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40後半、フリーランスクリエイターの生き残り戦略

40代にもなると人生の終わりも見えてきます。人生100年時代にフリーランスのクリエイターはどうやって生き残っていけば良いのでしょうか。

クリエイターの歩む道を想像する

私は40代前半で会社を退職し、クリエイターとして独立しました。

「クリエイター」と言っても幅が広すぎなんですが、わかりやすいところでグラフィックデザイナー、ウェブデザイナー、イラストレーター、CGデザイナー(各職種とももっと枝分かれします)などがあると思います。

職業クリエイターには、まず次のような分岐があるんじゃないでしょうか。

・会社員として、クリエイターを続ける
・独立して、クリエイターを続ける

会社員クリエイターは、定年まで給料がもらえるという点では、それ以外の職業の会社員と同じ。

茨の道がありえるのは、独立した場合。こちらは次の選択肢がありそう。

・個人でクリエイターを続ける
・起業してクリエイターを続ける

一人法人ではなく、人を雇って会社組織を運営していく場合、経営者としては事業継続が最優先です。社員の生活も背負うことになりますからね。純粋にクリエイティブなことだけやるというわけにはいきません。

どんな業種でも会社を存続させるのは簡単ではないので、経営者として悩むことも増えるでしょう。

一方、個人で続ける場合、30〜40代ぐらいまでは熱心に働けばよいのですが、50代ぐらいから徐々に大変になっていきそうです。

ある業界でベテランとして活躍している同い年の友人から聞いた話ですが、発注側の担当者が年下になり、気を遣われてしまうんだとか。

普通に振る舞っていても「扱いにくい」と思われたりすると、徐々に仕事が減ってしまいそうです。

有能で、ベテランと比べて人件費の安い若手がいるなら、そちらに仕事が流れていくでしょう。

個人クリエイターに定年はないし、年齢とともに体力は衰えていくので、若いときのような仕事の仕方ができなくなっていきます。

「一生現役」は仕事があればこそで、無くなれば開店休業。体を壊せば試合終了ということにもなりかねません。

もちろん何事にも例外はあって、私より一回り以上年上で、個人で大きな仕事を継続的に受注し、猛烈に働いて収益を上げている大先輩もいます。

ただ人には個性や得手不得手もあるし、最悪の状況に備えておいて損は無いはずです。

個人クリエイターは人生の後半を考えて前半を戦うべし

20〜30代の頃から人生の後半を考える人は少ないと思いますが、40代にもなると終わりが見え、先のことを考え始めます。

実力のある年上のイラストレーターが、周りの年老いた同業者達の惨状についてSNSで書いているのを目にして、他人事ではないと強く感じました。

年老いたときに辛い状況に身を置きたくないなら、10年、20年先のことまで真剣に考えておくべきでしょう。

業界経験無しで、42歳でクリエイターとして独立した私は無謀極まりない感じですが、必死に先を考えて今を過ごしています。

同年代でも、人生の終わりについて話すと「まだ先の話だよ」と笑われることがありますが、そういう人は(少なくとも現時点では)大きな悩みのない恵まれた環境で仕事をしているのかもしれませんね。

クリエイターとして、どうやって生き残っていくのか

私はもうすぐ47歳ですが、クリエイターとして独立してからはまだ5年目に入ったばかり。後半戦からの試合開始です。

独立前から考えていたのは、製品を作って販売していくということ。4年かかりましたが、ようやく第一歩を踏み出しました。

人生の後半で窮地に陥るクリエイターは、受注制作だけで生計を立てていることが多いのではないでしょうか。

クリエイターとしての立場が確立できていれば話は別ですが、そんな人は一握り。私は次のようなことを軸にしていきます。

・ダンボールアートの制作と製品開発・販売
・CG制作とCG情報サイトの構築
・ブロガーとしての文筆業

ダンボールアート制作はこれまで同様に続け、開発した製品(スバコ)は今年から本格的に販売していきます。製品の幅も広げていく予定。

スバコは量産を外部の会社に委託しています。販売はほぼ自動化が可能。軌道に乗れば、広告・宣伝などに集中できます。

CG制作は機会が増えていますが、さらに腕を磨いて活躍の場を広げつつ、CG勉強会のウェブサイトを収益化していく計画です。

ブロガーとしての活動も継続。個人ブログ運営のほか、レビューズカタパルトの公認ブロガーにもなっていて、こちらも収益源の1つです。

2019年からは「書くメシ」にも参加。

書くメシは、読んで字の如く、書くことを収益につなげていくことを目的に活動しています。このような場でメンバーの方達と一緒に切磋琢磨し、「書くことで収益を得る力」を増していきたいです。

ダンボールアートの制作・販売、CGの制作やコミュニティ運営、ブログ運営や文筆業など様々な活動を行っていて、「マルチに活躍」と言っていただくこともありますが、必死なだけです(笑)

会社員のときは、残念な成績でも給料がもらえることに後ろめたさを感じるときもありましたが、いまは結果が出なければ収入もゼロ。

過酷だけど、清々しさがあります。収益的には、まだまだ楽ではないけど、これがいまの私の実力。頑張って結果を出すのみです!

最後までお読みいただきありがとうございます! TwitterではCG方面のつぶやきが多めです。 https://twitter.com/Iwai ダンボールアートの主な作品はこちらでご覧いただけます〜 https://iwaimotors.com