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#393 業界ネタ~薬価だけでドラッグ・ロスは解消しない

おはようございます!今週もよろしくお願いします。3連休は何だか寒い日が続きましたね。家族で私の実家に行きましたが、何だか寒くて家にいることが多かったですね。本当は梅がきれいに咲いている公園に行く予定でしたが、それも出来ませんでした。次回は良い天気の時に行って、桜でも見に行きたいところですね。あっという間に2月も終わりですね。気合い入れて頑張りたいなと思います!さてさて本日は「業界ネタ~薬価だけでドラッグ・ロスは解消しない」です。

薬価だけでドラッグ・ロスは解消しない

ミクスさんの記事からですが、本日は業界ネタです。以下、記事からの抜粋です。厚労省保険局医療課の安川孝志薬剤管理官は2月23日、日本臨床腫瘍学会とIQVIAの共催セミナーで講演し、「薬価制度だけでドラッグ・ロスは解消しない」との見解を示した。製薬業界の主張するドラッグ・ロスが新薬創出等加算の見直し以前から起きていることも指摘し、薬事制度や治験環境など複合的な要因があるとの見解を示した。2024年度薬価制度改革では、新薬創出等加算の見直しなどイノベーション評価がなされたが、「検証」の条件が付いた。安川薬剤管理官は、「企業行動が前向きに変化するか業界が主体的に示すべきという宿題が出されている」と指摘。製薬協などが26年度薬価制度改革に向け、新規モダリティの評価などを要望していることにも触れ、「次の課題だ。業界がまず検証についての指摘に応えていかないと、議論が前に進まない」と釘を刺した。

全ての課題をバランス良く・・・

この指摘は非常に的を得ていると思いますね。ドラッグロスの要因の一つが薬価制度なのであって、薬価制度だけで全てが解決するわけではないとおもいますね。開発段階でかかるコスト(これには治験環境であったり、日本人データの必要性であったり、日本語資料であったりが含まれます)とそれに見合った収益性(こちらが主に薬価制度)を天秤にかけるんだと思うんですよね。そのバランスが取れると判断されれば、もちろん日本でも開発されると。一方で、そもそも日本を開発から除外している会社もあるような気がしていて(そもそも日本は不思議な国なのでフォーカスにいれない)、その辺にどうやってリーチしていくのかもポイントになるんじゃないかなと思っている今日この頃です。バランス良く打ち手を考えるのが重要だなと。

まとめ

いかがでしたでしょうか?ドラッグロス問題はなかなか根深いなと思いますね。どこまで何を変えたら、日本でも医薬品を開発してくれるものなのか。最近、バイオベンチャーの日本支社の立ち上げも増えているとはいえ、それ以外のオプション(ライセンスアウト)も考えていかないと使える医薬品は増えていかないだろうなと思います。本当は日本の中小の製薬会社がその辺の役割を担うのが良さそうな気がしますが、なかなか目利きが出来る人がいないような気もしていて、どうなっていくのか、フォローしていきたいと思います。ではでは、また!


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