見出し画像

都電荒川線

今日、仕事で出かけた際、四半世紀ぶりぐらいに都電に乗った。
子供の頃は生活の足のように使っていたが、10代も後半に入った頃からはとんと乗らなくなった。最後に乗ったのも写真の額装のために三ノ輪の会社に行った時のはずだ。
古い記憶には今や展示される骨董品となったワックスの染み込んだ木の床の車両に乗った時の様子も残る。
だが今日の都電荒川線は、それが都電だとわからないくらいにモダンで、シュッとした車両になっていた。
昼の車両は座ることはできないが、立っている人はまばらという状態だった。
驚いたのは十人ちょっとの乗客のうち、僕と老女を除くと他は全部外国人だったということだ。
中東系っぽい人が一番多かったが、西洋人の姿もある。旅行客っぽさは感じられなかったから、このあたりに暮らしているんだろう。
もちろん「たまたま」彼らと乗り合わせただけだったのだろうが、自分が子供の頃には想像もできなかったどこかの国に迷い込んだような状況に、自分がトシをとったのだなあと実感をしたのだった。
ただの飛鳥山公園なのに。

ぜひサポートにご協力ください。 サポートは評価の一つですので多寡に関わらず本当に嬉しいです。サポートは創作のアイデア探しの際の交通費に充てさせていただきます。