2014年5月22日の日記


 今風邪気味である。

 だからもう3日も外に出ていない。5月19日の月曜日に緑の家を全て読み終え、2日かけて感想を書いていた。小説はこの3日間、1文たりとも書くことができなかった。頭が痛くて終日ボーっとしていたからというのがその理由であるが、それを口実に日課をさぼろうとした意思がなかったと言い切ることはできない。


 今日は何をしていたか?1日中本を読んだりパソコンをしたりしていた。フランス語や古語や英単語を調べたりしていた。フローベールの書簡集を原語で読めるようになりたいなあと妄想をふくらませながらjeとかtuとかnousとかぶつぶつ呟いていたのである。

 今日は朝は晴れていたのだけれど、昼前には空が雲に覆われ、たちまち雨が振り、雷が鳴るようになった。それだけならまだしも雹まで降ってきて、ものすごい音が町中に鳴りひびいていた。雨はその後やんだのだが、夕方近くになってまた降ってきた。今日は風邪を引いていなかったとしても外出するべき日ではなかったのかもしれない。


 しかしそれも仕方ない。もうそろそろ梅雨の季節に突入しようとしているのだから。

 特に書くこともないのでそろそろ日記を終えることとしよう。しかし本当に何か書き残したことはないのか?

 ああ、今日は心中二枚絵草紙を読んだ。曽根崎よりも面白い。2人が別々の場所で心中するというのが幻想的でいい。度々前作である曽根崎のことが引き合いに出されるのが日本人のメタ心をくすぐる。「島まで自害して、また浄瑠璃のネタにされてしまうのだけは御免だよ」という台詞は実ににやりとさせられてしまう。

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