが確認されています


メリット

・団体戦の面白さが観客に伝わりやすいため盛り上がりやすい

・競技性がとても高い

・パブリックビューイングが開催されている

デメリット

・ルールを覚えるまでがとても大変なので初心者が少ない

・設備を整えるのが大変(複数人でのオンライン対戦が前提になるのでネット環境と人数分の機材)

・団体戦のためチームの強さが偏ると一方的な試合になってしまうため、チームの編成に対策をしなければならない

・ルールが難しく、はじめて観た人は何をしているのか理解できない

・実況、解説が必須レベルかつ複数人が同時に行動するため実況、解説する方の能力が他ジャンル以上に求められやすい


開催実績のあるゲーム例

・League of Lengends

・Dota2

などです

4.デジタルカードゲーム

2014年の「ハースストーン」から盛り上がりを見せた新しいジャンルです。昔からある実際にあるカードを出し合い勝敗を決めるゲームをデジタル化したものです

各自デッキと呼ばれるカードを集めたものを持ち寄りルールに沿ってカードを出し相手の体力を0にした方が勝ちます

デッキに使うカードは数多くあり組み合わせは幾千を超えます

そのため色々な戦術を使い競い合う姿をみることができます

戦術で競い合うのはRTSと近いものがありますが、ターン性で交互に操作する点が大きく違います

スマホを中心に遊ばれているのが他のジャンルと差別化できていることです

そのため機材を揃えなくてもスマホだけで始めやすいタイトルが多いのは魅力の一つ

新しいジャンルのため、多くの会社が新タイトルを発表している代謝が良いジャンルでもあります


メリット

・イベントを行う際、機材を揃えることが比較的簡単

・新規プレイヤーが多いためカジュアルゲーマー向けのイベントでも受けやすい

デメリット

・観戦は、カードの知識がないと楽しめないためハードルが高い

・実況・解説を行ってもゲームのテンポがはやいのもあり説明しきれない


開催実績のあるゲーム例

・Hearthstone

・Shadowverse

など


5.スポーツゲーム

日本だとあまり開催されにくい印象を受けますが立派なE-Sportsの代表的なジャンルです

実際のスポーツをゲームで行います

年齢層関係なくイベントを行いたい場合、スポーツゲームはとても強い選択肢です

メリット

・年齢層関係なく好感をもってもらいやすい

・E-Sportsに興味がない人でも参加してもらえる可能性があるジャンル

・国産のタイトルが多い

デメリット

・ゲームではなくリアルでやればよくね?という人にはアプローチできない


開催実績のあるゲーム一覧

・実況パワフルプロ野球

・ウイニングイレブン

・FIFA


6.格闘ゲーム

プレイヤー同士がキャクターを操作し相手の体力を0にするまで殴り合いをします

上の文章だけだとスポーツゲームと似ていると感じるかもしれませんが、格闘ゲームはキャラクターそれぞれに違う特殊能力が設定されておりキャラクターを変えることで全く違う動きを行う仕組みが用意されています

例えば、手が伸びたり口から炎が出たりします

日本で一番盛んなジャンルは間違いなく格闘ゲームです

日本の大会に参加するために海外から選手がやってくるケースもありすでに土壌ができているのは強いメリットになるでしょう

メリット

・大会を行う土壌ができている

・ゲームをやったことがない人でも比較的観戦しやすい

・日本でもプロ選手が多い

・国内でも活発にイベントが行われている

デメリット

・イベントを行う際、揃える機材には注意が必要(プレイヤーそれぞれにかなりこだわりがあるため配慮して揃える必要があります)


開催実績のあるタイトル例

・TREET FIGHTER

・大乱闘スマッシュブラザーズ

・鉄拳

・GUILTY GEAR

など


7.パズルゲーム

パズルを解くことで相手を攻撃し相手がパズルを解けない状態になると勝利します

あまりイベントに使用されないジャンルです

メリット

・あまりゲームを理解していなくても観戦をしやすい

・国産のタイトルが多い

デメリット

・競技人口が少ない


開催実績のあるタイトル例

・ぷよぷよ

・テトリス

など


8.音楽ゲーム

音楽似合わせてノーツと呼ばれる印が流れてくるのを、タイミングよく押すことで得点が入ります

音楽が終わったとき、得点が一番高いプレイヤーが勝利となります

タイトルごとに専用の機材と独自の操作法が取り入れられているのが特徴です

全身を使ってダンスをしたりギターやドラムを使って演奏するなど多種多様です

専用の機材が必要なため、企業と協力しないとイベントを開きにくいジャンルです


メリット

・ルールがシンプルなため、あまりゲームを理解していない人でも観戦しやすい

・国産のタイトルが多い

デメリット

・開催しにくい


開催実績のあるタイトル例

・ビートマニア

・maimai

・jubeat

など


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以上です

初めて長文の記事を書いたので後半力尽きてしまいました

この記事からイベントが増えればいいなと思っています

ご参考になればなによりです ではでは


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