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ひとり進む


粉々になるということは
涙すら見せてはいけない

朗らかな笑顔で
これまでと変わりなく
楽しげにふるまうのだ

心の内を悟られたり
推察されるなど
あってはならない

どこまでも
これまで通り

わかっているのは
知っているのは
「己」のみ

本来、誰よりも
身近に接するはずの
家庭ですら
いつも一人


私は治外法権

誕生日・・・
確かに生まれた日

ただそれだけ

そんな存在

全ての責は
私に帰属し

疑問すら抱かず

抱くことすら思いつかず

「やらねばならぬこと」

「やるのが当たり前」

目の前のことを
必死にこなし

ふと
疲れを感じ

先の不安を抱いた

このまま
いつまでできる?


そんなとき
知った尊敬
いと高き人


思いもよらぬ感覚に
戸惑いつつも
教えを乞う

初めて

初めてと

そんな気がした・・

ただ、穏やかに
過ごし

聞いた話は
叶うのだと
思い込んだ

混乱の
感情と行動は
いびつな自分を生み


馬鹿な自分のせいで
失したことすら

理解するまで
時間を要し

ひびが、亀裂が
全身に入り

自業自得のリフレイン

うらはら
世間では
楽しく陽気なキャラ設定

いつも、笑い
皆に囲まれ中心で
笑わせ、笑う

前向きで何でもできる
スーパーウーマン

ポジティブで友人多数


恐ろしいほどの対比に
我ながら
嘲笑の自虐よ


得られたと
思い込んだのは

超絶自己中の勘違い

うっとおしくて
迷惑千万であったろう

「痛い上の針」


愚かで無知な自分がいけない

オールマイティに
何でもこなせない
無能な自分がいけないの

無学で愚鈍な
私がダメなんだ


頼るつもりは
なかった

負担には
絶対に
なってはいけないと
承知してる

ただ
わからなかったから
聞いただけ

そして

自分で出来るけど

一緒に取り組めば
楽しいかな
喜ぶかな



提案したつもりが
上手に言えなかった


鈍いわたし
やっと自覚した

ひとりなのだと

多少の利用価値が
存在理由


これから

これまで通り

ひとりで
歩むのだ

ただ
ほんの少し

少しでいいから
ホッとしたかっただけ

私でも
安らげる
拠りどころを
求めていいのかな
と…
思い違いをしただけ

ごめん
ごめんよ

可能なら

私自身が
君の安らぎに

癒しに

なりたい
と願った

でも

わかった

やっと理解した…よ

鈍すぎて
自分が嫌になる

今日は悲しい


ひとり
たたずみ

ひとり
生き

ひとり
行く

皆の背を見
下を向く

正視する資格など
欲してはならない

期待や望む権利なんて
考えることすら
あってはならない

本分をわきまえるのだ





毎日の重ねから私なりの 「思い」を綴っております 少しでも「あなたの」琴線に 触れるものがあれば幸いです 読んで下さり、ありがとうございます