2011年10月17日の「件名なし」

 私は今、目黒通りを歩いている。進行方向のやや右側には、傾きかけた太陽が見える。なぜ私は目黒通りを歩いているのか?

 八雲中央図書館という目黒区で一番大きな図書館から帰り道なのである。

 私は色々な図書館に行くのが好きなので、都内の図書館は結構色々な所に足を運んでいる。今日も例によって一時ごろ家を出て、三時ごろには着いて、閉館時刻である九時までそこで本を読んでいるつもりであった。

 しかし今現在の時刻は四時である。なぜ私は帰途についているのだろうか?

 それは、図書館が閉まっていたからである。そうなると私は他にどこにいくあてもないので帰ることにしたのである。

 

 目黒区内の図書館はどこも月曜は閉館日であるらしい。そんなことぐらい、行く前に調べておけばいいじゃないかと考える人もいるがもしれない。しかし、見落としてしまったものは仕方ない。


 
 実際私は同じようなことを何度も経験している。何時間もかけて歩いてきたのに目的の図書館が休館していたなどということはしょっちゅうである。その度に私は反省するのであるが、何ヵ月かするとまたやってしまうのである。これはもはや治ることのない性癖、という風に考えたほうがいいのかもしれない。

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