平グモちゃん WENT!! その2

 ノイバイ空港は出国ゲート出てすぐ右に曲がると換金窓口2つとSIM売り場があります。

 換金窓口はそれぞれで換金レートが微妙に違うようですが、実はハノイ市内で換金した方がレートがいい……という話もあったり。なんにせよここである程度換金しないと市内へ行くのもままならないので換金かんきん。

 SIMさんですが、ご当地SIMを使うとその国内でスマホ/携帯が使えるようになるそうです。スマホを持ってない私でしたが、この旅のコーディネーターにして貧しい私に投資してくれた星空めてお先生がベトナムSIM搭載スマホを貸してくれました。ここら辺、一時は私が「『職業:旅人』じゃないですか!」というほどの旅行好きのめておさんだけに抜かりはありません。ちなみにこの数年はちゃんと『職業:作家』に戻ってくれてるので嬉しい限り。ファイヤーガール最新刊3巻の中巻絶賛発売中です。

 で、空港からハノイ市内へ行くのには主に3つの手段があります。

1:タクシーでGO!

2:急行バスでGO!

3:普通バスでGO!

 今回はめておさんの意向で3:普通バスでGO!することになりました。

 国際線が発着する第2ターミナルからターミナル間シャトルバスで第1ターミナルへ移動して普通バス乗り場へ。

 ホテル近くまで行くバスへ乗り込みいざ出発。運賃は乗車時or走行時に車掌さんが受け取りに来て、よく分からないまま10kドンを支払って1kドンのおつりをいただきました。

 このあと徐々に分かっていくのですが、ベトナムでは値段を聞くと「10」「27」などと返されます。これはそれぞれ10k=10000ドン、27k=27000ドンのことで、基本的に1/1000で答えられるっぽいです。最低額面が1kドンなので当然と言えば当然なんですが。

 そしてこの普通バスですが、座席は左右に一人席が一列ずつなので日本のバスと比べてガラーンとしてます。そして椅子は座面も背もたれもビニール張り。

「なんという安普請……」

 と思いましたが、どうやらもっと深遠な理由があったようです。サンダル履きの運転手さんが思いっきりガニ股でバスを走らせ始めて早々、クーラーがヴオーーーと効いていても背中にはジットリと汗が溢れます。なるほど布を張るよりビニールの方が清掃しやすいのねん。汗が染み込んだりもしないし。

 普通バスはちょこちょこ止まっては地元の人を乗せ、時には舗装されていない道をガタゴト突き進んで市内へ向かいます。若い女の子は非常に高い確率でカラフルなマスクをしていて、長袖のパーカーでフードまでかぶっている子も大勢いました。市内では老若を問わずマスクしてる方がいましたし大気汚染が原因か!? 長袖は……日焼け防止か……な……?

 さて、何十分か揺られて市内へ入り大きな停留所へ止まると外から何やら叫びまくられます。めておさんに促され「ああ終点か」などと思いながら降りると、

「タクシー? タクシー?」

 終点でもなんでもねー!! ただのタクシーの呼び込み集団でした。

 幸いホテルまでは直線距離で10分かからないほどの場所でしたが……ここで世に名高いベトナムの洗礼にさらされます。

平「なんか今回まったく出番ないじゃん!」

久「そんなこといわれてもなあ」

平「こうなったら洗礼つながりでハノイ大教会、別名セントジョセフ教会でお茶を濁そう!」

久「無理しなくても……」

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