イワナギ@和歌山県に移住した院生

和歌山県、人口600人余りの海辺の村に住んでいたら親善大使になった現役大学生 地方のこ…

イワナギ@和歌山県に移住した院生

和歌山県、人口600人余りの海辺の村に住んでいたら親善大使になった現役大学生 地方のこととか日本のことをなんとなーく書きます。ごく稀にアニメの話します

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最近の記事

地域はおこりも創生もしない、だが情熱はある。

ふと深夜にTwitterでかるーい気持ちで書いた言葉が意外と多くの人に届いていて、少しびっくりしたような、よくわからんような。 この発言について、140字だと字足らずだったので、ここで補足したいと思います。 自己紹介的な導入 地域おこし、地方創生と言われて久しいこの日本社会。ことあるごとに東京一極集中の是非を問われながら、なんやかんかで地方の衰退は止まることなく進んでいます。 そんな中で、自分は和歌山県美浜町三尾に移住して、地方創生・地域おこし的なことをちょこちょこや

    • メモ

      自己啓発本にないもの 本質をとらえること お金の稼ぎ方ではなく、どんな幸せをもとめてお金を稼ぐのか、日々どんな生活をしたいのか 何を大切にしたいのか?自分がうれしいと思う瞬間、悲しいと思う瞬間はどこにあるのか、そんなあいまいな問いかけはよくある自己啓発本のようなものには載っていないものもある。 小説は自分を異世界に飛ばしてくれる。そこで感じる五感が、ふと外国に降り立ったときのような気付きや気づきでもない感情の揺らぎを与えてくれる。 哲学書の原著はむずかしい、むずかしい

      • ようやっと自分の軸を見つけ始めた

        ありがたいことに毎年毎年、あっという間に年末だと感じるぐらいに忙しい日々を過ごすことができているが、今年は特にあっという間に時間が過ぎていく。 古民家を購入し、住み始めて、地域側の役をもらい、限界までお金がなくなり、出稼ぎでどうにか耐え凌ぎ、自分のやりたいことの片鱗が見えてきたと思ったら、大学院生として何もできてないことに気づく。その間も地域×学生でふらふらとしていてバタバタ。今は慌ててやることを減らして大学院生に戻ってる途中。カナダにこの前調査に行ってきたけどまとめないと

        • Makers University 9期募集中

          僕が所属しているmakers university が9期生を募集しています。 makers universityという名前、WEBの雰囲気、起業家という言葉から胡散臭さ満点で、最初は敬遠していたのですが笑 今ではかけがえのない友達と出会えて、自分が前に進むための力をもらえる場所になりました 今年2月の最初の合宿で、「起業家に必要なのは仲間とメンター」と断言していた内野さん(代表の人、だいたい無言でニコニコしてる。いじられ慣れてない。マイクと顎が一体化する) 今振り返る

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        • 和歌山県美浜町三尾での日々
          11本
        • ちゃんと信頼できる経済学まとめ
          3本

        記事

          2023夏、僕のビジョン

          岩永は何をしたいのか?ビジョンはあるのか?と聞かれることが増えてきた。 今の所、あるっちゃあるが、ないっちゃない。そんな曖昧な状態で残している。 僕の関心をどこに置くかは丁寧に考えなくてはいけないポイントだと思っている。田舎で古民家暮らしといっても ・自給自足!オフグリッド! ・田舎ならではの地域とのつながり! ・地域を活性化したい! ・自分の身の丈に合わせてのんびり暮らしたい ・田舎に残る伝統を次世代につなげたい ・地域の人との関係性を守りたい 似て非なる色々なテー

          苦手なことと向き合っていたら器用貧乏になるだけだ。大人になるにつれて、自分の得意を伸ばしていくべきなんだ。

          という声をかけられるようになった。自分も20代後半に差し掛かろうとしている。ステージが変わったのかもしれない。 確かに、この期に及んで苦手なゲームや、興味のない複素数平面について理解を深めることに時間を使いすぎるのは良くないし、自分も「何者かであること」を求められることが多くなってきた。「色々やってるけど、こんなことに興味があって、こんな特技がある人」であることを求められるのに対しては、苦手を潰すことよりも、得意を伸ばすことが求められているような気がする。 一方で、それが

          苦手なことと向き合っていたら器用貧乏になるだけだ。大人になるにつれて、自分の得意を伸ばしていくべきなんだ。

          雑記:修士論文に困っている

          2023年、25歳を迎えようとしている今、僕は大学院生の修士課程に所属している。 所属しているのは「農学生命科学研究科農業資源経済学専攻農業史研究室」 長ったらしいが、 農学部の院で、 農業経済という文系の専攻で、 その中で歴史について取り扱える研究室にいる と言った感じだ。 その研究室で2年目を迎え、今年の冬には修士論文を書き上げなければいけない。 しかし、今、進捗はよろしくはない。 時間が割けていない、自分で学費を払うようになってバイトの比率が増している、

          雑記:修士論文に困っている

          洗礼と養殖漁業の「工夫」(南伊勢町前編)

          何千匹の鯛が泳ぐ生簀の中で自分も泳ぐ。泳ぎながら、一定の深さで冷たくなる水温や、届きそうで届かないマダイに手を伸ばしてみたり。網の中で泳ぐマダイは何を思っているのだろうと考えていた。 だいぶ間が空いてしまいました。ふとしたタイミングでスキの通知を見たりしながら、いつかやろう、いつかやろうで半年が過ぎ、走行している間に何を書きたいのかわからなくなっていました。 久しぶりに、南伊勢町に行ってきた時の話を思いつくままに書きたいと思います。 友栄水産滞在日誌①まるきんまるに到着

          洗礼と養殖漁業の「工夫」(南伊勢町前編)

          【後編】ひじきが黒くてパサパサしてることに疑問を持たない僕ら。

          ひじきってパサパサで、給食に入っている海藻っぽいやつ。当たり前のように食卓にあるひじきの裏にある汗と暑さは知られてなかったりして。 梅雨が明けた、ひじき作りは終わらない 前編で紹介したひじき採りは4月の上旬に行われます。それから日照りの日に何回か乾燥させたひじきは黄緑色のいかにも海藻っぽい色から、黒に変色していきます。黒くなった乾燥ひじきは漁業組合が一括で買い取ります。春の作業はこれで終了です。 そんな前編はこちら↓(note編集部さんに今日のおすすめにピックアップしても

          【後編】ひじきが黒くてパサパサしてることに疑問を持たない僕ら。

          【前編】ひじきが黒くてパサパサしてることに疑問を持たない僕ら。

          ひじきってパサパサで、給食に入っている海藻っぽいやつ。でもそれって当たり前に存在しているけど、ひじき自体のことやひじきが食卓に並ぶまでの話は多くの人が知らなかったりして。 追記:「後編」アップロードしました。両編お読みいただけるとひじきマスターになれます(料理ができるとは限らない) 当たり前のことを見過ごしていた自分僕が居候していた和歌山県美浜町三尾での日々の備忘録を書こう書こうと思っていながら、あっという間に1年が過ぎようとしている。居候生活を始めた日から2年以上が経っ

          【前編】ひじきが黒くてパサパサしてることに疑問を持たない僕ら。

          移動スーパーは日本の課題最先端を走っている

          皆さんは移動スーパーとくし丸をご存知ですか? 移動スーパーは言葉の通り、移動するスーパーです。軽トラックの荷台に食料や飲み物、お菓子などを詰め込んで村を転々としながら車で市街地まで買い物にいけない人たちに物資を供給します。 とくし丸はJAがやっている取り組みで、「徳島」から名前の由来がきているみたいですが、和歌山でもとくし丸という名前で各所をめぐっていました。とくし丸が村の中で停留する場所はいくつか決まっていて、時間もなんとなく夕方の16時ごろです。 とくし丸が到着すると

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          高橋博之を囲む「学生車座」はじめました

          最近、週に2回ぐらい、朝の7時から散歩している。耳にイヤホンをつけ、スマホを片手に近所を歩く。 スマホでzoomを繋ぎながら歩いている。そこにはいろんなバックグラウンドを持つ大学生が集まる。そして、高橋博之がいる。 高橋博之さんが長く続けられている「車座」、それの大学生対象のものを3月中旬からはじめている。初回からなんとか参加者0を切らずにやれているのは非常にありがたいことだ。 しかし、今思えば、なぜ大学生向けの車座を始めたのかを発信していなかったことに気づいた。 な

          高橋博之を囲む「学生車座」はじめました

          磯辺のおばあちゃんと僕の青春

          和歌山県のアメリカ村こと、三尾は、岬の先端にある小さな村です。電車の最寄り駅の御坊から10km以上、海辺のクネクネ道を通らないと三尾にはいけません。 スーパーに行く、コメリ(ホームセンター)で木材を買う、コメダ珈琲店で人と会う、何かにつけて隣町に単車(原付バイク)を走らせていました。 村から隣町へのクネクネ道を抜けると、真っ直ぐな一直線の道に出ます。右手には全長4kmの巨大な砂利浜「煙樹ヶ浜」、左手には江戸時代に紀州徳川家が造営した立派な松林と綺麗な景色が広がる道です。

          磯辺のおばあちゃんと僕の青春

          シーグラスとおばちゃん

          和歌山のアメリカ村こと三尾集落に1年ほど住んでいた関係で、和歌山県日高郡周辺(中紀というみたいです)のローカル紙「日高新報」を定期購読しています。今日付の新聞で、僕が和歌山にいるときにお世話になったおばちゃんが一面に出ていました。県の事業を受けてシーグラスアクセサリー作りのお店を開業したというニュースが載っていました。 シンプルに超嬉しい。そのおばちゃんが前々から悩んでいたシーグラスアクセサリー作りを自分の「仕事」として一歩を踏み出されたんだなと思うとこみ上げるものがありま

          原体験のその先へ。ー第2回 INA VALLEY FOREST COLLEGE(オブザーバー)

          友達がインターンをしている関係で知った「INA VALLEY FOREST COLLEGE」業界を超えて森の価値を再発見、再編集して、豊かな森林をつくることを目指す学び舎をコンセプトに、これからの暮らしのあり方と森の関係性を森と〇〇という形でゲストを呼んで掘り下げるオンラインワークショップです。 実は、僕がうっかりしていて参加申し込みに間に合わず、参加を諦めていたのですが、ウェブアーカイブを事後に見ることができる「オブザーバー」として今回参加することができました。グループデ

          原体験のその先へ。ー第2回 INA VALLEY FOREST COLLEGE(オブザーバー)

          魂の指揮官は楽しいことが大好き|47キャラバン#30@青森

          2020年12月10日から11日まで、高橋博之さんが企画されている【REIWA47キャラバン】に同行し、青森に行ってきました。 東日本大震災をきっかけに、食べものつきの情報誌「食べる通信」を創刊し、生産者と直接やり取りをしながら旬の食材を買えるプラットフォーム「ポケットマルシェ」を立ち上げた高橋博之さん。東日本大震災から10年の節目を迎える来年の3.11に向けて、改めて人間とは何かを問うために47都道府県を行脚する「REIWA47キャラバン」を開催している。 (※高橋さんは

          魂の指揮官は楽しいことが大好き|47キャラバン#30@青森