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神通発電所跡(じんつう、徳島県神山町)

●概要
1918年神通水力により運開、その後徳島水力・東邦電力・四国電力の管理を経て1973年に廃止となった発電所跡。現在は資料館として見学を受け付けている。
竣功:1918年  型式:G  
目的:P
   合計最大取水0.252㎥/s
   有効落差201.5m
   最大出力400kW
流域面積:5.2k㎡  湛水面積:?k㎡


●見学情報
駐車場:無 トイレ:無 自販機:無 天端:不可 直下:可(川より) 


●参考リンク・引用



●道中

(Googleマップより)
徳島県名西郡神山町。
(Googleマップより)
西に剣山を見る山深い町で、アクセスにも多少の覚悟が必要。
町を横断する国道はあの439号だが、瀬戸大橋方面から行く場合、徳島市内まで迂回したくはないので国道193号を通るワケだが、中々にワインディング隘路。
そんな神山町に、現在は資料館として生まれ変わった発電所跡がある。
お隣佐那河内村の府能発電所資料館は何やら問い合わせて何だかんだと話を付ける必要があるらしく断念したが、こちらの神通発電所資料館は鍵さえ手に入れれば自由見学で、事前の予約や手続きらしいものも不要という大らかさ(逆に言えば何かの事情で休館という事も起こり得るが)。時間に縛られたくないフィールドワークが身上なので、この自由さ加減は嬉しい。
発電所の鍵は、上分公民館でもらえる。写真右入口を入って左に窓口があるのですぐ分かる。手続きとしては、氏名と電話番号を記入するだけでOKだった。見学時間は
「平日・土・日・祝の午前9時から午後4時30分  ※12月29日から1月3日は休館いたします。」との事で、
見学後は、午後5時15分までに上分公民館へ直接ご返却してください。午後5時15分に間に合わない場合や、土・日・祝は上分公民館の鍵返却用ポストへ入れてください。」
とある。昼休憩もあるだろうから、不在時はポストを活用して欲しいとの指示を得、いざ資料館へ。ちなみに、ポストは写真右の入口右にある。
公民館から車を走らせること約15分、資料館は道沿いには見えない為、少し慎重に。
神通谷川に架かるこの橋を渡り右折。
坂を登ると、
見えてくる。
ちなみにこの水路は発電放水路と思われ、
神通谷川へと接続していた。
で、入口。中央の南京錠を開け、
上の丸落しも見落とさないように(見落とした)。
入口扉はやや建て付けが悪く、現代の感覚でスッ…とは開かないので慎重に開ける。
無事入館。懐かしテイスト漂うスイッチがあり、恐る恐る電源を入れると、、
館内が想像以上に煌々と照らされた。
薄暗い発電所に光が灯った瞬間、100年前の人と少~しだけ気持ちがシンクロしたような妙な感覚に。
館内はまさに昔のままという趣で、こういった錠や意匠の施されたガラス、ちょっとした小窓…といった子供の頃に見た懐かしい光景が残っている。勿論それだけではなく、所狭しと並ぶ設備には説明文が付され、資料館としての愉しみも得られる。写真をアップしても良いのだが、残りは現地でのお楽しみという事で是非神山町へ。
約40分の見学後、一旦鍵の返却に公民館へと戻る。
幸い鍵待ちの見学者はいなかったようで安心。ちなみにどれくらいの人が見学に?と伺った所、、、、「今年で多分2人目くらい…ですかね」と衝撃回答(訪問したのは11月)。
さすがに何百人もは来ないだろうとは思っていたが2人て。。
多くの人に知られず埋もれていくにはあまりに惜しい味わい深い資料館なので、是非行ってみて欲しい。発電所に興味はなくとも、古い建物が好きな人には響くものがあると思う。あと、想像できる通り、自然漲る町なので単純にその辺を歩くだけでも気が晴れるというもの。
お邪魔しました~


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