選択とこれから

もうすぐ、三年生の卒業式がある。
卒業式が終わって、学年末試験を終えて、春休みになって。その全部が終わったら、"lastJK"と呼ばれる高校三年生に、私はなる。

高校生活最後、lastの一年。
私は自分が選択した進路と、考えるだけでなく本当に向き合って過ごさなければいけない。

今この時の私が感じてることを、そこに立っていると信じてる頑張った後の一年後の私へ。

届きますように。

分かっていたはずだった。
家に私立大へ進学するお金がないことは分かりきっていたし、自分で奨学金を全額払うなんて簡単ではないことは、分かりきっていた。

でも私の性格上、一回頑張って認められたものを投げ出すなんて出来なかった。

一年最初のテストで私は学年7位の成績を貰った。正直、中学の頃なんかより勉強の量は格段に減って、50位以内とか入れたらいいな、くらいの気持ちだった。そんな中で取れてしまった学年7位。

私がその高校を選んだ理由は、大学進学も、就職も両立しているからだった。
バイトをして、お金を貯めて、趣味で生きて行きたいと思って。大学に行きたいと思ったら行けばいいし、行きたくないならそれでまたいい。なんて、思って入学した、勉強を考えない方向で入った高校。

でもその成績を貰った途端に、勉強を頑張っておいて損はないな、と確信してしまった。
進路を決める時、未来の私が困らないように成績を取っておくことは無駄ではないと。

そこから頑張ったらどれだけ成績が取れるかなんて一年間テストも授業もそれなりにやってみら、一年最後の成績表で学年一位をとってしまった。

偏差値は平均的な学校ではあったけど、それは私が自信を持つのには十分で。
ああ、頑張って良かったな、なんて。
高校受験の時よりも達成感があって、本当に気持ちが良かったのを覚えている。

そこからだったと思う。
大学に行きたい、という気持ちが固定されたのは。

指定校推薦で大学進学を本格的に目指すことを決めた私は、二年の一学期、二学期、平均評定を上げることだけを考えて学校生活を送っていた。
急かされる進路決定も、それなりに早く決めておいて、希望の大学の推薦が貰うことを目標に頑張って来た。

自分は本当に頑張っていたと、私は思う。

夢だってある。それを実現したいと、大学と結び付けて考えた。そうしたら俄然やる気も湧いてきて、どんどん慾求も湧いてきて。

でも。
気持ちが本格的になるのと同時に、金銭面の問題があることを知った。

冒頭に戻る。
私はただ、念のために頑張ったことから始まって、それは無駄ではなかったと思えていた。
でも、家にそんなお金はないこと。
全額自分で支払う奨学金は甘くないということ。

夢を実現するために、進学に対しての知識を得た結果がこれだった。

親に相談した。
最初は曖昧な返答をされた。
信じたくなかっただけで、分かっていたのに、私はそれを、大学に行ける、という結末に繋がると無理やり解釈した。
でも、いつ、行かせられないと言われるかという不安は何時もわたしの中にあった。
その答えから逃げていた。
そんな期間が数ヶ月。

年が明ける前。
私は、
就職した方がいい?
と、ついに聞いてしまった。

結果はもちろん、
して欲しい、と。

そこで、それでも私は行きたいんだ。
自分でなんとかする。
と、言えたら良かったのだけど。

うん、わかった。
しか、もう私は言えなかった。

でも、高校二年の私が一人で足掻いたってどうにも出来ないことがたくさんある。
そんなの分かっているし、親がそう言った言葉の重みとか、辛さとか。

だけど本当に、これまで頑張ってきた代償を受け取れないことの無情感とか、喪失感とかが全部。
頑張ってきたことは無駄ではない、
だってそれはわたしが選んで今まで歩んだ二年間。
だからこそ、本当に悲しかった。
選んで、頑張ればきっと、そう信じてきた勉強だったから。
ただただ悲しくて親が困ると分かってて、私は泣いた。

それから一週間、放心状態だった。

その間に考えたことがたくさんある。
就職のために動こう。
好きなことをもっとしよう。
今まで勉強をしてきた時間を、勉強以外に使おう。

前向きに考え、マイナスに考えることを辞めた。
それはポジティブとか現実逃避とかじゃなくて、切実にこれから自分がして行かなければいけない準備をする抱負でもある。

ただ、二年間の積み重ねを、無駄にはしたくない気持ちは変わらない。
指定校推薦のように直接は関わらないが、就職も無関係という訳ではないし、何より成績が良いというのは就職においてもないよりは優位だ、と。何度も言い聞かせた一週間。

親に聞いた日は、日曜日だった。
その一週間後の日曜日、私は一人で東京に行った。
そして馬鹿みたいに欲しかったものを探して、見つけて、買ってを一日中繰り返した。

ここで私は完全にリセットできて、ちゃんと整理できたんだと思う。

今はもう、大学進学を目指した二年間に悔いはない。
私は就職する、という決意がこれからの一年を頑張る抱負だ。

必ず、大丈夫にしてみせる。


と、いう私のこの一週間の出来事を、
人生が変わった
と進路相談の先生は言った。
私は何だか、どうしてか、その言葉が嬉しくて、また泣きそうになった。

そんな一週間から、今は一ヶ月が経った。
流石にもう気待ちの整理はしっかり出来ているし、学校に来ている二年分のハローワークの資料も目を通した。

何とかなるもんだなと思う。
終いには、少し新しい生活を今楽しんでる。
まず、バイトを増やした。
理由は京都へひとり旅行に行くためだ。
最初に言っておくけれど、友達がいない訳ではない。親しい非オタの友達に、聖地巡礼に付き合わせるのはどうかと思うし、親しいオタク友達は大学進学。行きたいけど行く人がいない。けれど私は行かなければいけない。推しの写しが展示されてる神社へ!!

わかる人、わかったらオタク友達がいない私と友達になりましょう。

結末がオタクだったけれど、これで私の近況報告というか、誰かに知ってほしい承認欲求のようなものが働いた結果がこれまでのことでした。

私はこの一件での心情を、ここまで詳しく友達や家族に言ったことはありません。
でも確かに。
私はこの出来事で成長することが出来ました。

私達の周囲の人は、色々な立場で色々な体験をして、色々な気持ちを抱いて日々生きてる。

今ここで生きてる全ての人が、悪いことも良いことも、たくさんの経験を経て、ここにいる。

私にとって怒涛の一ヶ月と少し。
こんな経験の積み重ねを経て、お婆ちゃんになったわたしがどういう思想を持って生きているのか、楽しみになった一件でもありました。

きっと全部、無駄じゃない。

なぜかそう思える日があると確信があります。





就職した私へ、一言。

必ず、幸せになってね。



#エッセイ #高校生 #進路





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tana

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