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#410 製薬業界ネタ~米メルク、大型化期待の肺動脈性肺高血圧症治療薬が承認

おはようございます!今週もよろしくお願いします。週末、近くの桜の名所まで行ってきました。さすがに桜は全く咲いていませんでした・・・でもすごく暖かくて、かなり多くの人が来ていましたね。出店もたくさん出ているので、桜は咲いていないですけど、あちらこちらでお花見と称した飲み会が開催されていました。なんかとても良い雰囲気だったなと思います。来週こそ桜もきれいだと思うので、再度、いってみようかなと思います。さてさて本日は「製薬業界ネタ~米メルク、大型化期待の肺動脈性肺高血圧症治療薬が承認」です。

新しいMoAのPAH治療薬

業界ネタで新しいMoAのPAH治療薬です。以下、記事から抜粋です。米FDA(食品医薬品局)が、米メルクの肺動脈性肺高血圧症(PAH)治療薬を承認し、同社は新たなヒット薬となる可能性のある新薬をポートフォリオに加えた。承認を得た3月26日の時間外取引でメルクの株価は4%以上、上昇した。この薬の製品名は「Winrevair」で、対象となるPAHの患者は米国に約4万人いる。メルクの米国ヒューマンヘルス事業の社長、ジャニー・ウーストハイゼン氏はロイターの取材に「5年死亡率が43%というこの疾患を抱えたまま放置されている患者に対し、大きな変化をもたらすことを期待している」と語った。Winrevairの定価は1バイアルあたり1万4000ドル(約210万円)。同社の治験データによると、ほとんどの患者が3週間ごとに1バイアルを投与することになり、費用は年間で23万8000ドルとなる計算だ。メルクは同薬を4月末までに市場に投入できると見込んでいる。

日本でもP3実施中

PAHは以前、研究所にいたときにテーマになっていた疾患なので、興味があったのですが、新しい標的に対する良い治療薬が見つかったようですね。長期投与の予後改善にかんしてはもう少し先にならないと出てこないようですが、6分間歩行の改善はかなりきれいに出ているようです。アンメットニーズが高い領域なので、注目の新薬になりそうですね。薬価もなかなか良いお値段がついているので、しっかりと有効性が確認されたら、売り上げも期待できそうです。日本ではP3試験が実施中とのことなので、少し遅れて承認申請はされそうだと思います。海外データに加えて国内のデータも要注目です。

まとめ

いかがでしたでしょうか?なかなかアンメットニーズの高い領域でも2種類あった、そもそも患者数が少なくて疾患自体がよくわかっていない疾患と疾患そのものは古くからあって、ただ治療が難しい疾患の2種類あるような気がします。特に後者の治療薬の開発って大変だと思うんですよね。今回のこの新薬は後者の領域に対する新薬だと思うので、本当にうまくいったら、すごいことだなと思います。日本でも開発は遅れながらも進んでいるようなので、こちらも要注目です。ではでは、また!


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