ショックを受けた言葉

昨日の日記書いてたら、久しぶりに自分のブラックな体験の話でもしたくなったので、する。人間は、攻撃が来るとわかっていると防御手段を講じることができるが、不意を打たれると弱い、というような話。

某民放のTV番組ADをしていたころのことだ。ロケが終わると、編集という作業があって、ディレクター、AD、編集マン数人で編集室にこもってあれやこれや、素材VTRを切ったり貼ったりしていく。そのときに一緒に仕事をしていたディレクターと、どうにも反りが合わなくて、私は編集室のなかでよく殴られていた。

台本を丸めて筒状にして、それで頬を張り飛ばされると、パーンといい音がする。心の中では殺してやる、と思っていたが、番組が完成すればこの嫌なディレクターともコンビ解消である。そう言い聞かせてひたすら耐える。敵意を剥き出しにしてくる人だったので、顔を合わせたら攻撃が来ると予測し、それに耐えられるように気持ちの準備をしておく。自分の心を石にするようなイメージだ。そうイメージすると、なんとか耐えられるのである。

しかし、思わぬ方向から攻撃が来た。私が殴られているとき、一切を見てみぬふりをしていた編集マンから、ある日声をかけられた。

「鰯崎さんが殴られてるから、現場の雰囲気悪くなるんですよね。殴られないようにしてもらえませんか?」

それを殴るほうでなく、殴られている俺に言うのか。この編集マンの言葉は、まったく予想していないものだった。気持ちの準備ができていないので、思いっきりダメージを受けた私は、トイレの個室に籠もって泣いた。自分を殴るディレクターよりも、この編集マンの言葉から受けたダメージのほうが桁違いに大きかった!

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