★ ある子供の話と不倫関係に共通する話 ~優しさの勘違い~

★ ある子供の話と不倫関係に共通する話 ~優しさの勘違い~


子供のAくんは、友達の家に遊びにいきました。

家に入ると
友達のお母さんが
Aくんに『こんにちは』と優しい声で挨拶してくれます。
Aくんも『こんにちは!お邪魔します!』と元気よく挨拶を交わしました。

Aくんは
友達のお母さんはなんて優しい人なんだ!と感じたと同時に
お母さんは僕にあんな優しい声をかけてくれない・・・
Aくんは、お母さんと比べて少し悲しくなりました。

友達のお母さんは
Aくんに『元気よく挨拶できてえらいね!』と褒めてくれました。
お母さんに挨拶で褒められたことがなかったのでとても嬉しく感じました。

またここでも
友達のお母さんとAくんのお母さんと比べていたのです。

お母さんは僕を褒めてくれないと
ふつふつと怒りを感じるようになってきました。

友達のお母さんは、Aくんが来るとわかっていたから『お菓子買ってあるから、食べなさい』と言ってくれました。

僕が家に来ること友達のお母さんはわかってくれていて
僕のためにお菓子を用意してくれている。

僕のことを真剣に考えてくれている人なんだ!
なんて優しい人なんだ!

それに引き換え
僕のお母さんはどうだ!
いつも一緒に家に居るというのに
僕のためにお菓子なんて買ってきてくれない。

挨拶だって褒めてくれない!
僕の存在を認めてくれない!
お母さんは僕のこと好きじゃないんだ!

僕のことを本当に考えてくれているのは友達のお母さん!
友達のお母さんこそ、僕のことを一番理解してくれて愛してくれる人なんだ!

Aくんは、友達のお母さんと比べて
自分のお母さんはなんて愛情のない人なんだと感じたのです。

一番僕を愛してくれている人はだれ?

この時点で
Aくんの心の中では
友達のお母さんは自分のことを真剣に考えてくれて愛のある人。
だから友達のお母さんに好意を寄せます。

一方、Aくんのお母さんは自分のことを考えていない愛のない人。
だから離れたい存在に変わっていたのです。

お母さんの子供でいたくない!

Aくんは自宅に帰ると
お母さんは『おかえり』と、Aくんの顔を見ずに
いつもと変わらない挨拶をしました。

それを見たAくんは『友達のお母さんとは違う!友達のお母さんは僕の顔を見て挨拶するし、言葉が優しい。お母さんは愛情が僕にないんだ!もう挨拶なんてしてやるか!』と心の中でつぶやくと、それ以降、挨拶しなくなりました。

お母さんは毎日のことなのでAくんが挨拶をしないこと
お母さんに対してどこか機嫌が悪いこと
態度が悪いことに気がつきません。

徐々にAくんの態度の変化を感じはじめたお母さん。

聞くべきか聞かない方がいいのか悩みましたが
明らかに
態度が悪く。何か言いたげだったので
Aくんに『なにかあったの』と聞くと
Aくんは『今まで言わなかったけど、俺!友達のお母さんのところに行くと決めたから』というのです。

お母さんは何を言っているのか全く掴めませんでした。
どうしてAくんが、友達のお母さんのところに行くとまで言ったのか、経緯が全くわからないのです。

慌ててAくんに『何があったの?』と聞くと
Aくんは最初は無言でしたが『俺、お母さんに愛情がないことに気がついたんだ!友達のお母さんが俺の事を一番分かってくれて一番愛してくれて、しんどい俺を一番支えてくれる人だと分かったんだ!だから俺、お母さんと縁を切る!』と言ってきたのです。

さらに事態が掴めないお母さんは
友達のお母さんに確認すると、特に何をしたわけではないが、Aくんが遊びに来てくれたからしてあげただけだよ。と言うのです。

それを聞いてお母さんはAくんに対して反省したと言います。

『生活が中心になり、Aくんの存在が当たり前になっていた。Aくんをしっかり見てなかったのかもしれない。悲しい気持ちにさせてごめんね』と謝りましたが

Aくんは『前にも言ったけど、俺はお母さんの子供になりたくない!お母さんに気持ちはない!気持ちが戻ることはない!無理なものは無理なんだ!』と声を荒げました。

お母さんは『お母さんとあなたは気持ちがないからといって切れる関係ではないんですよ。友達のお母さんにはあなたと同い年の子供がいるでしょう。あちらの子供にはなれないんだよ』というのですが、Aくんはさらに『今は友達のお母さんの子供にはなれないかもしれないけど、失いたくない存在なんだ!』といって家を飛び出してしまったのです。

子供の話だが不倫との共通性

子供の話をしていますが、不倫と共通する話ではあるかと思います。

友達のお母さんは、他人であるAくんだからこそ優しく出来るのであって
友達のお母さんのお子さんには
Aくんのような態度で接してないことは予想つきますよね。
どの家族も同じようなものです。

自分の子供となると扱いは違います。

一緒に住んでいないから優しくできるというか・・・。
優しさではなく気遣いですね。

自信が低下しているとき
ストレスが高いとき
弱っているとき
変な自信で高揚しているとき

女好きな人
自信がない人
承認要求が強い人などは

気遣いを勘違いしてしまい
本当に自分のことを考えてくれる人で
一番しんどいときを支えてくれている人と映ってしまうのです。

想像力が欠如しているというか自分によい解釈しかできないのです。

じゃ、このAくんのお母さん愛情がないのでしょうか?と言えば、違いますよね。
毎日のAくんの生活を支えているのです。

そこで質問ですが、Aくんが一番認めて欲しい相手は誰なんでしょうか?

1番認めて欲しい相手であり
1番愛されたい相手は誰なのでしょうか。

いとうゆうじでした。

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