ジュエリーコンシェルジュ彩華の宝石ストーリー 第二話

エメラルドの兄弟達

こんにちは!ジュエリーコンシェルジュ彩華です。
今回は5月の誕生石エメラルドを取り上げます。
エメラルドは「エメラルドグリーン」という表現でよく使われるほど、美しい緑色として代表的な宝石です。
エメラルドはベリルという鉱物で、そのベリル族には淡い水色が人気のアクアマリン・優しいピンクのモルガナイト・透明なゴシェナイトがあります。
緑のエメラルドの仲間にこんなに色々なカラーストーンがあるなんて、意外ですよね。

産地によって評価が違う?

エメラルドは色々なところで産出されますが、最も良質な原石が採れるのはコロンビアと言われています。それは産地によって大きく色が異なるからです。
写真の下段は青みのあるエメラルドで、この中ではザンビア産がr良質と言われています。

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不思議なエメラルド

エメラルドには非常に希少な「トラピッチェエメラルド」という種類があります。
この単語はとうもろこしを絞る機械の歯車から由来してます。
このトラピッチェは皆さんがよく見かけるエメラルドカットではなく、オーバルのカボション(写真のようにつるんとしたカットのことです)でジュエリーとして完成します。

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このトラピッチェ自体とても希少ですが、もっと稀に「逆トラピッチェ」というのも産出されることがあります。それは、6条の線が緑色でそれで仕切った三角がグレイという中々渋い色調です。
この6条も神秘的で、例えばスタールビーの放つスターも6条の線で成立してますし、木漏れ日を写真に撮った時にもやはり6条の光が写っている時がありますよね。何故
なのか未だ解明されてはいません。

エメラルドは弱い?

よく硬度が低いように言われますが、これはダイヤモンドやルビー・サファイアが特に硬いため、比較されてのことでしょう。宝石全般から眺めれば、特に弱いわけではありません。ルース(裸石)で持つことはあまりないでしょうし、ちゃんと爪留めされているものなら大丈夫です。注意点は爪が緩んでいる場合は、早く修理してください。

いかがでしたか?エメラルドのストーリー。
最後にエメラルドのパワーストーンとしての意味合いをご紹介して終わります。
「心身を美しく保ち、富や名声をもたらす」素晴らしいですね。
では、またお会いしましょう。次はどんな宝石ストーリーでしょうか....
彩華より

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