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3000人がライブ会場で静かに手を合わせた日

「ナゴヤディビジョン これはまだ序章」

「続く彼らの戦いに」

「合掌」
MOROHA AFRO

ヒプマイ8thライブ、ナゴヤday2。
誰も拍手をすることなく手を合わせて祈りを捧げるあの空間は、この先二度と忘れることはないだろう。


ほんっっっっ…………とうに最高のライブだった。

ナゴヤの曲は基本「オラ!テメェら一緒にぶち上がるぞ!」というテンションなので、普段あんまりライブに参加しない民もめちゃくちゃノれて楽しかった。

特にアガったのはOne and Two, and Lawの3人のダンス。葉山空却は動きが軽快でまるで男子高校生のようにフレッシュだし、榊原十四はタッパがある上に丁寧に踊るから舞台に映えるし、竹内獄は関節が硬そうで2人との年齢差を感じて愛おしい。波羅夷空却には爆笑され、四十物十四には心配されつつダンスを練習する天国獄が目に浮かぶようだった。俺には嫌いなもんが2つある!!!!!ってゼェハァ言いながら全身に湿布貼ってそうだった。

月光陰もよかった。堂々と歌う十四と左右に控える保護者2名。保護者たち、最初は十四を信じ切って本人の方を見ずリズムに体を揺らしながら穏やかに耳を傾けてるんだけど、サビに入った途端テメェら盛り上げろや!!!と言わんばかりに手をぶん回して乱入してくるのモンペすぎて好き。イエッサー!!!!!!仰せのままに!!!!!!!!

空却の太陽ソング(勝手に呼んでる)は言わずもがな。太陽を素手で掴んでいたし最後のジャンプが眩しすぎてついに太陽になっちゃったかと思った……………

ちなみにヒトヤ構文「俺には嫌いなもんが2つある」の直後の拍手は声の出せない檀家の抑えきれない情緒だと思っている。あとday2で葉山くんが耳に手を当てて「なになに〜?^^」ってやってたの可愛かったな…………

前半ハイテンションぶち上げムードだったところからガツンと空気を変えたのは、みんなも言ってる通り、MOROHAの革命。
正直、MOROHA=開眼を書いた人というのが頭になくて、そのうえ冒頭で「ポケットに味噌カツ」というパワーワードが飛び出てきたから おや…?ネタか…?と思ってしまってたんだけど、「ごめんな、友よ」から完全に圧倒されて鳥肌が立った。葉山くんも言ってた通り、ふつふつと沸き上がっていくような歌い方、そこに込められたナゴヤへの激励がじわじわと押し寄せてきて、「一回二回負けたくらいで折れちまうプライドならもう捨てた」という歌詞にナゴヤを重ねて目頭が熱くなった。「Never, never, never, never, give up、俺もそう思うよ、十四」ここでこらえきれなくなった檀家は私だけじゃないと思う。目から涙がぎゃらんBAMした。
革命に続くリリース前のMOROHA新曲ネクターで繰り返される「それでも、家族」という言葉。とっくに崩壊している涙腺に追い打ちをかけられる檀家。個人的に「酒が飲めないのは爺ちゃんの祈り」というフレーズが突き刺さって抜けない。
曲が終わってやっと号泣から休ませてもらえると思ったら涙ながらに登場する我らがリーダー。ここで膝から崩れ落ちそうになる。竹内獄と榊原十四、観客の思いと一緒にリーダーを抱きしめてくれてありがとう。尊さで魂がインフェルノ行きになりました。

開眼のサプライズイントロでMOROHA AFROがはっきり「敗北」と言ったことで会場の空気が張り詰めた。緊張の中で始まる十四パートでは今まで以上に悔しさと悲しさが溢れ出ていたし、続く獄パートでの地響きのような強く低い声には彼の憤りが込められていた。「二つ眼じゃ抱えきれない、苦しみならここに預かろう」「闘争本能 努力と根性」「進む先に道はない、ならば幸い 迷うこともない」イヤホン越しに何度も聴いていた曲とは思えなかった。

初めてYouTubeで6thの開眼を観たときは衝撃だった。でも、その衝撃があったからこそ心の準備ができているつもりだった。余すことなく感動的瞬間を肉眼に焼き付けるつもりだったが、残念ながら私の2つの眼は涙でぐしゃぐしゃになり使い物にならなかった。R.I.P


Twitterの檀家がガイダンスという神タグのおかげで観光下調べヘタクソ芸人の私でもBATFSの聖地大須に訪れることができたわけだけど、森羅万象を味噌煮込んだかのような妖しく不思議な雰囲気にすっかり魅了された。まず寺と神社がこんな近距離に密集してるってなに?そして本当に社寺か?と思うくらい派手。でも見た目に反して、僧侶の方たちはじめそこにいる人たちはメッチャ優しい。大須恐るべし。3人の人間性がここで育まれたというのは想像に易い。なんかきんのたま吊るさがってたし。

突如出現したきんのたま
一体何のモニュメントなのか…


コンテンツの性質上、やっぱり勝ち負けは避けて通れない。でもそれがあったからこそ今回のナゴヤライブが実現したんだと思う。絶対に、次こそは。

BATFSのアルバムが生まれた日は、ナゴヤが伝説のライブをした日にもなり、その瞬間に立ち会うことができて本当に良かった。また1つ生きていたいと思える理由ができた。

ナゴヤの未来に、溢れんばかりの祝福があらんことを。
合掌。


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