見出し画像

デザイナーのための英語

より実践的な英語第2段記事も公開しました。(2019/10追記)

ITエンジニアのための場面別英会話&キーフレーズという本を最近買った。これからアメリカでデザインの仕事をする可能性があるので、ある程度、デザインの現場に流用できそうな本を選んだ。

そもそも「デザイナーのための英会話」があればいいのにな、と思ったが、まだ巷にそんな本はないので、僭越ながら、私がこれまでの勉強や現場で使っているリソースを書いておく。本記事の対象は、デザイン留学を目指す人および英語の必要性を感じるデザイナーである。

1. 読む

日本人はリーディングは得意と言うが、MediumのDesignタグ毎日追ってるよ!って人には私は会ったことがない。やっぱり日本語記事が読みやすい。でも下記のFBとGoogleの2つは見といた方がいい。更新頻度も高く、デザインチーム自体が影響力のあるメディアになっていると思う。この記事の翻訳で食っていけないだろうか、なんてたまに思う。

毎日デザイン系ニュースをまとめてくれてるサイトもある。三日坊主になりお気に入り欄で埃をかぶっているが。。

あとは普通にMac環境、全ソフトウェア環境の言語を英語にするのも良い勉強になる。留学とかしたら向こうのPCは全て英語なので、慣れておくと良い。PhotoshopのAdjustmentsなんて最初全く意味が分からないが、いつの間にか問題なく使えるようになる。英語は私も純ドメなので色々苦労してきたが、とにかく常に触れるしかない。

画像1

2. 聞く

とりあえずTED聞け!なんて言われるけれど、あまり興味ないテーマのを見ても結局頭に入らないものである。デザイナーはデザインに関する動画見た方がいい。1つ目に紹介するものはUberやAirbnb、IBMなどの企業のDesign VPやCDOが実際に語っているので、より実践的だし各企業のフィロソフィーがわかるのでおすすめだ。下記以外にも25エピソードもある。

2つ目はFacebookのProduct Design VPとして働く中国人女性 JulieがStanfordで語った時の映像。アメリカの企業でデザインのポストに就いている中国人・韓国人は本当によく耳にし、日本人は大きく水を開けられている状況は結構不安になる。勿論日本のUX/UIデザインも素晴らしいが、世界のデファクトをデザインしてるようなアメリカ人・中国人デザイナーと今後のコトづくりの時代でも世界レベルで渡り合えていけるのだろうか。それを確かめるためにも、私はアメリカに行く。

3. 書く・話す

一言で言うと英語でポートフォリオを作るべきだと思う。参考書に手を出すよりも、自分のポートフォリオと向き合って、実績を英語でどう書くのか考えるのが一番勉強になる。自分の書いたものに自信が無ければ、できればネイティブの友達なんかに見てもらえたら一番いい。いなければとりあえずGrammarlyを使ってみるといい。なんならそのスクリプトを喋って動画にしちゃってもいい。

実際のFacebookなどで働くデザイナーがどんなポートフォリオを作っているのか、参考例は以前の記事でも書いたし、Bestfoliosとかにも載っている。今すぐできることはたくさんある。

FacebookのProduct Designerの中国人の記事も参考になる。

4. 終わりに

色々書いたが、日々のデザイン業務の中に組み込める形で英語を意識することが一番続くやり方だと思う。そもそも、デザイナーは英語ができた方がいいのか?と思われる方もいるかもしれないが、私は以下の2つの理由から、21世紀の日本のデザイナーには英語は必須だと考えている。

世界のデファクト(≒トップ) UX/UIデザインはアメリカにある
Apple、google、Facebookなど、我々が普段使うプロダクトはアメリカ産のものばかりだし、これら大企業は優秀な外国人に就労ビザも発給してくれるので、インターンの倍率もめちゃくちゃ高く、アメリカにいるデザイナーが皆目指している企業である。ある意味世界全体のUX/UIトレンドを決めている企業やデザイナーがいるのだ。それを世界最高と定義するのは早計だが、影響力があるのは間違いないので、彼らから発信されるメッセージは感度高く追った方が良いと思う。

デザインを当たり前に海外アウトソースする時代が来る
これは壮大な仮説だが、エンジニアリングが辿った道を今後、一歩遅れてデザインも辿ると私は考えている。デザインがビジネスの重要な鍵と認識され、経営に組み込まれ始めた今。そしてこれからデザインを学んだりデザイン領域に越境できる人材が育ち、デザイン文化が醸成された先に、デザインもいずれ、コストの高い日本ではなく、海外に当たり前にアウトソースする時代が21世紀のどこかで来る。その時、きっと英語ができるデザイナーは、一歩先に行ける。私はそう信じている。

次回は英語についてもう1つ、実践編としてデザイン留学を目指す人を対象に、IELTSなどの英語試験のスコアメイクについて書く。たぶん。

この記事が役に立ったな〜と思ったら、NYのMASAに明日の授業中に飲むコーヒー1杯をサポート頂けると大変嬉しいです! こんな情報知りたい!などのご意見・ご感想もお気軽にどうぞ!