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「タテにつながる協力隊ミーティング」を開催しました

 今年度、岩手県沿岸広域振興局からの委託を受けて実施した沿岸地域の地域おこし協力隊サポート事業「タテにつながる協力隊ミーティング」全2回が終了しました。

【「タテにつながる協力隊ミーティング」交流編 @釜石】

交流編は2022年11月に釜石市で開催。
●自己紹介タイム
参加者が事前に用意した資料(パワーポイント)を用い、それぞれの地域で協力隊になった理由や出身地、それまでの社会人経験を紹介した上で、取り組んでいる活動の内容やその目的、展望などを2分間で説明しました。

●協働アイデア・活動のヒント共有タイム
前半で行った自己紹介&活動紹介の内容、および申込時のアンケートをもとに、他の参加者と意見交換・情報交換をしたいテーマを選定。
そのテーマを設定した参加者(テーマオーナー)が
・みんなに意見やアイデアを出してほしいこと
・他市町村の協力隊と連携したいと思っている活動・事業の内容
――について説明し、一緒に話し合うグループのメンバーを募りました。

それぞれのグループで意見交換。
【住まいについて】
【卒業後の進路について】
【三陸の食材のコラボ】
【地域でのICT活用/SNS/情報発信】
【「協力隊ミッション」と「地域でやりたいこと」の接続、両立】
ーーといったテーマでディスカッションしました。

その後に実施したアンケートでは、
この場での出会いをきっかけに、互いの地域を訪問するなど学びと交流の機会が生まれているとの報告もいただき、うれしく思っています。
また、ディスカッションからアイデアが生まれたものの、まだ実現していないものもあるとのことなので、小さくても何かの形に育っていくことを願っております。
ネットワークとしても力になれることがあればお手伝いします!

【「タテにつながる協力隊ミーティング」学び編 @田野畑】

「学び編」は今年1月に田野畑村の道の駅たのはた思惟の風で行いました。講師は、道の駅「たのはた思惟の風」駅長/一般社団法人思惟の風業務執行理事の石井扶佐子さん(元田野畑村地域おこし協力隊)。
講演のテーマは
「迷い」の解決方法~どうする駅長~
ということで、協力隊活動で様々な壁にぶつかり、迷ったり悩んだりすることことの多い協力隊にとってリアルに感じられる具体的なエピソードが満載のお話でした。


お話の概要は
・協力隊として着地型観光に携わるうちに、田野畑村の担当者から「リニューアルする道の駅で働かないか」と声を掛けてもらい、さまざまなサポートをしてもらった。そこまでやってもらった恩義が仕事のモチベーションのひとつである。
・村や民間業者と連携して、オリジナル商品開発を進めてきた。OEM(製造委託)から始めて、2022年度には自社での加工も手掛けるように。保健所への許可申請や、魚の仕入など、自社製造に必要な煩雑な手続きや在庫管理の課題などにひとつひとつ取り組んできた
・地域には「働く場がない」という認識が村の子どもたちにはある。道の駅でさまざまな事業を進めることが、子どもたちの将来の働く場を作ることにつながると考えている。
ーーなどなど。

自社ブランドの開発や道の駅でのイベントの企画、自社で製造・加工する商品の原料調達などを幅広く手掛ける石井さんのお話に、参加者からは様々な視点からの質問が出てきました。

講演後には、石井さんの案内で道の駅の館内を見学。棚づくりや在庫管理についても説明していただきました。

最後は、学びを整理し、明日からの活動に活かしていただくためのワーク。ワークシートをもとに、学んだことと自身の活動について言語化した後、グループで共有。初対面の方に自身の日々の活動内容や課題を伝え、そこにフィードバックをもらうことで、あいまいになっている部分がクリアになったり、何か気づくことがあれば、というねらいで行ったワークでした。
「もう少し時間をかけてやりたかった」という声もいただきました。ぜひ、この場限りでなく、日々の活動の中でも、自身の協力隊としての使命や目的、取り組んでいることや見えてきた課題などを言葉にして伝える機会を持っていただければと思います。

2回のミーティングに参加してくれた皆さん、運営に加わってくれた地域おこし協力隊OBOG、本当にありがとうございました!

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