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「喰ってけよ!うまいだんべぇ!」五日市『だんべぇ汁』のはじまり

だんべぇ汁は、肉、野菜、蒟蒻、すいとんの入った甘じょっぱい汁。「〜でしょう」という意味の地元の方言「だんべぇ」から名付けられた。そのはじまりは、平成3年の第3回秋川渓谷自然人レースで、完走後に身体を温めてもらおうと振る舞われた、のらぼう菜を入れた豚汁だった。

自然人レース

▲ 阿伎留神社の六角神輿にちなみ、六角形の巨大五右衛門風呂を用意。参加者をねぎらった。

トロフィー

▲ 第12回自然人レースの木製トロフィー

自然人レースは秋川バーベキュー広場を出発し、秋川沿いを通り落合橋で折り返し戻る精進コース(10㎞)と、沢戸橋を折り返すファミリーコース(5㎞)があった。参加者が次第に増え、千人にもなったそうだ。平成12年に秋川渓谷自然人レース実行委員会は地域づくり団体自治大臣賞を受賞。20年間毎年開催したのちに終了した。

「トロフィーも、ケヤキを彫って作った。自然人レースは全てが手作りで、地元の人達の力の結晶だった。真心のこもった、おもてなしの原点だと思う。」と当時実行委員長だった高水秀夫さんは語ってくれた。

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▲ 「音羽鮨」では地元の食材を出来る限り使用した、だんべぇ汁を通年で提供している。具は、豚肉、すいとん、大根、人参、里芋、のらぼう菜、蒟蒻、長ねぎ。キッコーゴ醤油と地酒喜正を使用した甘辛い醤油ベースの汁で、肉と野菜のうまみが存分に味わえる一品。

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▲ 「秋川渓谷菓子処 桝屋」で製造・販売しているだんべぇ饅頭。蒸し器で蒸すか電子レンジで温めてアツアツをどうぞ!!

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▲ 「音羽鮨」のだんべぇ汁は単品で440円(税込)。お得な定食やおまかせにぎりのセットメニューもある。写真は海鮮のっけ丼だんべぇ汁付。

平成25年『第2回多摩げた食の祭典』大多摩B級グルメ部門で、観光協会五日市支部青年部がだんべぇ汁で見事グランプリを受賞した。(取材協力:高水秀夫氏)

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