小説「女の子」


「この娘は一体どういう目にあえば声を出してくれるんだろうね?」

と、少女が言った。彼女の目の前には小さな女の子が筵の上に横になってすーすー寝息をたてている。少女は舌打ちをし、唾を地面に吐いた。

少女はしゃがみこんで地面にひざをつき、女の子のわき腹に両手をおいた。そしてぐいぐいと押して彼女に寝返りをうたせた。そしてそれを繰り返して女の子を崖の際まで運んでいった。崖の下にはぐつぐつと煮えた溶岩が広がっていた。


少女は立ち上がり、そして女の子を蹴り飛ばして崖の下へと落とした。
しばらくしてからぼちゃんという大きな音が下から聞こえてきた。少女は振り向いてこう言った。

「あの娘はここまでされても口をきかないんだね」

僕達はホテルに戻っていった。そしてベッドの上に女の子が全裸で横になり、寝息をたてている光景を見た。女の子の肌は絹のように白く、火傷どころかかすり傷すらついていなかった。

少女が言った。

「でもこの娘は死にもしないんだね」

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母音

大学卒業後ずっと書き続けていた日記や雑文や小説などを投稿していこうと思います。面白いかどうかはさておいて、とにかく量だけはたくさんあります。今までそれしかやってこなかったからです。試行錯誤しながらやっていきたいと思っています。

2013年の日記

2013年の日記などをまとめたものです
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