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10年前、「Co-Net」というオルタナティブ・オフィスをやってました。

どうも。岩沢兄弟の弟・たかしです。

現在の事務所を浅草橋に借りる前、2008年から2012年までの間、日本橋小網町という東京メトロ三越前駅 都営地下鉄人形町駅の各駅から徒歩5分という立地に事務所兼イベントスペースを構えていました。

その名は「Co-Net(コネット)」。「オルタナティブ・オフィス」と銘打っていました。

現在、ビルは取り壊されてしまっていますが、オフィスビルの8階1フロアをセルフリノベーションして自分たちのオフィスであり、イベントスペースとして利用も出来る場として作りました。

SNS黎明期のイベントスペース

当時は、Ustreamなどライブ動画配信サービスがスタートし、イベント告知にSNSが利用されはじめた頃。Co-Netには、イベント開催とインターネット配信を同時に行いながら、DVDなどアーカイブも制作できる環境を整えました。

そして、Twitterなどのクチコミを中心に広がり、音楽ライブから勉強会、テレビ番組の収録まで様々な形で使われました。

例えば、コピーライティング事務所「Rockaku」主催による「フリーランス食堂」や、東京の東西まちづくりスタッフとの公開企画会議など。

「会議室ってもっといろいろ使えるよね?」という提案だった

そもそも、なぜそんなことを始めたのか?というと、レンタル事業を目論んでいたわけではなく、「会議室をもっと活用したい!」というのが動機でした。

大きめの会議室にはプロジェクターがあって、ワイヤレスのマイクとスピーカーもある。資料を投影することもできるけど、実は映画の上映会だって出来るし、ミニコンサートくらいなら開催できちゃう。食事だって、下ごしらえさえしておけば電子レンジでも十分美味しいものがだせる。

もちろん、実際の企業・オフィスビルで実施するためには、セキュリティや備品占有の課題が出てくるわけですが、せっかくの設備とスペースを活かさない手はない!と、思ったわけです。

とはいえ、取引先で「会議室でお酒飲みながら映画観ましょうよ」というわけにはいかないので、まずは、自分たちでスペースをつくろう。それなら、オフィス街・オフィスビルの方が面白いよね。ということで、日本橋にスペースを借りて生まれたしたのが「Co-Net」です。

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スーツ姿で楽しめるぐらいのスペースが丁度いい

この時に考えていたことは、よくある会議室の設備でも、ちょっと工夫すれば楽しむことが出来るよ。というベースでした。

ただオシャレでも意味がない。仕事用のスーツでも楽しめるくらいが丁度いい。「リノベーションで会社が変わる」とか言わないようにしよう(変わるかもしれないけど、そこまで大げさな話じゃない方がいい)。ということは意識していました。

手づくりで突貫工事な部分もありましたが、「オフィスなのにキッチンがあってパーティーが出来る」「オフィスで試写会や視聴会、ライブも出来る」「オフィスでビデオカンファレンス・ライブ中継出来る」と、Co-Netでやってきたことは、その後、内装デザインを担当した「loftwork COOOP」(株式会社ロフトワーク)にも活かされています。

オフィスを使い倒すのが普通の時代に

いまや、オフィスでパーティーやイベントを開催するのは普通になったし、ライブ中継もスマホで簡単に出来るようになりました。いいですね。

最近出来たスペースを訪問させてもらう機会も増えてきたので、ちょっと10年前のことを振り返ってみました。

ちなみに、Co-Netきっかけで出会った人との繋がりは、今も続いているので、それぞれのイベントについてもまた別機会に振り返ってみたいと思います。

いわさわたかし/岩沢兄弟

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