どついたるねんインタビュー 2017年11月22日 田町・串カツでんがなにて
・今日は漫画家の大橋裕之さんが監督の「街」のPV撮影をしてて、それから飲みに来ました
うーちゃん「串カツでんがなです。毎回安めの居酒屋ですね(笑)」
・最近のどついたるねんはどうですか?
ワトソン「いい感じです」
山ちゃん「充実してます」
・二週間前にファック松本と小林4000が脱退すると聞いて、新体制で練習してると聞きました
ワトソン「はい」
一同無言
・なぜ辞めることになったかの説明が難しいと思うんですけど、仲違いとかではなくて、バンドを最初からやり直すというか、ゼロから考え直した判断ってことですか?
ワトソン「そうっすね」
大橋「二人抜けるってことで、聴いてる人からするとパワーダウンしたのか、単純に演奏面で大丈夫なのか?って思うんだけど」
先輩「シンプルに思いますよね。どうなるのかって?」
大橋「うん、不安に思う人がいるよね」
うーちゃん「非情だけど、完全にパワーアップしてるし、今までの曲もアップデートしてます」
先輩「うがいがサイボーグ手術を受けたんで(笑)」
・うーちゃんがギターで、山ちゃんがベースで、DaBassがキーボードになってるんですか?
うーちゃん「基本はそうだけど、曲によって編成を変えてます。最近はアベフトシがライブでめちゃくちゃイキってる動画見てます」
山ちゃん「正直、今はバンドとして燃えるマグマのような熱さがあるんで」
ワトソン「組み立てのバンドみたいな。初期衝動のかたまり」
先輩「まあいくら言ったところで、ライブを見てもらわないと信じられないと思う」
山ちゃん「とにかくクアトロに来てくれ」
ワトソン「チンポを見に来てくれ」
山ちゃん「違うバンドと思って来てくれても構わない」
先輩「メタルバンドになってるから(笑)」
山ちゃん「ゴリゴリのロックンロールを見せる感じだね、今回は。前までは”どついたるねん”という一つのショーだったけど」
先輩「ぶりっ子してたんで」
ワトソン「うん」
山ちゃん「俺たちのロック魂が今までは宙ぶらりになってたんで、とにかく見に来てくれ」
先輩「俺もギターです。待望論があったんで」
ワトソン「ねえよ」
うーちゃん「がは!」
先輩「今までギターを弾いてなくてごめんよと思ってて」
山ちゃん「でも、先輩はギターだけどシールドはつながないんでしょ」
先輩「象徴としてのギター」
山ちゃん「シールドはつながない!」
先輩「概念としてのギターって重要じゃないっすか?」
ワトソン「キースリチャーズじゃん」
山ちゃん「確かにギターって概念だもんね」
先輩「ギターが上手くて好きな人っていないでしょ」
山ちゃん「確かに。上手いから好きって人はいないよね」
先輩「DEPAPEPEくらいでしょ」
一同「うはははは!」
先輩「あと押尾コータローくらいでしょ」
ワトソン「概念としての押尾コータロー」
先輩「そうだ!」
ワトソン「概念としてのジェイク島袋」
先輩「それウクレレじゃねえか」
・とにかくバンドはいま燃えたぎっている、勢いがあるってことですね。他に近況はありますか?
先輩「山ちゃんがラジオの収録、出禁になりました(笑)」
・ええっ!
先輩「酒飲んで収録に来て、5分前に話したことも覚えてないポンコツっぷりで、ディレクターの江渕さんから「そんな状態だったらマジでもう来ないでいいから」って言われて(笑)」
ワトソン「バンドマンだからしょうがねえよ」
・うんうん。大橋さんは、今日撮影してた「街」のPVはどんなイメージで作りましたか?
大橋「街に出てきたって感じの曲だから、もうストレートにバチっと」
ワトソン「俺は今日の撮影のロケ地にいちいち感動してて。東京駅とか普段は疲弊しかない場所で撮影するってのが楽しかったっすね。そのチョイスがおもろかったっす」
先輩「大橋さんにお願いする前に、スケジュールが急だし、撮影のネタとかすぐに出るのかなって山ちゃんが言ってて。その時にデザイナーの沖さんが「大橋さん天才だぞ。おめえなめんなよ」って(笑)」
ワトソン「あの温厚な沖さんが普通になめんなよって(笑)」
大橋「もう一個やりたいイメージもあるんで、また機会があったら」
先輩「そういうアイデアはいつ思いつくんですか?」
大橋「漫画用とか、ネタはメモってるかな」
ワトソン「大橋さんの台本って読み物としても面白いから、普通に笑っちゃったもん。あととにかく撮影が早い」
大橋「それは岩淵くんの判断が早いから」
・こだわってもしょうがないっていうか。癖みたいなもんっす
山ちゃん「ライターの小倉さんも岩淵さんの動画褒めてましたよ。ラーメン食べるやつ」
・うちの嫁さんが肉マイレージカードマンのシリーズをまた作ってくれって。普段は全然見てないけど、あれだけ好きみたいで
先輩「ZONBIE-CHANGのメイリンちゃんからも、あの動画を見て連絡がきて。何か一緒にしたい!って。それで『おならプープーセッション』に参加してもらって」
ワトソン「肉マイレージカードマンはつまんねえだろ」
先輩「おい!」
・大橋さんは昔から動画に出てもらったりしてますよね
大橋「たまに思い出すんだけど、昔バサラブックスの前で『遠浅の部屋』のシングルを出すときに俺がかつがれる動画を撮ったじゃん」
ワトソン「『ボクサー』っすね」
大橋「そうそう。そん時に『ガチンコ』のラーメン道の「神輿やないんやから!」って言うのをどつに求められてたのかなって。言えなかったことをずっと後悔してて…」
一同「がはははは!」
・前回のインタビューの続きだけど、夏フェスの話をしましょう。『森、道、市場』では山ちゃんがフリースタイルの大会に出ました
大橋「あれ、めっちゃ心配してたんだ」
山ちゃん「そうそう!『森、道、市場』に出たければ一人フリースタイルの大会に出てほしいって言われたじゃん」
うーちゃん「うん」
山ちゃん「みんな半ギレで「俺やんないよ」って言ってて。じゃんけんで決めることになったんだけど、負けた奴が「俺やんねーし」って言って」
先輩「ははは!」
山ちゃん「最終的に、先輩がこれまで俺を褒めたこと一度もないのに、「山ちゃんは明るいし、華があるから」って言い出して」
先輩「ふふふ。山ちゃんなら勝っても負けてもwin winだぞって言って」
山ちゃん「それまで俺のことクソ扱いしてたのに、はじめて褒めてきて。じゃあやるよって。そん時にたまたま大橋さんと飲んでたら、あれはガチでやらなきゃダメだよって言われて」
大橋「ガチっていうか、お客さんの反応を見てるとふざけてやっても負けるなって」
山ちゃん「結果、ふざけて負けたけど」
ワトソン「いや、よくやったよ。すげー頑張った」
・めっちゃ練習してましたよね
山ちゃん「大橋さんにそう言われて、ラップ出来る友達に教えてもらって、練習はしましたね。その教えてくれた友達はこないだUMBで一回戦で負けてましたけど(笑)」
・あと『RUSH BALL』はどうでしたか?
先輩「KJ祭りっしょ」
ワトソン「俺はLOW IQ ICHIさん」
山ちゃん「ICHIさんから、髪型かっこいいねって言われたよ」
ワトソン「えー!」
・バックステージはミュージシャンにとってはご褒美みたいな場所ですよね
先輩「ボーナスステージっすね。マッサージもタダだし」
うーちゃん「飯も旨いし。有名人いっぱいいるし」
・『りんご音楽祭』はどうでした?
山ちゃん「一番大きいステージだったし、良かったよ」
ワトソン「CHAIの物販の横で俺ら物販だったんだけど、CHAIのお客さんへの神対応がすごくて。お客さん一人一人に「こないだ来てくれたよねー」とか話してて」
先輩「うちら一個しかないトレーナーがぐちゃぐちゃに置いてあって、古着屋みたいになってた(笑)」
うーちゃん「CHAIのお客さんは行列がすごかったね」
ワトソン「でもさ、CHAIはそのテンションをずっと続けられるのかなと思って」
うーちゃん「うん」
ワトソン「昨日ユニオンのパンク館行ったらさ、Tainted DickMenって気になるスラッシュメタルのバンドのデモが500円で売っててさ、俺らも500円で4曲入りのシングル出すじゃん」
先輩「パンクだったら当たり前よ(笑)」
ワトソン「長くバンドやってると、どうしても辻褄が合わないと躊躇したりさ、お客さんの入りとか見え方とか気にしちゃったりするんだけどさ、マジで無駄だなと思って」
山ちゃん「うん」
ワトソン「100人お客さんが入ったらすげーじゃん、実際。そういう1年目みたいな気持ちを無くしてたなと思って。気持ちも、何もかも、最初のテンションでやらなきゃダメっていうか…大事なことを忘れてるような気がして。そういう意味でも体制を変えて頑張っていきたいっす」
先輩「楽しいことだけ考えていこう」
2017.11.22 田町・串カツでんがなにて
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