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千葉・房総を横断!小湊鉄道といすみ鉄道を、「房総横断乗車券」で完乗してみた

年末はなんだか遠回りしたくなる

私は外房線沿いに実家があります。
ふだん東京から帰省する際は、千葉駅や蘇我駅で外房線に乗り換え、太平洋側を通って帰路に着くことが多いです。

ですが、年末など時間のある帰省の際は、なんだか「遠まわり」したくなります。
たとえば2021年の年末は「内房線経由」で帰りました。

公共交通機関での帰り方は、以下のパターンがあります。
東京駅から勝浦駅までの所要時間を比較すると、ざっくりこんな感じになりました。(2024/1現在)

【東京駅から勝浦駅までの所要時間・費用を比較】

■ 外房線経由(特急わかしお利用)
 所要時間:約1時間30分
 乗車券 :1,980円 特別料金1,360円 = 3,340円

■ 外房線経由(特急利用なし)
 所要時間:約2時間10分
 乗車券 :1,980円

■ 内房線経由
 所要時間:約4時間
 乗車券 :1,980円

■ 内房線・小湊鉄道・いすみ鉄道・外房線経由 ←⭐️当記事
 所要時間:約4時間10分
 乗車券 :3,402円 ※横断乗車券利用で3,232円

■ 高速バス
 所要時間:約2時間20分
 乗車券 :2,100円

あらためて調べて分かりましたが、今回の帰り方が最も時間とお金がかかるパターンだったようです。
でもとてもよい帰路でしたので、また使いたいと思います。

五井駅で「房総横断乗車券」を購入

さて、そろそろ本題に移ります。
今回利用したのは「房総横断乗車券」というもので、小湊鉄道・いすみ鉄道で2,000円で購入できます。

今回は、五井駅の自動券売機で購入しました。

JR内房線 五井駅
内房線ホームから小湊鉄道に向かう階段は賑わっていた
小湊線へ誘う看板の文字がすてき

通常、五井駅→上総中野駅→大原駅に行こうとすると運賃は2,170円なので、完乗するだけでお得な乗車券になります。

また、途中下車もできるようでゆったり旅にはぴったりです。(※ただし、前進のみで後戻りはできないようです)

小湊鉄道・いすみ鉄道は身近な存在ではありましたが、このようなワクワクするきっぷが売っていることは、今回初めて知りました。

こちらが「房総横断乗車券」

よくよく調べると価格や条件は同じの「房総横断記念乗車券」という少しデザインの違う乗車券もあるようですね。
「関東の駅百選認定記念」と書いてあり、少し長細い券で、車内でもお持ちの方を複数見かけました。
こちらは自動券売機ではなく、ホームや車内で駅員さんから購入することができるみたいでした。次は記念乗車券を使ってみよう。

小湊鉄道 五井駅の風景

注意一秒 けが一生
小湊鉄道ホームでぼんやりしていると、波動のE257さざなみにも会いました
魅力的な五井駅。奥にいるのは男鹿線色のキハ40
小湊色のキハ40に乗って上総中野に向かう
小湊鐵道
小湊鉄道

五井駅から上総中野駅に向けて出発

年末にも関わらず、車内はかなり賑わっていました。
1両とはいえ、席はほとんど埋まっており、立っている方もいました。

沿線住民は少数で、養老渓谷で降りる方やいすみ鉄道に乗り継ぐ方が大半を占めていた印象です。

キハ40車内

五井駅を出発すると奥に停車中の只見線からきた東北地域本社色のキハ40もお目にかかれました。(個人的にとても好きなカラーです)

2023年1月にリバーサルフィルムで撮影したものもぜひみて下さい。

今回は車窓からキハ40

どんどん列車は進んでいきます。
スピードは50km台なのでのこのこ、という感じ。

海士有木(あまありき)はいつも読めない
海砂利水魚となぜか混ざる

そんなこんなで1時間と少し乗車していたら、あっというまに上総中野駅に到着。

2人掛けの向かいに座っていた優しげなおじいちゃんに、「19回あくびをしたね、寝不足かな」とお声をかけていただきました。(寝不足ではなく、通常運転でした)
数えていただいていたみたいです笑

その方は、いすみ鉄道がやっと全通したので、楽しみに乗りにきたとのこと。
五井から大原までご一緒しました。

上総中野駅から大原駅へ

いすみ鉄道への乗り継ぎ時間は、なんと10分未満!
過去乗車した際は、接続が悪い印象だったので驚きました。
タイミングが良かったか、もしくはスムーズになるようダイヤ改正があったのでしょうか。

むしろ接続が良すぎて、お手洗いに行ったり、何か食べ物を買ったりする余裕がありませんでした。
写真だけはたくさん撮りました。

いすみ鉄道への乗り継ぎはとってもスムーズ(手前が小湊鉄道、奥がいすみ鉄道)
国鉄一般色 キハ20
上総中野の駅名標

ここからまたのこのこと進んでいきます。

車窓から国吉駅。こんなに早くから咲いている。ミツバチがたっくさんいました。

この時点で13:30。
上総中野駅で食べ物を調達できると高を括っていたので、とてもお腹が空いていました。

大多喜駅に着くと、ホーム上でおみやげやグッズを販売している方がいたので少しみてみることに。
ただ・・手持ちのお金が500円しかないことに気づき、そのお金で購入できる柿の種を購入しました。(390円)

2023/12/25に全通したこともあり、華やかなラッピングが施されていました。
またステッカーや「鉄カード」も思いがけずゲット

とても素敵なラッピングだったが故に、車内で食べづらくなってしまい、結局空腹のまま大原駅に到着しました。

ということで、今年の年末もゆったり帰ることができました。


この路線は養老川や西畑川、夷隅川、山田川、落合川、新田川の近くを、走ったり跨いだりします。

里山と川。
たまに渡る橋というのが気持ちの良い景色を見せてくれます。

おわりに:大雨被害を受けた いすみ鉄道も、2023/12/25に全線開通しています

いすみ鉄道は、2023年9月の台風13号に伴う豪雨災害で、大多喜〜上総中野駅間では被害が大きく、列車の運休が長期間となっていました。

それが2023/12/25に全通しています。

ここに記載したような横断旅ができますので、地元民として、ぜひ足を運んでいただけると嬉しいです。

上に記載の通り、東京からも鉄道だけで気軽に足を運べるところです。

菜の花と桜の季節は、特に人が多いと思います。
ゆったりしたい場合は、その季節は避けるのがおすすめだったりします。

以上、小湊鉄道といすみ鉄道を、「房総横断乗車券」で完乗してみたでした。

ここまで見ていただいて、ありがとうございました。


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