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自殺について軽い気持ちで考える。

ついこのあいだ、「ゲートキーパー養成研修」なるものに参加してきました。「ゲートキーパー」とは、自殺を考えている人の示すサインに気づき、適切な対応をとることができる人のことです。以下、厚労省のHPより。

「ゲートキーパー」とは、自殺の危険を示すサインに気づき、適切な対応(悩んでいる人に気づき、声をかけ、話を聞いて、必要な支援につなげ、見守る)を図ることができる人のことで、言わば「命の門番」とも位置付けられる人のことです。自殺対策では、悩んでいる人に寄り添い、関わりを通して「孤立・孤独」を防ぎ、支援することが重要です。(中略)ゲートキーパーは、我が国のみならず海外でも、自殺対策の分野でも広く使用されている用語、概念であって、WHO(世界保健機関)を始め、多くの国々で使用され、その養成プログラムが実施されています。

私の知り合いにも、自殺を考えたことがある人がいて、そういう人の力になることができれば良いなあと考えており、こういった自殺対策を学ぶ必要性を常々感じていた次第です。

というのは、嘘です!

いや、嘘っていうのは言い過ぎなんですが、そこまで深い考えがあって参加したわけではないのです。たまたま偶然、無料で講座を受けられるから、興味本位で行ってみた、というのが実態です。

と、書けば、「自殺という深刻な社会問題に、そんな軽々しい態度で接していいのか!」とお叱りをうけそうです。しかしながら、このゲートキーパー講座に参加してわかったことがあります。

自殺に対して、もっと軽い気持ちで考えよう^^

……これもなんだか誤解を受けそうな表現ですね。ですが、日本の自殺問題を考えるうえで、ネックになっているのが、「自殺に対する否定的な印象が強すぎて、多くの人々が口を閉ざしてしまう」ということなのです。たとえば、電車のなかでとなりに座っている見ず知らずの人が、とつぜん、自殺について話してはじめたとします。すると、その車両全体にまたたく間に氷のような緊張が走るはずです。

おそらく多くの人が、自殺問題について心を痛め、なんとかしたいとは思っているのです。しかし、あまりにもそれを深刻に考えすぎるために、口に出すのがどんどん重くなってしまって、議論が広まらない。また、自殺を考えている人たちが、その空気の重さを感じ、誰にも相談できないような状況を作ってしまっているのです。

ゲートキーパー講座では、自殺問題に対する適切な距離感を知ることができます。自殺を考えている人を前にして、自殺について話をしても良いものでしょうか。それとも、別の楽しい話題で意識を自殺から逸らすように励ますべきなのでしょうか。これについては、話をそらさずに、自殺について尋ねる、ということが推奨されます。包み隠さず話すことは、自殺関連行動を促すことよりはむしろ、決断を考え直す時間を与え、自殺を予防する効果が期待できるらしいのです。

適切な、自然な距離感で自殺のことを考える。そして自殺を考えているひとに寄り添う。この、ゲートキーパー講座、無料で参加できるものも多々実施されています。いろいろ本も出ています。興味があったらぜひ、軽い気持ちで触れてみてはいかがでしょうか^^


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