コクリコRECによせて

久しぶりの投稿です、コクリコのRECの時についてちょっと書きます。
僕は何年もギター弾いて色んなバンドをやらせてもらってるんですが、ちゃんとしたレコーディングが今回が初めてでした。
何が必要になるのか分からなくて、家にあるエフェクターを全部持って行きました。
重い機材を持っての移動は、本当にきつかったです、二度とやりません。


ちなみにスタジオRECは2日間行ったのですが、初日は
ドラム、ベース、バッキング録りで終わったので
ただでかく重い機材を持ってきただけの人になりました。
必要なものを必要な数持ってきましょう、たくさんあると自然と楽しくなっちゃうけどね。

今回、RECからマスタリングまで担当してくれたのはKENSEI OGATAさんです。実は自分は大学1、2年の頃に友人のツテで紹介してもらっていたのですが、今回ようやく一緒に作品に携ることができて本当に嬉しかったです。(何よりも数回しか会ってない俺に「スズキくん、前にも会ったことあるよね?」って話しかけてもらえて覚えていただいたことが1番嬉しかったっす)
今回の二曲はオガタさんじゃないとここまでいい作品に仕上がらなかったのではないかなとつくづく思います。経験値が何もないのに、やりたいことだけ一丁前に言いまくる俺や雪野くんの要望を優しく聞いていただきなおかつ、色々なアイディアを提供していただいたこと、この場でも改めて感謝申し上げます。

1.ふらついた風

この楽曲は、僕がコクリコに入る前から出来上がってた曲で今の形になる前のdemoが、サウンドクラウドにも上がっています。
ギターフレーズは元のものを参考にしつつ、自分が弾きやすく尚且つ「いいな」と思うように変更しました。雪野くんも「好きなようにやってくれ」と言ったのでギターフレーズをつける作業はそこまで大変ではなかったです。
ギターの録音は、アンプを通さず、全てライン録りで行いました。テーマとしてchapter houseっぽくしたいというのがあったので、その当時のバンドたちがライン録りしてそうと言う根拠のない勝手なイメージからそうなっています。聴くとわかるかと思いますが、最初の入りは完全にchapter houseのオマージュです。
ギターは、もちろんジャガー。スタジオにあったダイナコンプ、俺の持ってきたコーラス、ディレイ、リバーブ(モジュレーションモード)をかけて、歪みはライン録りの機械から確かかけたと思います。
ちなみにギターソロは逆再生しています。元々あったギターソロがスーパーカーのcream sodaっぽい、ロック調なソロを弾いていて「雰囲気がそこだけ合わないかもね」というところから逆再生させてみたらそれがうまくハマりました。ライブではこれをなるべく再現するようにワウを踏んで勢いよく弾いてます。
バッキングだけで、アコギ、歪んだエレキ、空間系のみかけたエレキの3本程重ねてます。
空間系のみのエレキはシンセサイザーっぽくなっててとっても好きです。

ちなみにこの曲は諸事情で全部のギター僕が弾いてます。なので変なところがあっても雪野くんにギターのことで文句言わないでください。

2.frog rain

俺がサポートで入る段階で3人で元になる曲が作成されており、「自由にギターつけてくれ!」と言われたのを覚えています。
淡々と続く感じと、最初のドラムロールから「好きな色んなシューゲイザーの好きな部分を小出しにしたら面白いだろうな」と思って考え始めました。
イントロのフレーズは、ピアノで弾くような感じのがいいなと考え捻り出しました。どっかで同じようなのないかな、怖いなと思いつつ今の今まで突っ込まれてないのでほっとしてます。
間奏部分はmy bloody valentineの"アレ"のオマージュです。
ギターソロは「こんな感じにしたいんすよね、ちょっと弾くのでみてもらえませんか?」と言っておもむろに勢いに任せて弾いたやつが「いい感じじゃん、これそのまま使うね」となり採用されました。ようはアドリブです。全く同じものが弾けるかと聞かれれば、正直自信はないです。
アウトロはRIDEのDremes burn downを意識しました。フレーズをドラムと合わせるとことかライブでも意識しています。
僕を前から知ってる友達と会うと「お前はRIDEが好きなんやなぁ…」としみじみ言われます。


基本はこのセットです。
注目すべきはT-REX Mad honeyと、オガタさんからお借りしたfenderのshiels blenderです。
前述した間奏部分のためや、オクターブファズをかけた音がほしいな、合いそうだなと思って持ってきていただきました。shiels blenderは発売してからまだ、そんなに経ってない時期で「レコーディングで1番早く使ったの俺じゃね!?」なんて思っていました。
その時の俺に今なら言えます「なめんな」
普段ライブではアニマルペダルズのファズを使っているのですが、Mad honeyがこの時はうまく雰囲気とマッチして使いました。ギターソロ以外のリフなど基本となる歪みの音は基本これです。


Aメロのアルペジオはこの組み合わせで弾いています。
この黒いトレモロもお借りしたもので、音に艶が出てほどよく揺れがかかったのを覚えてます。
なんかエフェクターマガジンにもお貸ししていたものらしく、それを次に弾くのが俺でいいのか緊張したのも覚えてます。
アンプはここに映るフリードマン以外の3台で録りました。VOXは主にバッキングで使い、ブルースドライバーでブスートさせました。frog rainでは雪野くんがマフを踏んでいたと思います。ズシズシでいい音でした。
それ以外の2つはリンクさせて同時に鳴らしました。
僕はどちらかと言えば真空管アンプの方が好きなのですが、JCの空間のかかり具合や綺麗なクリーントーンも好きなのでいいとこ取りしてえなと思ったことと、あとは大好きなbloodthirsty butchersの吉村さんの影響です。
心なしかすごいフレーズひとつひとつ聞きやすい気がしてます(単にオガタさんのおかげの可能性が大いにあります。)

ジャガーはフェンジャパのやつで、サテン塗装のなんか珍しいって言われてるやつです。よく分かりませんがカッコよくて本当に大好きなギターです。
長々書きましたが、本当にレコーディングが楽しくてまた、自分の作ったものが初めて形として残ることが嬉しくてたまりません。技術の面など拙いところはありますが、それでも出せる全てを出したと思っています。
たくさんの人に聴いてもらえたらより嬉しいです。何よりこれを読んでいただいた上でまた、聴いてもらえたら自分がどういうアプローチが上手くいってるかどうか、聴いて判断いただけると思います。
「聴いたよ!」だけでも感想言ってもらえるのはすごい励みになるのでよかったら連絡ください。

最後にコクリコはこれからもライブ、新曲作成等、精力的に活動していく予定でありますので興味を持ってもらえたらライブにも足を運んでみてください。コクリコ以外に,いいバンドとの素敵な出会いもあるかもしれやせん。
見劣りしないよう頑張ります。
ではまた。

スズキリクト(イワナの塩焼き)

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?