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天牛堺書店。さらば。

他の地域の方には馴染みがないだろうが、天牛堺書店は南大阪の人間に愛された書店だった。堺市を中心に十数店舗が展開され、新刊と古本が両方とも買える本屋。古本に関しては4日毎に商品が総入れ替えする、という独特のスタイルで、あちこちの古本屋を歩きまわらずとも多くの古書をチェックできる。

古書収集、暇つぶし、待ち合わせ場所に最適の老舗本屋さんだったわけなのだが、1月28日をもって破産。全店舗が閉店してしまった。非常にショックを受けている。

思えば中学生のころから、最寄りの駅にある天牛書店に足繁く通い、そこで古本のカビ臭い匂いと、その面白さを知ったのだ。掘り出しものはないかと、目を皿のようにして棚を眺める。古本のチェックに時間をとられ、遅刻したこともあった。なにか嫌なことがあった日も、棚を眺めていれば忘れることができた。

いろいろな思い出があるし、単にノスタルジーというだけでなく、現在にいたっても私達を楽しませてくれる本屋だった。大変残念だが、今後も堺市民の記憶のなかで生き続けてゆくのは間違いない。

さらば


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