子供の時からファンタグレープとコーンコロッケが大好き。なぜ好きになったのかと言うと、母方のおばあちゃんの家に行くと必ず冷蔵庫にファンタグレープが入っていて、おばあちゃんに「いつでも好きな時に飲んでいいよ」と言われ喜んで飲んでいたから。その当時のファンタグレープは瓶入り。自分で開けたのか全く覚えていないけど、滞在中は毎日飲んでいた。おばあちゃんの家で飲む瓶のファンタグレープは、とっても美味しかった。夏休みの特別なご褒美ご馳走ジュースだった。
コーンコロッケは、おばあちゃんが毎回食卓に並べてくれたから。手作りのものではなく、スーパーのお惣菜のコーンコロッケ。クリームが甘くてつぶつぶコーン入り、とっても美味しかった。こちらもご褒美ご馳走コロッケでした。
おばあちゃんの家は山の麓にあり、周りにはお店らしいお店がなくて、街まで買い物をしに行かなくてはならなかったのだけど、近所に食材が置いてあるお店っぽくないお店があって、おばあちゃんと一緒にコーンコロッケを買いに行った記憶がある。おばあちゃんの家まで行商しにきてくれたこともある。すごく貴重な食べ物に思えて、買ってくれるのが嬉しかった。
夏休みは、従兄弟たちと勢揃いワイワイ賑やかになるし、何よりおばあちゃんの家で毎日飲めるファンタグレープと毎日食べられるコーンコロッケが楽しみだった。

大人になってから、ふと母親に「おばあちゃんの家に何でファンタグレープとコーンコロッケがあったの？」と聞いてみたら、「ファンタグレープもコーンコロッケもおばあちゃんが大好きだったからだよ。おばあちゃんは昔の人だけど、新しい物が好きだったからね笑」と話してくれた。

既にこの世にいないおばあちゃんに、一度「なんでファンタグレープとコーンコロッケが好きだったの？」と聞いてみれば良かったなあ。そうしたらどんな答えが聞けたのかな。私は、おばあちゃんのお裾分けを頂いていたんだね。今でも大好きなファンタグレープとコーンコロッケ。食す時は、おばあちゃんを思い出す。ファンタグレープとコーンコロッケを好きにさせてくれてありがとう！おばあちゃん。

久しぶりに食べた、飲んだ。