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アジア日記#13【ココロとカラダ。それはまるで、かけっこみたいで。】



5月29日。


わたしを乗せた飛行機が滑走路を勢いよく駆け抜ける。


びゅーーーーーーん。


...。


ふゎ。


陸を離れる瞬間のあの、
頭からつま先までを駆け抜け、全細胞が浮き上がるようなあの感覚。いつになっても苦手だなぁ。


傷付き、くすんだ窓から見えるどこまでと続く緑。

ルアンパバーン(ラオス)行きの飛行機に揺られる。


"今、まさにラオスに向かっているんだ。"


心が体に追いついてない。


遅れてきた心が、急ぎ足の体とくっついて一つになったかと思えば、また土地を変えることによって、体が先走っちゃう。体が先走るというよりも、心がマイペースなんだろうか。


そんなことを書いてたら、寝落ちしていた。


窓の外にはまだまだ続く緑が。


今日は何もせずにひとりでゆっくりしよう。


ゆったりと夜ご飯を食べて、読書をして、早く寝よう。


...。


機内で配られた温かい紅茶が身体に染みる。


なんの変哲も無い、ごく普通の紅茶だけど心にすごく染みる。


気付けば、タイでの日々はほぼ冷たい飲み物だった。


そりゃね、気温が気温だからねっ。


温かいティーを飲むのがこんなに至福のひとときだったなんて。


身体が温まると自然と心も暖まるみたい。


もう少し身体に気を使って旅してみよう。


優しく、ゆったりと。




た す く。


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