平「久ちゃん！　あたしはドジでノロマな亀だよ！」

久「平グモちゃんは可愛くて最愛の妻だぞ」

平「や。そーゆーのいらないから」

久「…………」

　空模様が怪しかったので少し早めに家を出てコンビニへ寄ったら大雨が降り出したので慌てて傘を買って最寄り駅へ向かったら着く前に雨があがるという運がいいのか悪いのか分からない幕開けとなった初の海外旅行。

　渋谷駅から70分ほど成田エクスプレスに揺られながら「もう30分くらい短縮してくれないかなー」と方々の努力を一切顧みない感想を抱き第２ターミナルへ。

　成田国際空港第２ターミナルは出入り口と横に長い建物の両端に喫煙ルームがある良空港です。

　ここで思わぬ事態により得た金券で今年初のウナギを食べつつファイナルディスティネーションの話を執拗に繰り返しながら出発の時間を待ちました。

　台湾の桃園国際空港に着いたのは夜遅くで朝の乗り継ぎ機の出発まで10余時間を待つことになります。

　桃園国際空港は喫煙ルームも自販機も充実しているという事前調査は深夜という条件の前に徒労となりました。両方とも朝まで解放されないエリアに存在し、水分も煙分も摂れない事態に！

　もうダメだと思いながら免税高級化粧品店の香りにまみれながら徘徊すること数十分、休憩所トイレの近くにウォーターサーバーを発見し生きながらえることができました。

　そして朝、各所が開放されて搭乗手続き第一弾を終えるとようやく喫煙ルームに入れます。喫煙ルームは一部が金網で蒸し暑かったりしましたが座れるところが多くあってまあまあ快適でした。

　そして飛行機に乗って……

　ベトナムはハノイのノイバイ国際空港に到着。

平「平成の山田長政目指すよー！」

久「誰だそいつは」

平「って山田長政はシャムだったー！」

久「だから誰なんだ」

　出国の手続きを終えて喫煙ルーム捜索開始。ざっくりと見て回っても入れる所にはなさそうだったので外を見ると道路の向こうに灰皿が!!

　ペデストリアンデッキを渡って灰皿を目指していると、観葉植物の鉢を灰皿にしてる地元っぽい二人組が！

　すげーと感心する一方でアレがこちらの流儀だとしても自分にアレはできねーと不安になりながら灰皿脇でタバコを吸うのでした。

　ちなみに植木鉢を灰皿代わりにする光景を見たのはこの時だけでした。流儀でも何でもなく、あの人たちがアナーキーだっただけのようです。

　下の写真はノイバイ空港の国内線ターミナル。

　本当は『マミさんとまどかのおかしなおかしなベトナム旅行』になるはずだったのにねんどろ＆ねんぷちの出番は早くもここで終了、予定を変更し取り出しやすい平久旅行記になりました。