いつき

理系の紅茶マニア 理系は珈琲好きが多い中、珈琲を飲むとお腹が痛くなるため紅茶を飲んでい…

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理系の紅茶マニア 理系は珈琲好きが多い中、珈琲を飲むとお腹が痛くなるため紅茶を飲んでいたが、 大学時代にとても美味しい一杯に出会い紅茶にハマる。 紅茶についてあれこれ書いていこうと思います。

マガジン

  • 学生フォーミュラにおけるエンジン開発について

    概要:  学生フォーミュラにおいて車両に用いるは、二輪車用エンジンを流用することがほとんどです。 しかし、吸気リストリクタや排気騒音規制などの学生Fのレギュレーションを満足するためにエンジンのポテンシャルを使い切るどころか、エンジントラブルによりエンデュランスを完走出来ない車両はいまだ散見されます。  この記事では、学生フォーミュラを経験した後、エンジンメーカーでエンジン燃焼系の業務に10年以上従事した筆者が考えた、学生フォーミュラにおけるエンジン開発のアプローチ方法について書いていきたいと思います。 想定読者:  ・学生フォーミュラのOB  ・学生フォーミュラ参加者  ・エンジン知識があり、特定のレギュレーション下での開発に興味のある変わり者

  • エンジン一問一答

    エンジンにまつわる知識を出来るだけ簡単にまとめる試みです。 技術同人誌を作ろうと思いたち、記事の素案を書き溜めている物置ですわ、

  • 理系の紅茶談義

    紅茶関連の記事をまとめます。 話題別にナンバリングしているので、興味のあるところからご覧ください 1.雑談 2.ブランド紹介 3.紅茶レビュー 4.店舗紹介 ・ブランド紹介 ・茶葉レビュー

最近の記事

【学生Fエンジン開発】1Dシュミレーションの効率的な利用方法

給排気系などの諸元検討に、シミュレーションを用いるチームは多いかと思います。学生フォーミュラではGT-POWERが比較的メジャーに使われているという認識です。今回は、現在はシミュレーションをあまり活用できていないチーム向けに、オススメの検討と、実務的な要領をまとめます。 最近、生活習慣の変化から記事を書く時間がとりづらくなってきました。限られた時間で、出来るだけ有用な情報を提供したく、「GT-POWERとは?」などの説明は省略し、より実践的な内容に注力します。ご了承ください

    • 【学生Fエンジン開発】(閑話)エンジン開発の今後

      今回は学生フォーミュラそのものとはあまり関係のない話です。 学生フォーミュラに参加している学生は車好きの人が多く、卒業後は自動車メーカーに就職したい人、自動車のエンジン開発に興味がある人も多いかと思います。一方で、昨今のカーボンニュートラルの要求が強いなか、エンジンに関する仕事がいつまで存続するのかを不安に感じている人もいるのではないでしょうか。 今回は「エンジンとカーボンニュートラル」についていくつかの業界の動向について書きたいと思います。ちょっとした読み物として楽しんで頂

      • 【学生Fエンジン開発】エンジンの適合

        学生フォーミュラ車両はバイクの純正状態から給排気系を変更するため吸気特性が変化し、純正のECUでは燃料噴射量や点火時期にアンマッチングが起こります。そのためサブコンECUやフルコンECUを使って車両に合わせた適合値を設定してやる必要があります。 今回は初参戦のチームや、初めて適合をする人向けに、基礎的な内容を解説します。 ●エンジン適合とは何をするのかエンジン適合とか、エンジンに付属するデバイス全般の動作条件を設定する事を指しますが、学生フォーミュラ向けに端的に言うと、点火

        • 【学生Fエンジン開発】アイドリング対策

          先週の記事の続きです。  バイク用エンジンを使って、学生フォーミュラのレギュレーションを遵守した給排気系を実現した時、アイドリング不安定に陥りやすい事をお話しました。 今週は、アイドリング改善のための対策案をいくつか述べたいと思います。  なお、学生フォーミュラ車両で試した経験は無いため、あくまで技術的には効果があるという内容です、ご容赦ください。 ・燃料を薄くする 市販車の場合は排ガス規制が存在するため、原則、三元触媒が有効な理論空燃比で燃焼させる制約があります。例えば

        【学生Fエンジン開発】1Dシュミレーションの効率的な利用方法

        マガジン

        • 学生フォーミュラにおけるエンジン開発について
          8本
        • エンジン一問一答
          3本
        • 理系の紅茶談義
          9本

        記事

          【学生Fエンジン開発】サージタンク容積について(スロットル下流容積の概念)

           学生フォーミュラのエンジン開発で、最初の関門は吸気系設計です。学生フォーミュラのレギュレーションにおいて、自然吸気の場合、リストリクタの取り付け位置はスロットルバルブ下流であることが定められています。各チームはスロットルバルブの下流に、リストリクタによる流量低下を最小に留めるための配管と、気筒間のばらつきを抑えるためのサージタンクを設けています。  ここではサージタンク検討時に陥りがちな、サージタンクの容積が大きい事によるネガ要素について解説します。 スロットル下流容積 

          【学生Fエンジン開発】サージタンク容積について(スロットル下流容積の概念)

          【学Fエンジン開発】燃焼状態を計測する手法について

          ※初めての方はぜひ「はじめに」からご覧ください 前回の記事では、完走を経験していないチームに向けた最初のゴールとそこへの道程を提案しました。今回は上位チームに向けて、さらなるチャレンジングな取り組みを提案したいと思います。それは筒内圧解析と呼ばれるものです。 筒内圧解析とは?圧力センサによってエンジン燃焼室内の圧力を計測、演算する事で燃焼状態を定量的に知る手法です。燃焼解析や、指圧線解析と呼ばれたりもします。 近年のエンジンは燃費、出力、エミッションを高い水準で求められて

          【学Fエンジン開発】燃焼状態を計測する手法について

          【学生Fエンジン開発】最初のゴールは走る車両を作ること

          ※初めての方はぜひ「はじめに」からご覧ください 学生フォーミュラ歴が浅く、車検を通過した事がない、または完走経験が無いチームには、まずは走行できる車両を完成させるために注力する事をアドバイスしたいと思います。 エンジン改造と聞いて圧縮比の変更やハイリフトカムの導入、過給などいかにもモータースポーツな改造を想像する方も多いかと思います。学生フォーミュラにおいてはそれら改造の前段階として、レギュレーションに合致する給排気系を設計・製作し、特性が変わった給排気系に合わせてECU

          【学生Fエンジン開発】最初のゴールは走る車両を作ること

          【学Fエンジン開発】はじめに

          記事の背景 日本の学生フォーミュラ大会において、ICEを搭載するほぼ全ての車両で、バイクのエンジンが使用されています。まずは純正エンジンを積んでとにかく走る状態に持っていき、より走行性能を高めるべく各校が創意工夫していく…というのがあるべき姿ですが、多くのチームがエンジンのポテンシャルを活かす以前に信頼性の問題によってエンデュランスを完走出来ないのが現実です。 また、エンジンの構造や設計方法に関する書物は沢山ありますが、「バイク用エンジンに学生フォーミュラのレギュレーション

          【学Fエンジン開発】はじめに

          ミシック1位到達 ドリッズト解説

          新環境でドリッズトを使い一瞬ですがミシック1位に到達したのでデッキ解説を書きたいと思います。 現在ランクマではドリッズトに当たる可能性がかなり高いため、採用カードはミラーを見据えた選択になっています。ここでは採用カードについて簡単な解説とプレイングの指針を記します。 ・大口亭 防護土地との2択ですが、大口亭を採用。 防護土地の最大の弱点はマナが伸びない事で、発動ターンから数ターンは有利な盤面を築けますが、徐々に行動回数に差が出てくる事や、豹がバフを吸うのが気になります。

          ミシック1位到達 ドリッズト解説

          Magic Spellslinger ヴラスカミッドレンジ

          ミシックに到達し、現在メインで使っているのはラルストームとヴラスカミッドレンジ。 ヴラスカの情報が少ないなと思い、今使っているデッキの解説を書きます。 ●デッキリスト ヴラスカデッキは退場効果倍増とサクリ台からのリソース供給で長期戦に強く、多くの中速デッキには有利に戦えます。 メタゲームはヴラスカ同型とラルを意識して、チャンドラ等のアグロに対してのガードは下げています。 マッチ毎に、退場効果を2回使いたいクリーチャーが違うので、そこを意識して試合すると勝率が上がると

          Magic Spellslinger ヴラスカミッドレンジ

          Mtg Spellslingers クラフトおすすめカード(青編)

          次は青について。 様々なPWで使う汎用的なカードと、あるPW専用だが、ないと困るものがあるので、まとめ方を試行錯誤してますが、ご容赦を。 ・トレイリアのアカデミー、等時の王笏 優先度:高 おすすめPW:すべて 2つ組み合わせる事で王笏が1ターン目から置け、序盤の動きがかなり安定する。 トレイリアのアカデミーは、アーティファクトを2種類以上使うデッキ、例えばニッサ、キオーラは森の祭殿(マナジェム増やすアーティファクト)、テフェリーではテフェリーの杖、ラルではドロー系のア

          Mtg Spellslingers クラフトおすすめカード(青編)

          Mtg Spellslingers クラフトおすすめカード(緑編)

          緑のカードで実際に使ってみて強かったカードを紹介します。 ・タルモゴイフ おすすめPW:全員 優先度:最優先 タルモはSpellslingerでも強かった。 クリーチャー、スペル、罠、アーティファクトの4種のうち、2種落ちてれば4/5でコスト以上のスタッツになる。 4ターン目に2+2マナで2アクションとれるので、赤系アグロを止めるのに使えたり、後半6/7で出てきて盤面を制圧したり、いつ引いても困らない。 ・ワームの突進 おすすめPW:ニッサ、キオーラ 優先度:高 初級

          Mtg Spellslingers クラフトおすすめカード(緑編)

          Magic Spellslinger序盤攻略・環境メモ

          初めに Spellslingerが面白く、ずっと遊んでるんですが、情報があまりにも無いので自分でメモ書きを残す事にしました。 まずはスタートダッシュとして、開会式に向けた安いデッキでの攻略を書きます。 直近でやること ・ゴールドで買えるパックは毎日買う ・開会式イベントを全力で周回する。  無色、多色用素材が大量に集まるので、必要なミシックカードを作れるまで周回したい。 (3回周回すれば、ミシックを1枚クラフトできる効率) 開会式周回のための構築 貧乏アグロで高速周

          Magic Spellslinger序盤攻略・環境メモ

          3 ボア・ストロークはどう決まるのか?

          ボアとストロークの値で円筒の体積を計算することでエンジンの排気量は算出できる。 同じ排気量でもボアの大きいエンジンや、ストロークが大きいエンジンがある。 ボア:ピストンの直径 ストローク:ピストンが上下する範囲(クランクの直径) ボアの大きいエンジン、ストロークの長いエンジンは何を狙ってそのような設計になっているのか。 ショートストローク(ボア大)の利点 ・ボアが大きいとストロークは短くて済み、ピストンの往復距離が短くなる。つまりエンジン回転数に対するピストン速度が小さ

          3 ボア・ストロークはどう決まるのか?

          2 理論空燃比ってなに?

          空燃比とは、エンジンに導入される空気と燃料の質量比の事で、A/F:Air Fuel Ratioと呼ばれる。 燃料と空気中の酸素が過不足無く燃焼する空燃比を、理論空燃比またはストイキオメトリ(stoichiometry,略してストイキ)と呼ばれている。ガソリン燃料における理論空燃比は14.7である。 ほぼ全てのガソリンエンジン車では、アクセル全開時を除いてこのストイキ領域でエンジンを運転している。この理由は排ガス浄化のためである。 排ガス浄化装置の三元触媒は、法律で規制されて

          2 理論空燃比ってなに?

          1 ガソリンエンジンとディーゼルエンジンの違い

          まずは導入として違いを列挙していく。 ガソリンエンジン ・燃料はガソリン ・点火プラグなどの火種により点火する。 ・火炎伝播燃焼 ディーゼルエンジン ・燃焼は軽油 ・圧縮による燃料の自着火で点火する。 ・拡散燃焼

          1 ガソリンエンジンとディーゼルエンジンの違い