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わたしたちの光になってくれたIZ*ONEという存在へ

わたしの大好きなIZ*ONEは、2021年4月末をもって解散しました。

PRODUCE48という公開オーディション型番組で国民プロデューサー(視聴者)による投票で選ばれた12人、IZ*ONE。もとからの契約上、彼女たちには2年半という活動期限がありました。その限られた活動期間の中で、彼女たちは成長し続けて、新しい景色を見せ続けてくれました。彼女たちに魅了し続けられた2年半、その2年半を振り返るといろんな思い出があります。


わたしはIZ*ONEが予定通り4月末をもって解散すると告げられた3月10日、IZ*ONEがただの「趣味」とか「好きなアイドル」とかを超えて、大袈裟ですが自分自身の生活の一部になっていたことに気づきました。

カムバの日はどれだけ仕事が忙しくても18時を楽しみに頑張れたこと、月曜の落ち込み気分もENOZIではしゃいでるIZ*ONEメンバーを見て癒されたこと、悲しいことや辛いことがあってもIZ*ONEの曲やパフォーマンスに励まされたこと…はじめてkpopアイドルを好きになったわたしとしては、カムバ前毎日オタクたちのSNSがざわつくあのワクワク感、カムバ週のついていけないほどの供給量に対する喜び、はじめてカプホルを一人でもらいに行ったドキドキ、学び出した韓国語、すべてが思い出だし、IZ*ONEに生かされた瞬間、IZ*ONEに背中を押されたことがたくさんありました。


たくさんの複雑な思いはありますが、まずは2年半輝き走り続けてくれたメンバー12人へ感謝の気持ちを伝えたいと思い、この記事を書くことにしました。


12人の光へ

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ウォニョン

ベイビーフェイスに完璧なプロポーション。指先まで意識されたダンスとキュートで1秒ごとに変わり見た人をぐっと惹きこませるこませる表情。最年少でセンターを任されるということで、きっと多くの重圧を感じていただろうに、それを感じさせないほど彼女の「センター」は圧倒的でした。私は、IZ*ONEが優美で高貴でエレガントなIZ*ONEであり続けなうがら、どんなコンセプトにもブレずにいられた理由には、センターでバランスを保ちながらいろんな表情を魅せてくれたウォニョンの功績が一つ挙げられるとも思っています。

プデュを見返すとこのとき幼いな~と思うんですが本当に幼いんだから当たり前ですよね…。最初から年齢を疑うほどの華やかでパワフルなパフォーマンスだったので、つい忘れがちですが、2004年に生まれたばかりなんですよね‥。メンバーとはしゃぐ姿やオンニに甘える姿、プラメでちょっぴりギャル女子高校生らしい文章を書く姿は最年少なのに、頭の回転力も速く土壇場での対応力も高く、しっかりしているという言葉には収まらないほど精神的に成熟しています。

また、ENOZIではいつもウィズワンがいてくれないと~と繰り返しファンへの思いを伝えてくれたし、悲劇的な雰囲気の漂うラストコンサートの挨拶でも「私はハッピーエンドが好きだからウィズワンも一緒に笑ってほしい」と笑顔で話し、きっと自身も寂しくて辛いはずなのにファンを鼓舞してくれるようなあたたかくて前向きで明るい優しさの持ち主です。

また、eyes on meの映像を見て思ったのは、本当にコンサートのスポットライトが似合う子だなということです。ステージに立つべくして生まれた、アイドルになるべくして生まれた、そう感じさせるほどアイドルとしてのウォニョンは輝いています。カタレナでもRolyPolyでもコミカルなアイドルウォニョンを見せてくれました。これからも、いろんな姿のアイドルウォニョンが進む花道を見られますように。


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ユジン

才能にあふれる多彩なオールラウンダー、そしてその一言では済まされないほど健気で誠実な努力家。パワフルでメリハリのあるダンスも、艶やかで安定感のある歌声も、曲単位でなく一秒単位で変わる表情も、ユジンのパフォーマーとしての強さは確かなものでした。IZ*ONEの中ではセンターパートに立つことは少なくても、12人の中で存在感を抜群に出していました。

one the storyでアドレナリンを披露した際もわくわくしましたが、oneiric theaterで女性ダンサーをバックにガールズクラッシュgangstaを披露したときは本当にユジンがアイドルをする世界に生まれてよかったと心から思いました。強くて気迫のあるユジンには幻想童話でも惚れましたが、強さにヘルシーなセクシーさが加わったgangstaのパフォーマンス後は、しばらく余韻に浸ってしまうほどでした。

プデュ当初からその実力を発揮し、また、辛く厳しい環境の中でも明るく笑顔を絶やさないその健気さには心を打たれました。特にチーム内にラップメンバーがおらず、ポジション決めで少し不穏な空気が流れそうになった時自らラップポジションを引き受け、「私のポジションですか?万能ですよ笑」と明るくコメントするシーンが印象深いです。

メンバーとはしゃいでいる太陽のように明るい笑顔も、日本語で即興のしりとりやあいうえお作文をすることになってもちゃんとかわいくまとめあげる機転の良さも、周りを見て盛り上げたり場を繋いだりと冷静にその場を俯瞰して見られる聡明さも、活動休止から復帰後、休止期間中に撮っていた歌ダンスの練習風景やオフの動画を編集しTwitterにあげてくれるようなあたたかさや深い愛情も、真摯にステージに向き合う責任感も、繊細さも、全てひっくるめて、ユジンというスターであり、まだ未成年の幼い彼女の魅力です。これからもきっと私たちの想像できないほどの成長をしつづけるのだろうけど、底抜けの笑顔が傷つけられませんように。


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ユリ

ユリの力強くて、繊細で、深みのある唯一無二の歌声で、IZ*ONEの曲がただIZ*ONEだけの特別な曲になったのだと感じています。それぐらいにユリの歌声は印象的でした。こんなハムスターのようなかわいい見た目から、色気と迫力のある歌声が発せられるのかと何度も感動をもらいました。

当初、どこかクールというか、あまりボーカル以外で情熱的なパフォーマンスをするイメージはなかったんですが(個人的感想)、近年はメインボーカルとしての実力を発揮するだけに留まらず、ダンスや表情でも魅せてくれました。Panoramaでは生き生きした表情とメリハリのある女の子らしいダンスで見ていて心地よいパフォーマンスを披露し、ペプシとのコラボ曲Attitudeや歌番組のコラボステージでも魅惑的な表情と切れ味抜群なダンスを披露し、パフォーマーとして何段階も成長したように感じました。adult celemonyでのクールでセクシーなステージもアドレナリンでの煌びやかなステージも、どちらもユリならではのステージに仕上がっていました。

プデュで緊張のあまり十分に実力を発揮できず、AクラスからFクラスへいくシーンもあったのが遠い昔のようです。Energeticでボーカルを喜びに満ちた表情で堂々と歌い上げたシーンは印象深く、繰り返し見たいと思えるパフォーマンスでした。

メンバーと喧嘩ごっこを繰り返す幼い愛らしいキャラクターだなあとおもえば、才能に満ち溢れているにもかからわずいつもステージへの強い責任感を言葉にし続けていました。よいステージを作らないと、よいステージを見せたい。というユリの謙虚で冷静で、そして確かに燃えている闘志は確かにパフォーマンスから十分に伝わってきました。これからも圧巻の歌声がステージいっぱいに響くのを聴けますように。


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ひぃちゃん

プデュで彼女が「見つかった」とき、大多数の48グループオタクは驚いたのではないでしょうか。わたしは48オタクで、もともとダンスが上手いということはうっすら知っていましたが、正直12人に入るとは思ってもみませんでした。厳しい状況下で黙々と振り入れし、チームのメンバーに教え、そして堂々としたステージを作り上げチームを勝利に導いたひぃちゃんを見て、ふわふわした見た目の奥にある芯の強さ、ストイックさに気付きました。

デビュー後はコンサートでvioleta前のダンスをイェナと2人で披露したり、1million dance studioの動画ではチェヨンウンビというダンス実力派メンバーと共にキレッキレのダンスを披露したりと、クールなパフォーマンスもたくさん見せてくれました。オフモードのときに放つゆる〜っとした口調に毒っけのある言葉もかわいかったし、文字通り「へへへ」と笑う笑い方もかわいかったし、SO CURIOUSのキーリングパートはもちろんかわいかった。そんなかわいい担当とも言われるひぃちゃん、oneiric theaterではセクシーなユニットadult celemonyを披露したかと思えば、one the storyでは男性ダンサーを引き連れてガールズクラッシュ路線のseñoritaを力強く披露。いつも新しい姿をファンに見せようと努力を重ねていました。

また、ひぃちゃんの体重管理のストイックさは日本でもかなり話題になりました。細ければいい・太いのはだめというわけでは決してないと思っていますが、ひぃちゃんの「自分のなりたい自分になるため」に数々の努力を重ねているその姿はたくさんの女の子の共感を得、また、頑張る女の子の力強い味方のような存在になったと思います。

プラメではいつも毎日長文で韓国語と日本語でメールを送ってくれるマメで優しいところ、母国でない韓国で運転免許を取得するほど泥臭い努力家なところ、空港でもファッション・メイクを完璧にしてファンの前に姿を表す真面目で誠実なところもまた、ひぃちゃんという人柄を表すには欠かせない魅力です。これからも色んな新しい姿を見れますように。


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奈子

「奈子は愛嬌しなくても息しているだけでいいんです」「こきゅうするのもほんとうにかわいい」とメンバーに言われるとおり、存在がかわいい奈子。かわいいの具現化、妖精界隈でいちばん大きな妖精。まさかなこみくで生意気リップスを歌っていた奈子が、AYAYAYAで韓国人メンバーをバックにキーリングパートを担当することになるなんて。

そのかわいい見た目と歌声から、かわいいパートを担当することも多かった彼女ですが、二年半の間でメキメキと実力を身に付け、幻想童話ではサビ終わりのパートを力強く明快に歌い、Panoramaではeyes on me~♪の綺麗なメロディラインを柔らかく心地いい高音で丁寧に歌い上げました。また、小さな身長でも丁寧でダイナミックに踊り、12人の中で埋もれることなく存在感を発揮していました。adult celemonyで魅せた色気のある表情も、Roly Polyで魅せたポップでキュートな表情も忘れられません。

プデュでは、ネッコヤを軽やかなダンスと明るくて透き通った歌声で魅せ、FクラスからAクラスへ昇格したかと思えば、LOVE WHISPERでは伝説とも評されるキラキラしたステージを作り上げ、圧倒的票数を得ました。プデュ当初、もともとの過保護オタクとしては、KPOPファンから日本人のアイドルというだけで酷く批判されるのではとどぎまぎしていました。ですが、蓋を開けてみればそんなオタクの心配はよそに奈子はのびのびとステージ上でパフォーマンスをし、また、韓国でもその人懐っこさと愛され力を発揮し多くの人から愛される存在となりました。

プデュの時から、歌踊り韓国語の習得なんでもそつなくこなし、あまり弱音をカメラの前で吐くことのなかった奈子。そんな彼女ですが、ラストコンサートの挨拶で、デビュー前は”奈子は韓国スタイルじゃない”といわれ、心配と不安でいっぱいだったことを泣きながら話していました。でもブレることなく実直に努力を重ね、今では世界中で「ありのままの奈子」を愛するファンが奈子を応援しています。KPOPとか、48グループとか、そういう枠組みや概念に左右されず、ただ奈子らしいアイドル像を貫いてくれました。これからもたくさんの人に愛されますように。


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ミンジュ

ミンジュのことをよく身も心も綺麗、と評しているのを見ますが、本当にそうなんですよね。プデュの時も十分綺麗だったんですが、デビューしてからは努力に裏付けされた「自信」という高い戦闘力を身につけ、ますます圧倒的美、という言葉が似合うようになりましたね。そしてミンジュさんの最大の魅力はこの一見クールに見える圧倒的美貌とは裏腹に、いつも誠実で真摯に、期待に応え続けようと努力を重ねるそのひたむきさだと思います。

プデュではダンス含めステージのパフォーマンスで自身も納得できない様子でしたが、デビュー後のステージでの輝きには驚かされました。メンバーや周りのダンサーの方にも「努力家」「見えないところで常に練習している」と言われるほど愚直に練習を続けてきたミンジュ。プレッシャーの重圧に練習室で泣いてしまったとは微塵も感じさせなかったMIROTICのパフォーマンス、危うさとセクシーさを纏い歌い出しを担当したAYAYAYAのパフォーマンス、カムバショーでのギター披露やコンサートでのピアノ披露など、常にいろいろなことに挑戦し続けてきました。

01ラインでのユニットadult celemonyではあまりの美しさにハッと息をのんだんですが、Full Moonでアップになってカメラ目線になった瞬間はあまりの美しさに脳に衝撃が走りました。こんな強くて繊細な表情ができるなんて。ミンジュさんのパフォーマーとしての力はメキメキと進化しているんだと改めて気付かされました。

プラメで送ってくれる食べ物の写真がいつもちょっと下手なところ、リアクションがいつも最大なところ、メンバーにミンジュエンジェル〜といじられてはにかむ笑顔が愛おしいところ、解散前の最後のプラメでは長文で韓国語だけでなく日本語で日本人のファンに対する文章を書いてくれるあたたかいところもまた、彼女を応援したいと強く思わせる魅力です。これからもミンジュの優しい笑顔が守られますように。


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チェウォン

女の子の憧れ全て詰め込んだお姫さま、お嬢さまという言葉が似合う彼女。この見た目のかわいらしさと華奢さで、可愛い曲はもちろんバキバキのダンス曲やセクシー曲、どんなコンセプトもものにできて常に最高点叩き出してくるので、毎回新鮮に惚れていました。

透き通った高音でピンと張った、「天使の歌声」とも評されるチェウォンの歌声。IZ*ONEの曲ではサビを歌ってることも多く、IZ*ONEの「かわいらしくて優美で、だけど強くブレない」というコンセプトをその歌声で作り上げていたと感じます。ファンミーティングで歌った宇多田ヒカルのfirst loveを聴き、もっといろんな曲を聴いてみたい!とチェウォンの歌声に惚れ直したことが懐かしいです。

また、しなやかで力強いダンスとコロコロ変わる小悪魔的な表情、愛嬌はいつも本当に隙がなくて、チッケムを見るたびに無敵だ…とひれ伏せていました。咲良が以前ラジオで話していましたが、「どうやったら可愛く綺麗に見えるか魅せ方のポイントを知ってる」んですよね。そしてそのパフォーマンスの裏には、計り知れない努力があることは忘れちゃいけません。ユーモアたっぷりのカタレナ、華やかでエネルギッシュなアドレナリンのカバーステージを見て、チェウォンはまさにアイドルの理想とも言えるのではと強く感じました。

メンバーに見せるおちゃめな表情や動き、パーカー多めのカジュアル私服や、プラメならではのすっぴんに近いセルカやちょっととぼけた表情のセルカもギャップがあってこれまたかわいい。オンモードもオフモードもずっとかわいい、かわいいの天才。これからもたくさんの「かわいい」でわたしたちをあっと言わせてくれますように。


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チェヨン

我らが舞姫、メインダンサー。チェヨンがセンターにきてダンスブレイクが始まる瞬間、すごいのくるぞ…と期待させてくれるし、その期待を絶対に超えてくるからいつも驚かされます。指先や髪の毛、神経全てがチェヨンが表現したいものを表現しているようで、ダンスで魅せるとはこういうことなのかとチェヨンのダンスで知りました。

こんな才能溢れる彼女なのに、プデュでは自信のない姿がよく見られ、画面の向こうに「チェヨンはすごいよ!」と声が届けられないかと歯痒かったのを覚えています。だからこそユンジョン先生に「普段から歌とダンスが上手な練習生だと思ってるよ」と励まされチェヨンが涙を流すシーンは心に強く刺さりました。

ラストコンサートで披露した、咲良ミンジュとのユニットFull Moonでは、演出の企画をしたとのこと。扇子や傘などの小物の使い方がばっちりハマってて、とにかく綺麗で艶やかで儚いステージで圧倒的に美しい3人でした。gangstaのソロステージではダンサーとしてのチェヨンの魅力が大爆発していましたが、ラストのコンサートでアイディア力・監督力も凄まじいんだなと実感しました。

チェヨンを語るにはやはりダンスの圧倒的実力は欠かせませんが、覚える日本語がいつもちょっと独特だったりハロウィンコスプレがガチすぎたりおちゃめなところ、プラメも挨拶も長文でありのままの謙虚な思いを伝えてくれるところ、メンバーといる時に大きな声で盛大に笑ったりちょっと変わった動きをしたりするひょうきんなところもまた大きな彼女の魅力です。これからも羽のようにステージ上で舞うチェヨンを応援できますように。


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イェナ

とびっきりかわいいに振り切った曲の愛嬌、バラード曲での甘くてハスキーな歌声、キレッキレのガールクラッシュでをかっこよくきめる姿、コンサート終盤に会場全体を熱く盛り上げさせるRumorのラップ・・一つ新しい姿を見るたびにここもここも好き、と何度も惚れ直させてくれる。一瞬で目を惹く鮮烈なパフォーマンスは、同じメンバーの咲良も刺激を受けたと話すほどでした。どんなステージでもイェナなら素敵なステージにしてくれるという安心感もあったし、どんなステージでも豊かな表現力でブレずに「イェナらしさ」という爪痕を残してくれました。

男性バックダンサーを引き連れて披露したgangstaでは爆イケイェナさんを存分に発揮していましたが、別のユニットカタレナを選曲しアイディア力の高さも発揮しました。どこまでもエンターテイナー性の高い人です。

プデュでは緊張感のあるメンバー登場シーンで、一番最初に登場し、ひな壇役として明るくかつ視聴者にわかりやすいリアクションをとっていたのが印象的です。この明るいキャラクターのコメントが随時挟まれることで、メンバーの登場シーンがポップにエンターテイメント性を保ちながら進行していたように感じます。また、実力高いパフォーマンスはもちろんこの時から一発芸を披露したりとハッピーウイルスさを存分に発揮していました。このセンスとエンターテイメント性に富んだキャラクターは確実に評価され、次々と決まるバラエティー番組出演に繋がっているのだと思います。

メンバーといつもはしゃぎまわり、周りをも明るくさせる持ち前の明るさと素直さも、「おすすめの日本語は~なにがありますかな~?」と日本語で話す愛らしさも、メンバーが悩んでるときは何気ないやさしさでフォローする優しさも、全てがイェナの周りを明るく照らし、また、イェナ自身を明るく照らしてくれているんだと思います。これからも世界中をハッピーウイルスに巻き込んでくれますように。


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へウォン

プデュで最初見た時、実力に厳しい韓国でも彼女のような愚直に頑張る子は評価されるんだなあと思ったことを覚えています。ブンバヤ2班で戦意喪失したチームの日本人メンバーを奮い立たせ、自身は先生に厳しく指導されながらも必死にラッパーを務めあげたあのシーンは、番組を見た多くの人の心を掴みました。

アイドルを応援したいと思うのって決してスキルの有無だけではないとカンちゃんを見て改めて気づきました。もちろんデビュー後、ダンスメンバーに並びクールにAYAYAYAを披露したり、カタレナやRolyPolyではコミカルで個性的な表情を魅せてくれたりと驚くようなスピードでパフォーマンスも成長していました。

カンちゃんのメンバーに対する愛情やファンに対するやさしさって、なんだかほっとするような、さりげなくて、でもとっても暖かい陽だまりのようなものだと感じています。解散前に咲良を釜山旅行へ連れて行ったり日本人メンバーをおいしいご飯へ連れていってくれたり、母国語でない日本語でラストコンサートの挨拶で日本のファンに対しても思いを伝えてくれたり。悲痛に満ち溢れたラストコンサートでの「マネージャーオンニ、キムチ餃子買ってきてくれてありがとうございます」の発言はメンバーもファンもほっとさせてくれたし、笑顔にさせてくれました。そういう悲しみの中でもバランス感を保ちながらする不思議でちょっと面白い発言に、確かに多くのファンは救われました。

気づいたらメンバーの肩を抱いていたり距離が近かったり、ほかのアイドルに積極的に話しかけに行っていたりするような驚異的人たらしなところも、食べ物への熱意が人一倍すごいところも。知れば知るほど多くの魅力に気づき、追いかけていて楽しいと思える、スキルの有無では測れないアイドルの力を持った人でした。これからもカンちゃんが大切にする人とともに、おいしいものをたくさん食べられますように。


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咲良

咲良の「プロ」さは前回の記事で長きにわたり書きましたが、あの記事の後、4月末の解散が公式から告げられた後も、咲良の振る舞いには頭が上がりませんでした。ラストコンサートでは、自身も辛いはずなのに挨拶で泣いて言葉に詰まってしまう他のメンバーを気遣い続けていたし、自身の挨拶でも「この2年半が終わったとき、悲しい気持ちや辛い気持ちだけが残らないことを祈ります」と、唐突に解散・ラストコンサートであることを告げられ悲しみや戸惑いの渦中にいたファンを明るく導いてくれる言葉を選んでくれたし、解散当日のさくのき放送というプレッシャーのかかる収録でも、IZ*ONEの思い出や苦労、幸せだった思いを丁寧に伝え、ファンを前向きにするコメントをしてくれました。

自分に期待される役割を真摯に考え、そしてその期待に常に応えようとしてくれた姿勢に、多くのファンは何度も助けられました。ここぞ、というときに求められる振る舞いや言葉を慎重に選ぶのはとても負担のかかることだったと思います。以前の記事でも書きましたが、彼女のファンに向けた言葉はいつもとても優しくて丁寧で、かつ、アイドルとしてキャッチーでした。表現力の高さはもちろん、アイドルとしての覚悟・アイドルとして前に進む強い意思があるからこそ表現できるのだと感じます。

また、パフォーマンスでも咲良はその努力と成長で多くのファンを力づけてくれました。プデュで「どうしてあなたがセンターなの」と言われてしまうシーンは酷く心に刺さりましたが、そんな彼女が韓国でここまでステージ上で堂々と自分を表現することになるとは。AYAYAYAで艶やかな色気を完璧にものにしたかと思えば、welcomeでは幻想的な曲のイメージをセンターで作り上げ、幻想童話ではチェヨンウンビイェナチェウォンという確かな実力派とともにダンスブレイクを担当し、気迫溢れるパフォーマンスを披露しファンを驚かせました。ウンビと披露した妖艶で毒々しいMonsterも、チェヨンミンジュと披露した儚くて美しいFull moonも、カメラの奥にいるファンをぐっと捉えて離さないような咲良の目力が印象的です。

IZ*ONEのメンバーでありながらWIZ*ONEでもあると公言するほどIZ*ONEを・メンバーを深く理解し愛していたところ、自分の軸をしっかり持ちながらも周りを見、純粋にいろんなことを吸収し日々成長し続けられるところ、圧倒的美でスターなのになぜだか親しみやすさを感じさせる「オタク」的発言を節々でするところ、ゲーム実況で早口になっちゃうところ、オフモードはちょっと動きがおもしろかったり寝顔が変だったり隙がありまくるところもまた愛おしさの理由です。これからも、のびのびとアイドルであることを楽しんで過ごせますように。


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ウンビ

彼女がリーダーでよかった、これはIZ*ONEを応援するファンの総意ではないでしょうか。La vie en RoseやPanoramaでのウンビがセンターで、周りを囲むメンバーが花弁のように開くフォーメーション。綺麗で華やかでかつ力強くて、そのパートが一曲をぐっと締め、より完成度の高いものに仕上げていたと感じます。

一度は夢を掴んだはずなのに、再び練習生に戻ることとなった彼女。プデュでもすでにその歌やダンスの実力を十分に発揮していましたね。デビュー後もいつでも気迫のあるステージを作り上げ、その力強いパフォーマンスの説得力でメンバーを引っ張ってくれました。oneiric theaterでのMonster、one the storyでのseñoritaを見て、ウンビが作りたいステージを思う存分作れるこの環境があってよかった、ウンビがデビューできてよかったと改めて感じました。

最年長とリーダーということで、人一倍プレッシャーや責任を感じたことも多かったことと思います。幻想童話ではダンスのディレクションを担っていたり、デビュー後初期のIZ*ONE CHUでは異国の地に娘を送りだすひぃちゃんの家族に対し、「私たちが仁美を支えます。家族・姉妹のように大切にします」と手紙を書いたり、パフォーマンス面でも精神面でもメンバーの支柱になってくれていました。

妖艶でクールなステージ上での格好良さだけではなく、涙で挨拶の言葉に詰まってしまうこともある人間味溢れるところ、舞台裏ではいつもちょっと笑いのズレた言動でメンバーにいじられているおちゃめなところ、日本語になると「リーダーやってみま~す!」と赤ちゃんみたいなかわいさがあるところもまたウンビに惹かれた理由です。これからは何も背負わずに、申し訳なさなど感じずに、進みたい道を思いきり楽しんで進めますように。


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2年半、壮大で力強くて、高貴で華やかで儚い夢を見させ続けてくれて、駆け続けてくれて本当にありがとう。この2年半を12人が振り返り、幸せだった・楽しかった・IZ*ONEになれてよかった、と言ってくれることがどれだけ幸せか。この2年半は本当にかけがえない宝物です。

12人のこれからの進む道を、選択するステージを、叶える夢を応援します。本当にありがとう!!




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