30歳でテレビ制作会社に入社し4ヶ月で退職した話

転職活動を始めたのが、お盆明けの8月17日
入社した会社に内定をもらったのが11月28日。

転職に3ヶ月とちょっとの期間を要しました。

感じたことは、
30歳で未経験の仕事を始めようとするときは
書類や面接で熱意が伝わるようにすること。

これが一番大事だと思いました。
やはり若い子に歳では勝てないので
御社に入りたいんだという気持ちを伝わるように伝えること

転職サイト経由で書類を送った総数 110
面接までいった総数 12(Web7 対面4)
内定をもらった総数 2(内内定後白紙になった2件)

内2社は、
かなり上から目線でボロカス言われ、

30歳からなんて遅すぎるだのなんだの
かなり厳しいお言葉をもらいました。

じゃあ面接呼ぶなよと思いつつ我慢しました。


しかしテレビ制作会社に入社してから4ヶ月後、あえなく退社することとなります。

1年は頑張ってみようと思っていましたが、無理でした。

はじめに理由を言っておくと、精神的に追い詰められたのが大きな理由です。


12月から入社したのですが、いきなり終電まで仕事。やることは多いのに、人は足りていない状態なのだなと。

これまで9-17時のほぼ定時上がりの仕事をしていたので、この働き方にはギャップが激しく面食らいました。

それはまだいいのですが、私が一番驚いたのが「お前」と呼ばれることでした。

今までの会社では「お前」と呼ばれることはなく、〜さん、〜くん、仲良くなった先輩とかはあだ名とか、

「お前」と呼ばれることは衝撃でした。この業界を物語っているのかもしれません。


仕事は、マニュアル化されている資料などなく、ディレクターやプロデューサー、先輩ADから口頭での説明で仕事をしていくスタイル。

人が足りてない分いろんなことをやらせてもらえて、やりがいがあるなと感じていましたが、唯一優しい年下の先輩からは、「やりがいとか言ってられなくなるよ」との言葉は、今になってわかってきました。


デジタイズといって、カメラで撮った映像を編集できるように変換する作業などは誰がやっても一緒の作業なのにマニュアル化されていなかったり、(先輩も都度教えなくちゃならないので面倒だろう)

段積みといって、複数カメラで違う角度から撮った映像をadobeプレミアプロという編集ソフトに、映像がすべて合うように積んでいく作業などもマニュアル化できるのになと思いつつされていなかったり。


私は前職では人にレクチャーをする側だったので、教えてできてなければ新人ではなくレクチャーをする側の責任と思って教えていたので、わかりやすさとかとかちゃんと伝わっているかとか意識してやってました。

しかも教えられる側は「わからないことがわからない」状態になるし、これ聞いてもいいのだろうか、でもあの人には聞きにくいなーなんてこともある訳です

だから教える側は、言葉遣いとか雰囲気とかで聞きやすいような環境をつくってあげないと、なかなか新人の人は質問してくれない

そんなことを思って私がレクチャーしてるときはやってました。

が、この会社ではそのようなことはなく、教え方は雑。なんでできてないの?できてないお前が悪い。考えろよ。

できてなかったら「チッ」と舌打ちをされ、考えて良かれと思ってやったことに対して「余計なことしなくていいから」と言われ、

教える側の思ってるように資料ができてなかったらボロカス言われました。

心の中では「じゃあ自分でつくれよ」と思ってましたが、それは言えず。


テレビ業界は、昔よりは働き方改革で改善されていっていると耳にはしていても、それはキー局だけ?なのかもしれません。

他業種から入った私から見ると、ここはいわゆるブラック企業で、昔の厳しい時代を知っている叩き上げの現在のディレクターは、もうパワハラ体質になっており、そのことに気づいていないように見えました。

ちなみに私が入ってから退社するまでの4ヶ月間で、私を除き6人が辞めていきました。


理不尽に怒られることも多々あります。

例1・・・

ロケのため、昼食を注文できるお店を探していました。しかしロケ地が遠方で近くにはほか弁かココスしかありませんでした。

他AD「ココスにしましょうか!」

D「ハンバーグくらいしかメニューにないけど大丈夫かな?」

私「ハンバーグ苦手な人なかなかいないでしょう」→(和やかな雰囲気だったので、いやいやせんぱ〜いみたいなちょい軽ノリで言ってみた)

D「てめぇなんでタメ口なんだ。ぶち殺すぞ」


先輩にツッコむみたいなことってあると思います。これはツッコむ人を間違えた、そもそもツッコんじゃいけない人だったので私にも落ち度はあると思います。

が「ぶち殺すぞ」は、かなり言葉がきつく、この日から私は萎縮し始め、この人に仕事以外で話しかけることはやめようと決めた日でした。


例2・・・

ロケ終わり、撮影した映像素材を編集ソフトで編集できるように変換するデジタイズという作業をDに教えてもらっているときのこと。

D「どうしてか(この作業をするか)分かる?」

私「〜〜〜こういうことですか?」

D「お前察しがよろしくないねー」

、、、業界10年経験している人間が、まだ業界に入って1ヶ月の人間に言う言葉か?と思いました。


例3・・・

徹夜で仕事をしていたので、私は別室で仮眠をとってから編集室に戻りました。

すると、知らないケーブルが私のPCの上に置かれていました。私は誰か間違えて置いていると思い、そのケーブルを机の上に置き、他会社のチーフADと撮影スタジオへ向かうべく編集室を出ました。

その後、Dがケーブルが無いと騒ぎ出します。
私のPCの上に置かれたケーブルはおそらくそのDのもので、他会社のチーフADが置いたものでした。

その編集室を撤収してくれた他の人にも聞いてみましたがケーブルは無く、そのケーブルを最後にみたのは私とのこと。

するとDは、「そのケーブルを最後に見たのはお前だから、そうなるとお前のせいになってくるぞ」と。
「自分には関係ないからポイってしちゃったんだろ?チーフADが俺かお前のものと思ってお前のPCの上に置いてくれてたんだろ?普通聞くだろ、このケーブルはどうしたんですか?とか」

私はそもそもチーフADがその経緯で置いてるとか知らんし、

そもそもDがケーブル忘れたのが原因

自分の忘れ物を最後にみたのは私だと言って、私のせいにするなよ。と思いながら

その後、ケーブルは見つからず。しょうがないから買ってきてと。(自分で買えよ)

購入してDに渡すと、「ほんと無駄金だわ」と私を睨みつけながら言い放たれる。



とまぁ、こんな感じでまだまだありますが、理不尽に怒られ、厳しい言葉を投げつけられます。

私はこのようなことが多々あったため、精神的ストレスで顎関節症になりました。

心も病み、精神科に行こうと思っていた矢先コロナにかかり(病は気からとはこのこと?)10日休めたことは、不謹慎ですが「このタイミングでコロナにかかって良かったー」と思いました。


それだけ追い詰められました。

恐らく業界的にどの会社に入ったとしても同じことになっていたと思います。

これからテレビ業界を目指すみなさん、テレビの仕事って興味あると思います。華やかで芸能人に会えて

私もテレビが好きで、テレビ業界で働いてみたくてテレビ制作番組に入社しましたが、まずバイトしてみるのがいいと思います。

そういうバイトあるみたいです、バイトだったら時間も社員よりは無理に働かせることできないし、ストレスも極力抑えられると思います。

バイトしてみて、それでも良かったら社員として仕事してみる。

この流れがいいと思います。

私みたいに精神的にやられないように。体・心が一番大事です。

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