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愛犬が教えてくれたこと

2022年2月12日、愛犬を看取った。7年前にフリーランスになってからは毎日自宅。愛犬との距離はより近くなっていた。ゆえに別れは大変辛いものだった。愛しい存在が目の前で力尽きた瞬間は一生忘れない。

毎日、食べて、寝て、散歩して、遊んでの繰り返し。人は色々なことを考えて悩んだりするけど、生きるっていうのはこういうもっと単純なことなんじゃないだろうか。

顔を見たり、撫でたりするだけで、なんともいえない暖かな気持ちにさせてくれた。犬は話せないけど、振る舞いだけで多くのことがわかる。非言語コミュニケーションの大切さを感じた。

大きな幸せを感じ、楽しかったことしか思い出せない。しかしそんな日々にも終わりは来る。

18年前、子犬の頃に迎えた愛犬は、最後の夜は苦しそうに何度も吠え、体はどんどん硬直し、荒かった呼吸は徐々に弱々しくなり、そして長かった生涯に幕を下ろした。幼い頃から一生を見続け、最後の瞬間まで見届けたのは初めて。命の重さの感じ方が違った。

愛犬が息を引き取った翌朝、目が覚めると涙が頬を伝った。もう散歩のために早起きする必要はないのに、習慣で目が覚める。最後の一週間は寝たきりだった散歩好きの愛犬を思い、いつもの散歩コースを1人で歩いた。

愛犬は先に逝ったけど、その日は自分にも必ず来る。それは何十年後かもしれないし、明日かもしれない。これからの日々を、いままで以上にちゃんと生きていこうと思った。


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