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面河第一・第二承水堰(おもご、愛媛県久万高原町)

●概要
道前道後平野農業水利事業の11ある承水堰の1つ。
竣功:1963年頃?  型式:G  
目的:A
堤高:?m  堤頂長:?m
流域面積:?k㎡  湛水面積:?k㎡
総貯水容量:?万㎥  有効貯水容量:?万㎥


●見学情報(第一)
駐車場:有(付近) トイレ:無 自販機:無 天端:不可 直下:可(川) 


●参考リンク・引用


●道中

石鎚山を水源に面河から太平洋へと流れる一級河川、仁淀川。
それを水資源に乏しい中予地方へと分水し灌漑(・工業・発電)用水として使いましょう、というのが道前道後平野農業水利事業。
上記Wikipediaによれば当初は上水としての利用も構想にあったらしいが、採算が取れず断念したとある。四国最大人口を抱える松山市は、黒瀬ダム・建設中の山鳥坂ダムからの分水も破談となり、依然石手川ダム頼み…。
さて、そんな分水を支えるのが面河ダム。
直下に面河第一発電所があり、山を越え第二・第三と経由し道前道後平野へと送り届けられる。
(面河ダム上流バックウォーターより)
自己水源は2割程度に留まるらしく、
(面河ダムへの注水口、実は徒歩なら正攻法で行ける…)
その多くを支えるのが11もの承水堰。
(地理院地図より)
中でも主だったものを承水堰(5基)、小規模なものを小承水堰(6基)として導水を行う。
位置的には東から面河川x5、坂瀬川x1、妙谷川x5といった具合。
今回紹介するのは承水路の始点とも言うべき、面河第一&第二承水堰。
他にはない(と思われる)銘も彫られ、気合が入っている。
…がしかし、ご覧の視界不良っぷり。以前2月に来た際も似たような状況だった。
上流側もこんな感じで精一杯。
天端に管理道はあるが、さすがに立禁。
(別日撮影)
右岸も立禁。でも、この隧道は一見の価値があるかも?
尚、2022年12月現在、取付きとなる第一駐車場が工事中のため、この立禁看板すら拝めない。
仕方ないので川から。川との落差は小さくイージーモード。
いやはや、期待した通り見事な石積み。
ゲートとの組み合わせもエエ感じ♪
左岸側。川に沿わせるようなウネりがお見事。
何か不安にあるピア兼管理橋脚。
右岸には水路がある。
見上げると隧道。
面河第一隧道というそうな。
多分、西隣の鉄砲谷川(面河第二)へと続いている。
右岸には何やら建屋があるのだがイマイチどういう機能かは分からず。
続いて、前回は断念した第二承水堰へ向かうべく川を下る。
(上流方向に振り返って撮影)
程なく歩くと分岐。右が下ってきた面河川、左が第二があるという鉄砲谷川。
ちなみにこの下流支川・猿飛谷にも承水堰があるというが、アクセス路が不明。。
左岸下流側に怪しい道はあったが施錠。
本題に戻り鉄砲谷川を遡上していたのだが、淵と屈強な両岸の崖に阻まれ断念。
収穫と言えば、流されたと思われるフェンスの残骸くらい…トホホ
仕方がないので元に戻って、上流からのアタックを試みる。
土砂が流れる事が多いのか、岩は定着しておらず、かなり歩きにくい。
少し歩くと、堰堤が!!
しかし、ただのただならぬ砂防だった。。
降りれたとしても登れるか?という感じだったので上流側も断念。。


この時点で気持ちは折れ気味だったが、一縷の望みに賭け、パノラマ台へ。
(地理院地図より)
場所はこの辺。ちょうど地図右の面河川と左の鉄砲谷川に挟まれた地点。
パノラマ感無いけど大丈夫か・・・?などと思いつつ、
到着。尾根にムリクリ付けたような階段。結構タワむ箇所もあり、スリリング。
パノラマ台南側ドンツキ。荒々しい雰囲気ではあるが、
東に面河川、
西に鉄砲谷川、と想像以上期待値未満の視界ではあったが、結局第二堰には至らず。
恐らく先にも挙げたこの道の先が唯一のアクセス路なのだろう。散々漁って結局辿り着けないのも面白さ、といつもの逸脱気味の感傷に浸りながら撤退。
尻すぼみではあったが、堰云々を除外しても風光明媚ではあるので是非。
どうも、お騒がせしました🐟

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