平家に引越す話 #2

前回の 眠れず を、思いがけず続くタイプにしてしまったのでタイトルも統一。

今回は家主さんのご自宅に伺った時の話。

前回の#1で、平家に引越すことになった経緯というかファーストコンタクトを記録したのだけど、その家主さんて方が、実は建築士さんだった。
それで、壊す予定だった平家を自分たちでリフォームして、1年以上も掛かっちゃってるんだよねって笑ってた。

分かる〜。
なぜなら実家も完成してないから←
なんなら、未完成だけど使ってるし。

それで、その建築士さんのご自宅にお邪魔することになった。
某所国道沿いで、爽やかな青と白の外観。
インターホンを押すと、穏やかそうな、だけどどこか厳しそうなおじさん。
この方が、先日案内してくださった方のご主人で建築士さん。年齢を伺ったけど、そんなお年にはみえない。。

玄関は吹抜になっていて、というよりスキップフロアになっていて、至るところに大きめの絵画がどーんと飾ってある。
そして壁の仕上げ、これは、、とか、うわーあっちの部屋なんだろーとか、思いながら居間に通して頂いた。

居間は勾配天井で、正面の壁は腰窓がズラーっと並んでて、しかも障子入り。窓からはブーゲンビリアが見える。その腰窓の下は全て本棚で、続き間の和室もラフな感じで、とても好み。実家みたいで、すごく好き。
もーめっちゃかっこいい。飾ってない、素のかっこよさ。なちゅらるぼーん感。30年ほど前にセルフビルドで建てたらしい。尚更いい。。!

いろいろお家を建てた経緯を伺った。
気になって聞いたらやっぱり壁はボードのまんま。ビスのスパン広くない?とか、思ったけど、めっちゃ綺麗にビスが並んでる方に驚いた。几帳面かよ。違

そして、聞かれる。
『どういう風に暮らしていきたいの?』
『建築してるなら家を建ててしまおうって思わなかった?』

さすが、こういう家を作る人だなって思った。二つめの質問はさておき。

ライフスタイルやその時の状況によって、住む場所を替えても良いと思っていること、出来れば完成形ではなくて、その時その時でベストな状況に可変させながら暮らしていきたいと思っていると伝えた。

そんな芯食ってるみたいな言い方してるけど、自分らしい暮らしなんか分からない。

話しながら、どんな暮らしがしたいのか考えてみたけど、まだ家族になって間もないし、新入りもいるし、自分らしいってなんだろう。

それが伝わっちゃったのか分かんないけど
『それがいちばんいいと思う』と言ってくれた。

私たちが借りようとしているおうちも、壊しさえしなければ、何をしてもいいよと言ってくださった。
壁の色に飽きたら塗り替えればいいし、棚でもなんでも作っていいよと。

他にもおうちを見にきた人も居たみたいだけど、しっくり来なかったらしい。

僕はね、こういう暮らし方が好きなんだ。といろいろ教えてくださったご主人と奥様。なんだか分からないけど、今後もお付き合いしていきたいなと思った。

この日、引っ越しの日取りと賃料も確認して、それまでにどこまでお願いするかとかを話し合って失礼した。

玄関の扉を変えてもらえるみたいで、図面を見せていただいた。
仕事柄、これが仕上がるんだなって分かるけど、旦那はんは、その紙に何が描いてあるのかピンときてなかった。。たのむぜ。。

それから数日間、ドアができたかどうかめっちゃ気にしてた。
お客さんて、こういう気持ちなんだろうな、と改めて実感。

そんなこんなで今月末には、平家に引っ越します。

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