新幹線に手荷物検査は必要?

どうも。喪男です。

まずは、こちらから。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20160516-00000556-san-soci

5月16日午後6時頃、静岡県内を走行中の東京行き新幹線で、刃物を持った男現れた。注意をした女性車掌が怪我をしたというニュース。

新幹線内の不審者のニュースでこれだけではなく、昨年8月に小田原付近を走行していた新幹線で焼身自殺が発生しているのが記憶に新しいと思う。

近日、日本でも各国の首脳が集まる「伊勢志摩サミット」が開催されるため至る所でのテロ警戒が強い中今回の事象が起こった。

これに伴い、新幹線はテロの標的になり易いから新幹線でも手荷物検査が必要であるという声が強くなっている。

確かに、新幹線に乗る際手荷物検査は行っていない。空港を筆頭として、大規模なイベント会場や公的機関でも手荷物検査を実施している。

何故、新幹線では手荷物検査を実施しないのか?

これは、色々な考え方がある。

1.新幹線の本数が多い

まず、この画面をご覧頂きたい。

これは、朝の東京駅発の時刻表である。

臨時列車を含めて20分の間に5本の新幹線が発車している。平均にして4分おきに新幹線が走っていることだ。

これを他の路線に例えると、東京では山手線、大阪では御堂筋線並みに本数が多いことがわかると思う。

2.人とお金と時間

これを言ってしまうとキリがなくなってしまうが、手荷物検査にするにしても人が必要である。
しかし、前項で述べたように新幹線は本数が多い。
そして、いつ不審者が訪れるかわからないのに、時間がかかるわ、それによるお金はかかるわで誰が納得するかである。
利用者にとって安全は大事だが、いつ起こるか分からない事象を乗る度にチェックされるのは毎日利用している人にとっては「鬱陶しい」という感情が働いてしまう人が多い。それによるトラブルも増えることでの両者にとってメリットがあるのか。今の現状を考えると疑問である。

ただし、個人的には新幹線で手荷物検査が出来ないわけでないと思うが、それには条件がある。

1.新幹線を全席指定席化による乗車人数の固定

東海道新幹線の座席数は1編成16両で1323席と固定されている。これは、東海道新幹線に乗り入れる新幹線の条件となっているので、この条件を満たしていない新幹線は東海道新幹線に乗り入れることも出来ない。(事業用車を除く)

東海道新幹線の中で一番早い「のぞみ」も2003年の品川駅開業以前は全席指定席でした。これにより、どの席で予約が入っているかいないかを車掌の端末でわかるため管理がし易くなるメリットがある。

しかし、全席指定に指定にしてしまうと、気軽に乗れなくなるのがデメリットですが、今はスマートフォン等で簡単にチケットが取れるチケットレスも利用出来る。ただし、指定席の販売もチケットレスも発車10分前で発売を閉めきらない。

なぜなら、これだけでは手荷物検査はどうなるのかという疑問が残る。

2.各乗車口or階段、エスカレーターの出入口に手荷物検査上を設ける

大規模なイベント会場でも、入り口に手荷物検査を設けている場所が多い。これを新幹線で実施するためには各乗車口又は、ホームに向かう階段、エスカレーター、エレベーターのすべての場所で手荷物検査を実施しなければならない。

抜き打ちでも良いのではないかという声もあるが、本数の多い新幹線で抜き打ちで行うには抜き打ちで検査する新幹線を指定しなければならない。そして、新幹線の座席数は最大で1323席。これを短時間で行うのは物理的に困難であり、指定された新幹線の時刻が広まってしまったらその新幹線だけ避ける人が多くなる。その場合、抜き打ちで行う意味が無くなる。

1番平等で効率よく行うには、全員が必ず利用する場所である階段、エスカレーター、エレベーター前が1番である。しかし、人の流れが滞留してしまい、混雑時に駅構内が混乱してしまう恐れがあるため難しいところではあるが1番確実な場所でもあることには違いない。

最後に…

本当は、こういう事象が起こらないことが1番であるが、何が起こるか分からない現状である以上、何かしらの対策を取らなければならないのが現実である。クレームが多く出るのは予想出来るが、この様な事態が起きた時に人のせいに(犯人以外で)しないのであれば、対策をしなくて良いわけで、何かしらのクレームを恐るがあまりに対策をして誠意を見せなければならないのも現実問題にある。お互い理解しなければいけない所だが、そんな簡単に理解出来る関係になるのは不可能な現状であることだけは断言出来る。

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