61 家族が近づくとき

「まー!あんげ寒いとこにいくとけ!」と都城行きに反対気味だった祖母(91)ですが、今では「この前テレビに市長が出ちょったが。あんたが住んじょると思うと親戚のごつあるわ〜」とポップに大転換。

「テレビやないけど、はよ"相棒"を連れてこんと!」と釘を刺されたのは数年前のお正月なのですが、彼女の希望も叶えず、たまーに風のように帰ってきて去る孫をニコニコと迎えてくれる度量の広さは、本当にリスペクトです。

そして隣には、いつもホワーっと笑ってる祖父(92)。妻と娘3人に揉まれ、女性との正しい接し方(決して反論してはいけない)を完璧に身につけてる彼の話もまた、とても面白い。

戦争話とか、コピー機がなかった頃の資料の作り方とか、実はネタの宝庫だと気付いたのは最近です。(外野がうるさいから、笑)

祖父母と一緒にいられるのは、超幸運だとしてあと10年くらい。

そう思うともっと話したいと思うし、お酒が入ると泣けてくるのでした。

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