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私たちが、WAKUGUMIを作った理由

~専門知識も専門家もいらない。
  デジタル工作機器に対応した家具DIY支援ツール~
http://wakugumi.com/
というウェブを公開しました。


WAKUGUMIをなぜ作ったのか?
ということを、自分達自身へのメモを兼ねて書いてみます。

「つくる」を取り戻すために、私たちにできることをしたい。

少々大げさなことを言っていますが、
MakerFaireなどのイベントの認知が拡がり、テクノロジーを活用したMakerムーブメントと、リノベーション・DIY文化の熟成が結びつくことで、「ものづくり」が、改めて身近になってきたように感じます。
また、まちづくりやコミュニティ形成、災害復旧などの場面においても、デジタルツールとアイデアを組み合わせることで、生活が豊かになったり、楽しいものになることに気づいている人も多くなって来ています。

そして、実際のものづくりの現場(とくに大きな面積で壁や床と接する家具や大型な立体物など)では、デジタルで設計したものを出力するだけでは、家具としては成立せず、大工や職人など技術者のノウハウなしでは作り上げることが出来ないという理解も浸透してきているのではないでしょうか。


「まず作ってみてから考える」の重要性

私たちの仕事の多くは、企業や自治体などからオフィス向け施設向けのオリジナル家具を作ることですが、そのなかで「まず作ってみる」ことの重要性を、感じてたいました。
なぜ「まず作る」のかといえば、問題がそこに立ち現れるからです。
それぞれの頭の中で想像している課題解決の方法が具体化すると、そもそもの問題点・課題が明確になります。そして、デジタルツールがサポートしてくれることで、出来なかったこと・時間がかかっていたことを乗り越えて「まず作ってみる」ことが出来る。
そこから、より重要な課題へ注力することが可能になる。最初から高得点を狙わずに、みんなで課題を見えるようにしていく作業を手軽にしたい。

使えるものは使う、全部作らなくてもいい
コンテナ使えば引き出しにもなるし、カラフルにだって出来る。積み上げておくことも出来る。 

新規性で勝負しない
実は欲しいのって、シンプルでスペースとの隙間がコントロールされてることとかだったりするんじゃないかと思ってます。
デジタルだから、むやみに複雑な形状にしたりせずに、シンプルにしています。後加工で自由に柄を入れたり、自分なりのカスタマイズも自由に出来るわけですし。

「市販の家具では満足できない」、「大工に図面を書かせると面倒臭がって進まない。」そんな状況を見聞きするなかで、考えたものが今回の「WAKUGUMI」になります。

デジタルデータを作るだけ。
業者に任せて頼むだけ。

というような状況から、みんながそれぞれの強みを生かした「ものづくり」を出来るようなプログラムを用意しました。

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