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まどろみ


目を閉じて
そっと横になる

中天の月から
ふりそそぐ
冴えた光は

冷たく恋し
彼の人の声

触れること叶わず
八苦の
求不得苦(ぐふとくく)

眠りに落ちる刹那
一瞬の恋煩い

まどろみ
深く深く溶けて
たゆたう
こなたに
彼の人の誘い

嬉々の応えに
凍った腕の
冷たい抱き

こぼせない涙を
どれほど
留めようとも
蜃気楼はつかめない

君でなくとも
かまわない

愛は無い

修羅の炎は
私を焼いて
底のない空間に
縛り付けた

刹那のまどろみ
もう一度
いま一度
繰り返すとも
ぬくもりは得られず

毎日の重ねから私なりの 「思い」を綴っております 少しでも「あなたの」琴線に 触れるものがあれば幸いです 読んで下さり、ありがとうございます