母とシーソー

離れて暮らす認知症の母を訪ねた。

実家の近所の小さい公園に行った。

母と二人、なんとなくシーソーに乗ろう

となった。

住宅街は静まりかえっていたので

人目はきにせずに済んだ。

私より20キロは軽い母は、

私の加減で、上に行ったり下に行ったり。

母は笑っているようにも、困っているようにも

見えた。

私も幸せなのか、不幸なのか

わからなくなっていた。

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