2013年8月14日の夢日記


 僕は豪華な百貨店にいた。

 そこには数多くの仲間がいた。

 僕は急に胸が痛くなったので地面にうずくまった。すると仲間たちがかけよってきて大丈夫?と心配してくれた。仲間の内の一人の、面倒見のとてもよい女の子が「きっとこの人は病気なんだ。みんなで協力して、治療費を用意してあげよう!」と言い出した。仲間たちは駆け出していった。僕はうずくまりながらも、これは決して病気なんかではないということだけは確信していた。


 やがて、散らばった仲間たちが集まってきた。みんな銅のかけらを手に持っていた。腕に抱えるほど持っている奴もいれば、ひとかけらしかもっていない奴もいる。みんな顔が汚れたり、怪我をしたりしていた。例の女の子が透明な袋を持ってそれを回収しにまわっていく。僕はやわらかいソファーの上に座ってその光景を眺めている。


 やがて女の子が僕の下にやってきて銅のかけらがたっぷりとつまったその袋を手渡してくれる。すると仲間たちは「よかったね…」と言い合って僕の下を離れていった。僕の手元にはその袋と、一人の男の子だけが残った。その男だけは治療費を集めるための旅に出かけなかったのだ。


 しばらくたつと、男が何の前触れなく立ち上がった。そしてこちらを向いてさわやかな笑顔を浮かべた。そして僕が持っていた袋をそっと手にとると、通路を歩いていった。そしてその真ん中で彼は袋を床に叩きつけ、銅をあちこちに撒き散らせたのである。


 僕は急いで近づいていって、ちらばった銅を拾い集めた。色々な人が集まって手伝ってくれる。異変に気づいた仲間たちもかけよってきて、次々にその男の子に非難をあびせかける。


 銅をすべて集めた後で、僕は男の子を弁護する。「確かに彼は非難されるべきだ。でもそれは、銅をぶちまけたことに対してじゃない、公衆の面前で、それを散らかして、通行人に迷惑をかけたということに対してなされるべきことなんだ…」

 僕は男の子を椅子に座らせた。テーブルを挟んだ向こう側に僕は座る。
そして彼に僕は言った。

 「僕は君のやったことがわかるんだ。君がなぜあんなことをしてしまったのかということがよくわかるんだ。確かに人々に迷惑をかけたということで君は非難されるべきかもしれないけど…でも僕は本当に、君のやったことの…意味が…」

 話している途中、なぜか無性に悲しくなって、涙が止まらなくなった。涙のせいで、その先を話すことが、どうしても僕にはできなかった。


 そこで目が覚めた。

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