エロとわたしと兄と

金子みすゞさんに大変申し訳ないタイトルのつけ方を…。しかし、みんな違ってみんないい……。まさにこれにつきますね。真理…

なぜ5の次の6じゃないの?と思った方もいたりするかもですが(あっ…すみません…そんなこと…思ってくださる方…いない…ですよね…?調子こきました…)、私は疲れはててしまったんです。

本屋の…描写に…。建築物を文章でわかりやすく伝えるなんて私には端から無理だったんです!!!!!!漫画を何年も描いててまだパース?とか遠近法?とかもわかってない私が5日前にはじめた日記にて、それを、わかりやすく!!かつ、面白く!!綴れるなんて、そんなことは…!!!…疲れはててしまったんです。でも毎日投稿しないと、noteに嫌われてしまうんです。今でさえ、褒め方が雑になってきて…私のプレパラートのようにうっすい心は折れそうですよ…。それゆえ、ここで休む!!というのは!!noteから別れを告げられることと直結してしまうんです。

なので、一旦、めんどくさい…もとい、非常に精神力を消耗する、エロ本屋シリーズは空の彼方へぽーんと投げおき、小骨家兄のエロス事情の話でもしようではないか!という、いわば箸休めです。ステーキ食べ放題の間に、こんぺいとうをつまむがごとく、気軽に読んでください。

小骨には4つ離れた兄がいます。幼少の頃はトイレを開け放して排便をしていた兄。それをまじまじと見つめる小骨。兄に

兄「何みとるん?」

小骨「いや別に……うんこ出てくるの面白くて…みよーるだけよ…」

というような、なごやかで仲のよいキョーダイだった私たちですが、やっぱり兄が中学生ともなるといわいる…お年頃な訳です。

私が勝手に兄の部屋に入り、ぬ~べ~やいちご100%とかのエロかわいい女の子たちに興奮していると「勝手にみんといて!!」と激怒され…。あんな~にいっしょだっあったのにぃ~♪そんな距離ができてしまったんです。時の流れの残酷さを私は知りました…。時の過ぎ行くままに…(ジュリー)

しかし、私が中学生、兄が高校生の時。もちろん私は兄の部屋に勝手に入り、エロ本をさがしまくりました。もう兄も高校生!なにやら彼女からチョコをもらったとかでニヤニヤして私に自慢してきたりなんかして、立派に男子。

…のはず…なのに…!!!エロ本が!!!一冊も!!ない!!!!!私は動揺とどこへぶつけていいかわからぬ怒りに震え、そして落胆し、その後、ものすごい危機感を覚えたのです。

うちの兄は、なんというか少し変わっていて、小学生の頃私が夜トイレに起きると、仏壇の部屋からなにやらなぞの声がもれていたことがありまして。こわいながらも…私がそっと仏壇を覗くと、そこには兄の姿。

時刻は深夜2時。丑三つ時に般若心経をいっしんに唱えている兄…。私は見てはいけないものを…みてしまったのではないか…!?そっと…仏壇の部屋のふすまを閉めたのです。

また違う時期(中3くらい)には、Dr.コパにものすごくいれこみ、風水やらをめちゃくちゃ気にして部屋を大改造したり、私の目の前にバッと唐突に手をかざし、手の平をじっとみるようにと命じ、「…金色のオーラはみえるか?」と至極真顔で尋ねるような、わりと不思議な、兄なのでした。

なので、私の脳裏に(まさか…性欲か…ない…のでは…!?)という、一片の不安がよぎっても不思議ではありません!なので!!私は!!ますます必死に探しました!!私の欲望の為ではなくて!!愛する!!兄の為に!!!!!!!!!!!!

…そしてついに見つけました。それは兄の下着なんかが入っている…一番目の木のタンスの中…。(ちなみにそのころ私と兄は小さい四段のタンスを二人で使っていて、ペコちゃんのシールがついている二段目から上が兄の服エリアだったので、近くのものほど目につかない、というのはマジなんだな~と関心しました)ごちゃごちゃの衣類や小物のなかにそれはありました…。エロ漫画本です。ほっ…と胸をなでおろし、私はそれをペラペラとめくりまりました。

それは……なんと表現したらいいのか……独特なバランスを保つ絵で………。髪の毛は鉄合金のように固まり、目は顔が前を向いても横を向いても大きさ、光の入り方、なにひとつ揺るがず……脚や腕も、まるで定規で引いたように直立不動でした。そして、ストーリーはなく、出会い、なんの脈略もなく告白し、即ヒロインは超合金のごとく輝くおっぱいを丸出しにし(なぜか下着類はどっちもつけてなかったと思います)即挿入!という、あの時の私にはいろんな意味で早すぎる漫画だったのです。

今の私にはあの漫画のすごさや、味わい深さはよくわかります。むしろとっても欲しい!!でもあの頃の私はまじでクソマセたバカガキで山本直樹先生(エロF堀田時代)や中村明日美子先生など、美しく耽美なエロをたくさん読んでいて、それをめちゃくちゃ崇拝し、他の漫画の絵が少しでも崩れていると自分本意に思った際は「フン…」とほくそ笑む、まじでお前何様????系の愚かな愚かな……愚民だったのです。「兄ちゃん、これで抜いてるの?」ニヤニヤと己の兄の聖書を小バカにしながら、しかし、それで己の愚息を抜いたのも事実。はぁ~………ごめんなさい…。

キチンと角度も揃え、もう小学生の時の過ちは繰り返さないぞ!と本を元いた所へ返したはずなんですが、また読もうとしたときにはもう…その本なかったんですよね……………。やっぱり…そーゆーのってわかってしまうものなのでしょうか…。

それから数年。私はあの侵した罪から、兄にだいぶ罪悪感があったのですが、ある母の日に、「いつもありがとな。これ、やるよ」とすっかり標準語になった口調で、私にプレゼントをくれました。カブの絵が描いてある渋すぎる茶碗です。なので、たぶん怒ってはないんでしょう…。なんで母の日に…?茶碗…??謎の兄……。でもまぁ怒ってなくてよかったですよ……。

それからまた年月たち、私は実の母とティーをしばいていました。パフェを食べながら、母は思い出したかのように

母「そういえば、おにいちゃん、大学の時な…」

小骨「うん?」

母「夜突然、電話してきて、今彼女の部屋にいるんだけど、どーしたらいいか?って私にきいてきたんよね」

小骨「…え……?なんて返したん?」

母「避妊ちゃんとしんさいよ!!!っていっといた」

謎の兄なのでした。私はそんな兄が今も昔も結構好きです。

とりあえず、この記事が、絶対に!!!兄に読まれませんように!!!!兄が中学生の時にトイレに置いた、Dr.コパの黄色い猿の置物に、お願いしとこうと思います。

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